paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第21回 長野

母が怪我をしたというブログを先日書きました。

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月曜に再度病院に連れて行き診察してもらった結果、単なる打撲で経過は良好ということがわかりました。よかったよかったで終わる話なのに、診察室から出てきた母親は不満気な顔をしています。理由を聞くと

年寄り扱いされたから

だそうです。

 

母は御年 91 歳です・・・。いや、まあ、うん・・・。

 

 

 

前回、海無し県3連続から静岡と続きました。しまった、長野にして4連続にすりゃよかった・・・、と思っても後の祭り。フェイントではなく、素で気付いていなかった自分に喝!

 

今まででバイクや車を使って訪れた回数が一番多いのは長野です。見どころいっぱい美味しいものもある何より走りがいのある道が多いとなると行かない理由はありません。そのようなエリアは北海道や阿蘇もあてはまりますが、行くのにヨイショがいります。

 

北海道はともかく、九州って意外と遠いのですよ。船で豊後水道を渡ればすぐ九州なのですが、フェリ-乗り場へ行くまでの距離が長いので時間が読みにくく、どうしても余裕をもって出発すると割と時間がかかります。

フェリ-代のことも加えると自走のほうがよい

→ でも九州自動車道の路線を考えると遠回り

→ やっぱり今回はやめとくか

という話の流れになることがしばしばです。

 

 

何といっても長野の決め手はですかね。高い山、それも連峰になっている景色を見ることがない四国の人間からすれば、長野ってスイスのようなところというイメ-ジがあります。そんな非日常的な風景を見たくて、冬以外の季節にはお邪魔させていただいてます。最近では10月に訪れました。

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長野県もあちこち行きました。主に松本以南へ行っていますが、そのなかでも毎年のように行っているのが高遠です。高遠城址公園がある山は一面桜色に染まるほどたくさんの桜があるので、「もうごちそうさま」と言いたくなるぐらい。例年3月下旬に東京で桜を楽しんだ後は1週間後に地元、最後に4月上~中旬に高遠で締めくくるのがワタシの桜行脚です。

 

早朝に河川敷の臨時駐車場に車を停め、車内でちょっと仮眠をとってから開門に合わせて出動というのがルーティン。初めて行ったのはバイクでですが、困りました。開門までの時間、ずーっと寒さと戦わなければならなかったので。それ以来学習効果が発動して車で行くことになりました。

駐車場から公園まででこの桜の数 オードブルが大盛で来た感あり

 

いや、もう、桜、おなかいっぱい

 

山の景色が箸休め

 

今年も見に行く予定です。1泊2日を予定していますが、天候によっては日帰りにするかも。

 

 

諏訪あたりにも行くことがあります。ツーリングの途中で会った地元バイク乗りに勧められたのがココ。これの周りをまわると願いが叶うらしいです。

万治の石仏

 

願いは叶ったかって?いえ、まだです。いつ叶うかは不明です。

 

その人から御柱祭に対する住民たちの熱意を聞きました。この祭りのために仕事を辞める人がいるとか家庭を壊してしまう人がいるとか等々。それが本当だとすると諏訪の人たちは相当熱い人たちが多いんでしょうね。信州人は冷静な人だというイメ-ジがあったのですが・・・。

 

 

その諏訪大社といえば、日本古来の神道の一つだと思っていたのですが、違うんですね。神長官守矢史料館へ行って初めて知りました。

鹿は神の使い・・・のはず なのにこの扱いは・・・

 

近くにあるぶっ飛んだ前衛的な茶室

 

出雲大社といい諏訪大社といい、古代の土着信仰と大和朝廷とのせめぎあいは民話や言い伝えという形で伝承されていますが、実は相当熾烈なものだったのでしょうね。その内容については非常に興味があります。

 

 

他に行くところは、とにかく高いところです。その景色、そこからの景色を堪能することがツーリングやドライブの主な目的なのですから。

野辺山駅 「一番高所の駅」と小学校の時に習った

 

鬼無里の辺り

 

