paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第25回 滋賀

数日前から蒸し暑くなってきました。瀬戸内海式気候の面目躍如です。どうもこの蒸し暑さには苦痛すら感じます。今までに会った外国人(カナダ、アメリカ、イギリス)はみな口をそろえて「ここはいい所だけど、この蒸し暑さだけは、なあ・・・」と言っていました。禿同。

 

これからは梅雨の後半戦。もっとひどい状態になるでしょう。「うぉ-っ、殺せーっ」と叫びたくなることもしょっちゅう。それでも今の職場にはエアコンがありますが、以前の職場はエアコンが無かったり、あっても 15 時までしか使えなかったりするところばっかりでした。そんな中でよく仕事ができてたなあと思いますよ。慣れって怖いですねえ、今となっては絶対無理です。

 

 

では本題、滋賀についてです。

 

ここも学生時代は高速道路走行での通過県でした。名神高速米原から南下コ-スになると、「ああ、西日本に帰ってきたなぁ」と感じるポイントでしかなく、せいぜい大津 SA で給油(当時は GS があった)と休憩をするくらい。ここは実家へ向かう最終停止ポイントだったので気が急いていて、ろくに琵琶湖も見ていませんでした。それでもバイク乗りがたくさんいたため、その人たちと言葉を交わすことは多かったです。今と違って当時は知らない者同士で普通に話に花を咲かせていましたね。嗚呼、昭和は遠くなりにけり。

 

なので滋賀をツーリングコースに入れ始めたのは社会人になってからです。まあ、ワタシには 滋賀=琵琶湖 という知識とイメ-ジしかなかったので、出かける先というにはあまり食指が動くところではなかったのですが、行ってみるとなかなか面白い所で(上から目線?)、思い出がたくさんできました。

 

 

初めては GPz900R A8 でのツーリングでした。仕事のストレスをなんとかしようと思い、琵琶湖の西岸を北上するツーリングに出かけました。交通量が多かった上にあまり景色も楽しめず走っていると、右手に何とも言えない不気味な建物が。完成することなく建設途中で打ち捨てられたホテルだったのですが、これがまた、何とも言えず

不気味

あまり天気が良くなかったということもあり、打ちっぱなしのコンクリ-トがまだら模様になっていたり、建物の幅が不自然に狭かったりと、見ていて気持ちがざわつきました。たまたま通りかかった人がここで起こった怖い話をいろいろと教えてくれ、恐怖度 MAX に。ワタシは霊感がちょっと強いので霊感スポットと呼ばれる場所へ行っても怖くないのですが、ここでは目が釘付けになってしばらく動けませんでした。現在こうやって文字を打っていると当時を思い出して、ワタシの腕はチキン肌になっています・・・。

 

この建物は、のちにその爆破がテレビ中継されるほど有名なものでした。ワタシも当時、リアルタイムでその様子をテレビで見ました、が、思わず・・・笑ってしまいました。あれ、成功だったのかなぁ・・・?

 

 

そんな具合で滋賀とのファ-ストコンタクトはあまりよいものではなかったのです。ところがそんな負の意識をぶっ飛ばすものがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニメ けいおん!

 

です!!!見事にハマってしまったため、聖地である豊郷へ巡礼に訪れるようになりました。昨年度訪問した時の様子はこちら。

 

paradoxrider.hatenablog.com

 

豊郷小学校 初めて行った時の写真 ワタシの後ろには痛車がずらり

 

アニメにも出ていたウサギと亀

 

部室の再現 芸が細かい


他県のオッサンをここまで夢中にさせるのですから、滋賀県、いいコンテンツ持ってますねぇ。

 

 

何回か訪れるうちに、滋賀の他の魅力も知ることができました。聖地で礼拝した後は長浜に寄り、街並みを見たり商店街をぶらつくのがお気に入り。海洋堂フィギュアミュージアム黒壁で目の保養とお買い物をしてから、昼食にのっぺいうどんを食べるというのがルーティンでした。バイクなら無料で駐められたので、ツーリングがてら何度か遊びに行きましたが、この数年はご無沙汰しているのが残念です。

