一気に暖かくなったり寒くなったりで、気温が乱高下を続けています。おかげで金曜日には久しぶりの頭痛に苛まれ、帰宅すると即入眠。深夜に目が覚めてしまうほどひどくなりましたが、鎮痛剤を飲むと翌朝はすっきりとした目覚めを味わうことができました。寒さからくる肩こりと睡眠不足が原因だったようです。
で、翌日。桜を見に出かけました。こちらは満開になる時期が東京より1週間遅いので、例年東京で桜を満喫したあと、翌週は地元で花見を堪能することになっています。昨年と同様、今年も母親を連れて行きました。山の中を突っ切って南下してから川沿いを走るという、「もう桜、おなかいっぱい」コースです。
山のふもとから中腹にかけては十分見頃で、目を楽しませてくれました。私たちは桜と言えばソメイヨシノと考えますが、山の桜はいろいろな種類があり、変化に富んで見ごたえがあります。統一性が無いと言えばそれまでですが、色や枝ぶりが品種によって違うので、それぞれを楽しめる幕の内弁当のようですね。
山を下って川沿いに出ると、今度は王道のソメイヨシノがお出迎え。ずら-っと並ぶその姿は「お見事!」という言葉に尽きます。こちらは統一性のカタマリみたいなもんですが、「数で勝負!」的な押しの強さと桜が持つ「はかなさ」が正反対のイメ-ジを持ちながらバランスを保っているところに魅力を感じます。
ゆっくりと樹の下で見上げるというのもいいのですが、車窓越しに次々と現れる桜の集団の「柔らかな圧力」を感じながら通り過ぎるというのも、いとをかし。これも桜の愛で方の一つだと思います。
母親はこれだけたくさんの桜を見られたことを喜んでくれました。また、今回は今まで連れて行ったことのないルートだったのですが、昔来たことがあるらしく、当時の道や景色の状態をずーーーーーーーーーーーーーーーーっとしゃべっていました。
また、休憩で道の駅に寄った時には、野菜や花、漬物などをたくさん買い込んでいました。久しぶりの遠出だったのでテンションが上がっていたようです。結局、桜を見るだけでなく、おしゃべりとお買い物も楽しめたようで満足してくれました。
御年90歳の本人は昨年、「桜を見られるのは今年が最後」と思っていたようですが、今年になっても元気ハツラツ。コロナワクチンを3度打ってもびくともせず、ワタシより健康なようです。この調子だと来年も花見に連れて行けそうです。
今回のドライブのお駄賃として漬物1パックいただきました。みそ漬けの漬物、おいしゅうございました。
本日の走行距離:176.8km
その翌日。天気予報で「土曜日は晴れるが日曜は雨」と言っていたのに、朝7時の時点では快晴でした。これはバイクで花見に行けという神様の思し召しに違いありません。
8時出発。前日とは違う道で山越えをして吉野川に出てから R193 を南下します。以前のブログでも書きました通り、この国道はなかなかのものです。いうなれば、「景色を楽しもうとすると、それ以降の人生を楽しめなくなる」くらいのスリリングな道なのです。その区間の距離はそう長くないので平気ですが、少なくとも SS で走りたい道ではありません。対向車も割に来ますし。
丁寧なライディングを心がけて走破し、R438 に出て神山町へ。
ここは桜で有名です。ホント、こんな山中の町になんでこんなにあるんだというレベルで、桜の木が多いです。走っていると視界のどこかには必ず桜があるといっても過言ではありません。
暴走族と間違えられないように気をつけながら、桜のある所を何度も走ってみました。桜満開の中をバイクで走るというのは気持ちがいいものです。暑くも寒くもないので余計なことを考えずに済み、代わりにその場の空気と一体化することができ、自分の意識が研ぎ澄まされるような感覚になります。 もしかしてオレ、ニュ-タイプ?
まあ、そのシチュエ-ションに酔っているというのもあるんですけどね。
どこかに立ち寄るわけでもなく、走って満足した後は帰ります。K20 の山道を楽しみ、
R318 を通って帰りましたが、天気の良さと新品タイヤの感触の良さのため、ちょっとアグレッシブに走って帰りました。
実は3月末の東京モ-タ-サイクルショ-に行った時、
ワタシの FX 機の選定を行い、3機種にまで絞り込みました。実際の購入は来年かなぁと思っていたのですが、今回のお出かけツ-リングでその決意が揺らいでしまいました。乗っていてワタシの気持ちとバイクの動きのシンクロ率が異常に高かったのです。実際、取り回し以外には何の不満も感じないし、買い替える理由が特にないということに気づいて、機種転換の決意が崩れてしまいました。
バイクに限らず、今までの経験だと
「欲しい」 → 「でもぉ」 → 「でも欲しい」 → 「いやぁ」 → 「それでも欲しい!」
というループを何度も繰り返して、結局は新しいものを買うということを繰り返してきました。なので、「来年」という区切りは取っぱらってこの葛藤に身を任せ、買い替える具体的な理由ができた、または、天啓があった時にバイク屋に駆け込むことにします。その時まで Tiger Explorer と走りを楽しもうと思います。
「私的バイク遍歴」の続編、いつになることやら・・・。
本日の走行距離:208.1km
それでは、また。