美ヶ原高原美術館

 

下栗の里

 

高ボッチ高原 スカイラインという名に騙された

 

野麦峠 むこうには乗鞍

 

 

宿泊は松本、美ヶ原温泉塩尻でとっていましたが、サークルOB会で一度だけここに泊まりました。

高峰温泉

 

外にはフツ-に野生動物が

 

建物内はおしゃれ

 

「ランプの宿」なので山小屋みたいなものかと思っていましたが、現代的な宿でした。この日の宿泊客は、私たちバイク乗り以外は山登り客ばかり。外国人も 1/3 ぐらいいました。 どうやってここまで来たんだろうと思ったら、なんと新宿からこの温泉まで直通の高速バスがありました、それも大型の。

 

客が多いので、混む前にここの温泉に入らなければ!と、到着早々風呂に直行。体を洗って外に出ると、徒歩 30 秒の所にポツンと露天風呂の湯舟があります。そこに入りながら見える景色といったら、もう素晴らしい!の一言です。湯の効能もいいのでしょうが、その感動であっという間に癒されました。

 

下界とは切り離された標高 2000m にあっても簡単にアクセスでき、快適に過ごせる宿というのは観光客を呼べますね。「秘湯」や「ランプの宿」という言葉のイメ-ジのままの宿では、若い人や外国人は敬遠してしまうでしょう。うまい運営だと思います。

 

 

食については、やはりそばは外せません。初めて食べたのはどこかの駅前の蕎麦屋でした。全然期待していなかったのに、そこのとろろそばの旨いこと!やはり長野の蕎麦屋はどこもレベルが高いのでしょうね。実際、それ以降もあちこちで(有名店以外の)蕎麦を食べましたがハズレはありませんでしたし。

何度か行った刀屋 量は多いがそれで勝負をしているわけではないのはさすが

 

あとは「おやき」ですかね。関東に向かう際に通っていた R143 沿いの、小さな民家みたいな店で食べたおやきが感動的においしく、数年通いました。いつも食べていたおやきの具は「あんこ」「野沢菜」「たくあん」です。もうその店は無いようなので他所で食べていますが、あれほどのおやきにはまだ巡り合えていません。ああ、あの店のおやき、もっと食べたかったなあ・・・。

 

こういう経験は他にもあります。伊那で食べたローメンソースかつ丼。食べた店は「鍋焼城」。ごはんが食べられる店を探す途中、有名店だということを知らずに店を見ていると、中から(「有名」の張本人の)ご主人に手招きされ店内へ。この二つを食べましたが、よほどワタシの好みに合っていたのか、感動的に旨かったです。それ以来2回ほど行っておいしさを追体験しましたが、4 回目の前に閉店してしまい、それ以降あれほどのローメンとソ-スかつ丼には出会えていません。ああ、あの店のローメンソースかつ丼、もっと食べたかったなあ・・・。

 

 

残念ながら、食に関してはこのくらいしかありません。いや、もっとディ-プなものがあるのはわかっていますよ。

 

でもアレ(はちのこ)、絶対無理です。

アレ(はちのこ)食べられたら新車のフェラ-リあげると言われても無理です。

アレ(はちのこ)食べられたらアイドルとデートできると言われても無理です。

アレ(はちのこ)食べられたら不老不死にさせてあげると言われても無理です。

 

新規採用されたとき、古株職員が「ワタシ君、これあげる。手、出して」と言われて、出した掌に載せられたのが、旅行土産としてのアレ(はちのこ)

 

マジの涙が出ました。

 

 

ということで、ある部分からは目を逸らせば、ワタシにとって行き慣れた、でもまた行きたくなる魅力的な県です。でも冬には1度しか行ったことがありません(それも仕事で)。なので信州の雪景色を見たいなあとは思うのですが、四国からはなかなか行きにくいです。でも来年あたり、東京へ行くついでに列車で長野に行ってみようかと思っています。鉄ちゃんの友人を誘ってみるかな。

 

 

ではまた。