 

 

あと、忘れちゃいけない彦根城

威風堂々


ですが訪れた目的はこれにあらず。メインディッシュはひこにゃんでした。

 

今みたいに「ゆるキャラ」が粗製濫造され手垢がついてしまう前、一度見に行ったことがあります。彦根城の会場の前には沢山の人が。ほとんどが女性でしたがワタシ御一行様は 4 人全員が野郎。肩身の狭さと踊る生ひこにゃんが見られるという期待を感じながら、40 人ぐらいが入る部屋に案内されました。

 

係の人がまず説明するのですが、それによると

・写真撮影は自由

・10 分ぐらい踊る 

あまり期待しないで・・・

 

え????

 

不思議に思う間もなく、ひこにゃんが入場してきました。同時に大歓声が起こり、一斉にスマホのシャッター音が響き渡ります。そんな中でおもむろにひこにゃんは踊り始めました。

無言で、BGM無しで、盆踊りのような振付で、盆踊りの 1/3 のスピードで

 

それが 10 分あまり続くのです。係員の言葉の意味がやっと理解できました。

踊る(?)ひこにゃん 見ている観客は大盛り上がり

 

ゆるい、ゆるすぎる・・・。

斬新さを感じるほどあまりにもゆるすぎて、見終わったあとは心がぬるま湯につかったように呆けてしまいました。さすが国宝、不思議な体験をさせてくれます。ま、癒やされた気分になれたからいいか。

 

 

最後はグルメネタ、なれずしです。これは上記の「ひこにゃんツアー」の帰りに初体験をしました。味の評価は聞いていましたが、どうにもイメージがつかめません。まあ魚の漬物だろ?という乱暴な認識しかなかったので、鉄の胃袋とガラスの舌を持ち、「満腹=おいしい」という食事を善とする味覚貧乏な我々はチャレンジすることに満場一致で賛成しました。

 

道の駅で入手し、ベンチに 4 人が横一列に座ります。「一人一切れな」と念を押し、全員「せーの」で一斉に ぱくっ・・・・・

この直後、惨劇がっ!



 

 

 

 

 

 

 

 

「+°→5:〒^☆$#*5=:々〜€!!!」

「<%→♪2*÷>「〒\…-¥!!!」ワタシ

「>€°#♪×=>*〆^」>>><<<°°°○☆÷!!!」

「・・*×÷々|#→♪☆×$3|^:」#°%々〆♪:!!!」

 

4 人がそれぞれ知らない言語で叫んでいました。一瞬間を置き目の前の自販機に全員が猛ダッシュ航空自衛隊スクランブル対応にも負けていなかっただろうと自負できます。先を争うように、いや、実際争いながら飲み物を購入し、口の中をゆすぎました。これ、傍から見たらどう映ったでしょうね?オッサン 4 人が何かを食べ、一斉に奇声を上げながら自販機に突撃したこの絵。何かのパフォ-マンスにしか見えなかったことでしょう。

 

いやあ、すさまじい味でした。「うまい」「まずい」で判断できる次元のものではありません。この味を表現する言語能力を持ち合わせていないのが残念です。よろしければご自分でお試しください。ただ、これ、一度好きになったら病みつきになるのは容易に想像できます。好きな人に言わせると、この味が理解できたら人生のステ-ジが一段上がるそうな。ワタシは違う道で上げるとしましょう。

 

 

ゆるいアニメ、ゆるいキャラがありながら、ゆるくないグルメ(?)も君臨しているという幅の広さを見せる滋賀県。ふつ-に名所である琵琶湖を中心に両極端のゆるさを持っているイメ-ジかな、ワタシにとっては。その間を埋めるようなオモシロスポットが数多くあるようなので、泊付きのツーリングで琵琶湖一周をしながら巡ってみるつもりです。四国からの距離も近いので週末に行けることでしょう。新しい相棒で行くのを楽しみにしています。

 

なれずしリベンジ? ははは、いや、ちょっと・・・。ごめんなさい・・・(逃)。

 

 

では。