6 月に入り梅雨になりました。先日は台風が来ましたが今後もしばらくはバイクに乗れない週末が続くと思われます。さて、代りに何をしようかと考えていたのですが・・・
5 月の出費がものすごいことになっていました。給料 4 か月分の手取り金額とほぼ同じになっているではないですかぁっ!!!
税金や保険料の支払い月になっているのでやむを得ないとはわかっているのですが、精神的なダメ-ジがデカかったです。なので 8 月までは倹約奨励期間として出費を抑えようと思います(フィギュアなどの二次元関連グッズは除く)。
4 日目の様子をお伝えします。でもこれって 1 カ月前の話なんですよね。GW は遠くなりにけり・・・。
5:30 起床。ゆっくりと準備をして 6:00 朝食。GW 中で週末なのに朝食がついてこのお値段はありがたい。ホテル代が高騰しているが、国内旅行の需要を維持するためにこのようなホテルには頑張ってもらいたい。
今日の予定は美ヶ原か八ヶ岳、軽井沢、清里のいずれかを周るというもの。新緑を楽しみつつオサレな場所でリフレッシュするつもり、だったが・・・
どこも雨。ふふふ、これがレインマンの実力さ!(ヤレヤレ)
さて、困った。雨では楽しめないのではないか? しばらく地図を見ていると、あることが閃いた。
ちょっとディープな歴史巡りをしてみよう。では抜錨!
多胡碑
1300 年以上昔の石碑。単にお触れが彫られたものだが、歴史的には価値があるのだろう。残念ながら、「猫に小判、ワタシに石碑」でありがたみを感じられなかったが、そんな昔の物が残っているのはロマンだということはわかる。お前はまだグンマを知らないという漫画で知り今回行ってみた。何かの縁だろう。あ、これも聖地巡礼か。
龍岡城址
日本に2つだけの五稜郭。函館のものよりずっと小さい。8 年前に来た時には城郭内に小学校があったが、この 3 月に閉校したとのこと。時の流れを感じる。
今回は展望台から全体像をみるつもり。案内の通り山を歩いて登るが、この道がベリーハード。未舗装のうえ落ち葉が積もり、雨で滑りやすい。20 分かけて登ってもゴールが見えない。
さらに悪いことに雨が強さを増してきたため、やむを得ず戦略的転進となった。この日は蒸し暑かったため、乳酸と大量の汗を出したのみの結果になってしまったのは残念だった。
雨は止む気配はなし。でも雲の上なら雨は降らない、ということは高地へ行けばいい天気なのだという素人考えがひらめいた。では R299 を走ればいいのでは?と思い行ってみた。 信州らしい、ちょっとスパイシーなワインディングだが、ずっと雲の中。最高地点の麦草峠も雲の中。レインマンの実力、侮るなよ!(ヤレヤレ)
雨でなければもっと楽しめたのだが。バイクだったらもっともっと楽しめたのだが。
バイク、早く来ないかなぁ・・・。
次の目的地に行く途中で、昨年秋に来た御射鹿池に寄ってみた。
新緑の季節なので、今なら東山魁夷の「緑響く」の世界が見られるのではないか。
・・・うん、緑だった、けど・・・
しかし、これはこれで美しく神秘的だった。それを狙ってか、たくさんの人が写真を撮りに来ていた。
最後は神長官守矢史料館
諏訪大社の別の顔を知ることができる場所だ。ここは一般的な「神道」に改宗された、元は古代の土着信仰の場であり、その名残の一部がここで紹介されている。新旧それぞれの信仰やあり方の擦り合わせをするときには、表には出せないような相当ドロドロしたことがあっただろうな。
ここには前衛的な建築物がいくつかあることでも有名だ。
ここは 5 年前に来たことがあるが、7月にバイクで来て脱水状態になったため、あまり記憶に残っていない。なので復習ができてよかった。
最後はお約束のお宝ショップ訪問。松本ではなく諏訪なのであまり期待はしてなかったが、県内の中規模の町の方がお宝が見つかることが多い。結果は満足できるものだった。特に価格の面で。
15 時をまわったので宿に向かう。R152 のワインディングを楽しみ高遠へ。GW の日曜なのに町内のほとんどの店が閉まっていた。この町は高遠桜が有名だが、それだけに他の観光要素を創り出すことをしていない、「観光地病」にかかっているように見える。
今日は伊那のエビスホテルに泊まる。ビジネスホテルなのに靴を脱いで上がる、昭和レトロ感がある。でも部屋や設備には不満はない。いいホテルを見つけた。
本日の走行距離:208.1km
本日の振り返り
今回のホテルはアタリでした。大浴場は男性のみだったりランドリ-は男子トイレ内にあったりで、「ビジネス客用」というより「商売人用」と言ったほうがしっくりする宿です。昭和の営業マンや行商人御用達的な。
「無駄なサービスはいらねぇんだよ、大層なことなんか言わずに泊めてくんな。あ、でも不便は感じたくねえな。そこんとこよろしく。」
とか言ってそうな客ならどんぴしゃりの宿だと思います。実際、館内は清掃が行き届いており、ぜいたくさは感じられませんが貧相さもない、駐車場はあるし駅に近い、従業員も気さく、おまけにお値段もリーズナブルという、私にとっては理想的なお宿です。
とどめは翌朝の朝食時。食べ終わって食堂を出る際に「ごちそうさまでした」と声をかけると「明日の朝、またお待ちしています」と返されました。ホテルのフロントで「またのお越しをお待ちしております」と言われたことは何度もありますが、朝食会場でこのようなことを言われたのは初めてで、ああ、このオバちゃんはホスピタリティの意味がよくわかっているなあと感服しました。「1 泊なのでもう来ないよ」とか言う野暮な客がいないことを願います。
最近では有料放送の無料視聴などのサービスの追加で宿泊費が高騰してきていますが、逆に宿泊費を上げるために無駄なサービスを追加しているところも多く、「そんなん要らんから値段下げてよ」と言いたくなることもしばしば。それよりも、接客業のプロとしての配慮や言葉掛けなど、ベースの部分を充実させてほしいと思います。このほうがホテル側は設備の投資がいらず、そのため客側も宿泊費の上昇を負担しなくていいので win-win の関係になると思うんですけど。
信州は走るのが楽しい道が多いです。気候のためか路面の荒れは多めですが、北海道や九州とは違う独特の鋭さが道にあるので刺激も強く、さらに景色と道のマッチングが素晴らしいので、「こんなシーンの中を鮮やかに駆け抜けるオレ、カッコいい!!!」と悦に入れます。なので今回のような雨でもそこそこ充実感が得られました。もし「やまなみハイウェイ」でこんなに雨に降られたらもっとがっかりしたでしょう。
この日、道中はほとんど雨でしたが、ホテルに近づくと止みました。ところが深夜になって大豪雨がスタート。おいおい、大丈夫かと思いながらベッドに入った伊那の夜でした。
続きは今度。
では。