paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第18回 群馬

日本紀行、第18回です。

 

山梨の次は南下して神奈川について書こうと思ったのですが、前回、前々回と海無し県だったので、それつながりで今回は群馬県です。

 

 

四国の人間からすれば、群馬は謎の地。なので、学校で習ったこと以外の知識は全くない人がほとんどです。ですから、「ぐんま」と言われても漢字で書ける人は少数ですし、白地図上で群馬の位置を答えられる割合は普通預金金利並みだと思います。それくらい「群馬」という地は馴染みのない所なのです。実際、ワタシも最近まで「高崎」が県庁所在地だと思っていましたもの。

 

まあ、群馬の人たちからしてみれば四国も同じようなものでしょうが。

 

 

そんなワタシが初めて 秘境 群馬へ行ったのは大学1年の 6 月でした。バイク ( GPz400 )を買って 1 週間経った時、サークルの「バイクご購入おめでとうツーリング」でのことです。目的地は赤城山。バイクも免許もハツモノの人間をいきなりあんなところに連れて行くなんて、なんと優しい先輩方なのでしょう(恨)。

 

初めての道を初めてのマスツーリングで走ったため、赤城山の近くまで来た頃には余裕無しのいっぱいいっぱい状態。リーダーの「あとは自由走行で」という言葉とともにそのまま赤城北面道路に入ります。ワインディングなんか走ったことがないのにいきなりの単独走行とは、なんという罰ゲーム状態。

 

いやもう、ほんっとーにタコでした、ワタシは。こんな道の走り方なんか知らないのですが、雑誌の記事で「コーナリング中はエンジンの回転数をドロップさせず、むしろ開けて」と書いてあったのを思い出し、クラッチを切って回転数を保持したまま曲がっていました(驚)。当然、走るパイロン・動くシケインに。よくもまあ、あんな走り方を・・・(恥)。

 

当時のウチのサークルのツーリングは、とにかく「走る」のが目的でした。「観光?なにそれ、おいしいの?」というコンセプトで活動していたので、その後のワタシのバイクライフにも最近まで大きな影響を与え続けました。刷り込みって怖いですねぇ。

 

なのでゴール地点で約10分間の休憩の後、帰ります。ワインディングの下りの恐怖をたっぷりと味わい、暗くなってきた平地ではハイスピードで走る諸先輩方の後を必死で追いかけました。道を知らないものですから、置いて行かれたらオワリ。疲れとプレッシャー、緊張感との戦いで、休憩のたび先輩たちに

「あと何キロですかぁ・・・?(泣)」

「あと何時間ですかぁ・・・?(泣)」

と、蚊の泣くような声で聞き続け、無事戻ってきた時には、耐久レーサーも真っ青、矢吹丈も真っ白 になるぐらいに燃え尽きていました。

 

そんな経験があったものですから、「群馬=怖い」とワタシにインプリンティングされてしまいました。

 

 

そんな私を不憫に思ってか、サークルのメンバーはあちこちに誘い出してくれました。

 

早朝にいきなりアパートの部屋に乱入してきて「おい、榛名山行くぞ」と宣言する先輩。その人の MTX125 とワタシの RA125 で発進。到着すると湖の駐車場でUターンし、給油以外はバイクから降りずにそのまま帰ってきた謎のツーリング。

 

早朝にいきなりアパートの部屋に乱入してきて「おい、昼飯食いに行くぞ」と宣言する同輩。その人の super Hawk とワタシの GPz400 で発進。行き先も告げられないまま走って、着いた先が横川のおぎのや。釜飯を堪能したらすぐにUターンし、食事と給油以外はバイクから降りずにそのまま帰ってきた謎のツーリング。

 

などなど他にも数度。茨城と群馬は近いのですが、その割にはあまり頻繁には行っていません。無意識にライバルだと認識していたのかもしれません(両県の皆さん、すみませんでした)。

 

 

よく行くようになったのは地元に帰ってからです。関東や東北ツーリングの時には、諏訪湖まで高速を使いそこから R142 等を使って東進、沼田から日光経由で宇都宮へ行きそこで 1 泊、がお決まりのコースだったので、はじめは単なる通過県でした。ですが他県のケースと同じように、段々と興味が湧いてきて、立ち寄ったり目的地になったり。

妙義山 初めて見た時はビックリ

 

R18 沿いの旧鉄橋 この橋のおかげで道は大渋滞 道端には普通にサルが

 

富岡製糸場 ユネスコ登録勧告の直後に行った 当然大混雑

 

学生の時にはここには来なかった

 

吹割の滝 きれいだけど「東洋のナイアガラ」は言い過ぎ?

 

慰霊の園 R299 を走っていて偶然立ち寄った
犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします

 

鉄ちゃんの友人とともに

 

ま、極めつけはここでしょうね。

paradoxrider.hatenablog.com

これほどのものがあるということは、まだ他にもたくさんの楽しい場所があるに違いありません。フツーのものから常識外のものまで、幅広い守備範囲を誇る群馬、大好きです

 

鉄道で行くことが増えてきているので、ぼつぼつバイクで行きたいなぁ。ということで、GWのツーリングは群馬泊を入れた日程にしました。今まで泊まったのは高崎、前橋、太田、渋川だったので他の街でとも考えましたが、観光地(特に温泉)は高い! なので翌日の旅程も考えて前橋のビジホを予約しました。お前はまだグンマを知らない(ワタシの群馬学のバイブル)聖地巡礼をしてみますか、ワークマンのウェアを着て。

 

 

ではまた。