早速ですが、前回からの続きです。
仕事から帰るとすぐにパソコンカタカタ。検索ワードをとっかえひっかえさせて数日調べるも、不具合の報告や原因の有効な手がかりはほとんどありませんでした。
この年 (2013) 、ワタシは初めて愛車にしたアドベンチャータイプのバイクの面白さにハマり、トラブルが起こるまではしょっちゅう走り回っていました。長距離走行は北海道ツーリングのみでしたが、それでも走行距離は1年で約 10,000 km弱。クルマでのドライブもしていた割には走行距離は伸びていました。
日本でこのテのバイクに乗っている人は比較的年齢も高く、それゆえひんぱんに長距離ツーリングに出ることもままならないという状態になっている場合が多いようです。
ですから総合的に考えると、トラブル例を見つけられない理由として考えられるのは
・不人気車 レア車なので実際に走っている絶対数が少ない。つまりトラブル数も極少。
・もしトラブルが発生したとしても、それをネット上で話題にしないのかも。
・トラブルが表面化するほど走りこんでいない。
・ワタシのバイクの不具合は個体差なのかも。
ということが考えられます。
ならば、
・たくさん売れている場所で
・ネットに書き込むことに躊躇しない人が多く
・ライダーの多くが馬鹿みたいに 積極的に長距離を走る傾向にある
所で情報を集めればいいということに気づきました。
つまり、海外での情報を手に入れるということです。
捜索エリアはインターネット上の情報の海。でもまあ Tiger Explorer のネタだし、検索してもせいぜい日本の情報に毛の生えた程度の数と内容しかヒットしないでしょう。でもまあ、気休めでやってみますか。
翌日、仕事から帰ってパソコンON。 「Tiger Explorer」 と 「 engine 」 という検索ワードを打ち込み、 ENTER キーをぽちっとな。
驚きました、そのヒット数に。
最近ゴキブリを見かけないなーと思っていたら、いきなり彼らの巣窟を発見してしまったような感じです。 出るわ出るわ・・・。
その中でも個人のブログやHP上でこのバイクのことが取り上げられており、その中の多くがワタシと同じようなトラブルを経験していました。
・突然のエンジン停止(ワタシと同じ)
・エンジン停止直前の操作には共通点なし(ワタシと同じ)
・メーター内のワーニングランプ点灯(ワタシと同じ)
・放置しておけばエンジンは再始動する(ワタシと同じ)
・放置時間は約10分(? ワタシは1分だが?)
・再始動すれば何事もなかったかのように走る(ワタシと同じ)
・でもまたいつ止まるかわからない。止まる回数は不定(ワタシと同じ)
・販売店に持って行っても埒が明かない(ワタシと同じ)
などなど。
これだけシンクロ率が高ければ、不具合の原因は「個体差」ということでは片付けられません。やはりこのバイクは特定のトラブルを抱えていたということがわかっただけでなく、トラブル報告件数の多さによりトライアンフ本社も無視できない状態になって何か手を打つだろうと考えることができ、少し安心できました。馬鹿みたいに 積極的に長距離を走る傾向にある欧米のライダ-たちのおかげです。この場をお借りして感謝申し上げます。
これ以上調べるのは平日だけではムリだと判断し、週末に一日中検索していました。そこでたどり着いたのが、タイガ-エクスプロ-ラ-のフォーラムです。
それを見ると、ワタシがトラブルを経験する前からこの問題についての記事が出ているようで、世界中のオーナ-の人たちが自分のトラブル報告や、原因について推論している投書がそれはもうわんさかと。
ワタシがこの掲示板を発見した頃には皆さんの意見がかなり収斂していました。このトラブルの原因は
だろうということでした。
ビギナ-からベテランライダ-まで、素人からエンジン専門家まで、男女国籍関係なく
推論 → 反論 → 他の推論 → 反論 → また他の推論 → 反論・・・・
という具合にユーザ-同士が知識や経験を持ち寄り、「あーでもない、こ-でもない」と掲示板上で語り合って意見がダイナミックにまとまっていく様は、まるで推理小説のよう。かなりの数の意見が出ていましたが、読み続けても飽きませんでした。
ワタシも読んでいてこの結論に納得するところは多かったです。センサ-系に問題はなく、吸気系の主要コンポ-ネンツは総とっかえして新品になっているのにエンジンが止まるということは、大元の制御系がオカシイのではないかと疑っていました。でも大事なはずの中枢部のコンピュ-タ様がおかしくなる可能性って低いよなあと思っていたのですが、この掲示板の意見と同じだったのでちょっと嬉しかったです。
でもこれはあくまでも推論。さあ、真実はいかに!?
続きは今度。
では。