paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第29回 大阪

北海道ツーリングの宿の予約がやっと全部終わりました。コースはほぼ例年通りですのでそんなに苦労しないかと思っていたのですが、宿泊料金の高騰のため定宿の一部変更を余儀なくされたので遅くなってしまったのです。こんなご時世なので値上げはやむを得ないとしても、その上げ幅が豪快すぎるところが多い印象を受けました。

 

そんな中で比較的リーズナブルと思えるところに予約を入れたのですが、一番最後まで決まらなかったのは稚内根室です。両市とも宿が少ないからか、もともとお値段は高め。更に値上げですから都心のビジネスホテルで並みの金額になっていました。

 

これからしばらくすると安くなることもありますから、ネットでの情報収集はまだ終わりません。こうやって夏の北海道ツーリングに向けてテンションを上げていこうと思います。 GT の北海道デビューでもあるこのツーリング、楽しみでしかありません。

 

 

・・・と思っていたら重大案件が発生!体調やバイクには関係ないのですが、北海道ツーリングに暗雲ならぬ雷雲が立ちこめてきました。もし行けなくなったらどうしよう・・・。個人的にはコロナ禍以上の問題でショックを受けています。詳しくは次回のアップで!

 

 

さあ、日本紀行も西日本エリアに突入しました。そのトップバッターは泣く子も笑う大阪でございますよ。西日本一の大都市があり、良くも悪くも日本の左半分に睨みを利かせています。なので四国も大阪の支配下にあると思われていますが、ワタシの地元の県はむしろ東京寄り。エスカレーターも左に立ちますしね。

 

そう遠くない場所であるにも関わらず、ワタシも齢 30 を超えるまでは、東日本への往復途中にある、難所の通過点でしかありませんでした。それは名神高速にあった、渋滞が通常営業の梶原トンネル天王山トンネルですが、そこをバイクで走ると、充満した排気ガスを我慢する罰ゲームを受けている気分になったし、阪神高速では「突っ込んだもん勝ち」の弱肉強食の掟を思い知ることになったりと、難易度高めの土地という印象が強かったです。

 

大阪にフレンドリ-さを感じない理由がもう一つ。昔、建設業を営む曾祖母が大阪に住んでおりちょくちょく遊びに来ていました。ワタシが小さい頃はその会社も経営は順調で、彼女の羽振りのよさといったら!!!

 

来た時はいつもタクシ-で買い物に連れて行ってくれ、「欲しいもん、なんでも買うてええで」と言ってくれましたが、そんな生活に縁が無かったのでせいぜいトミカ一個をおねだりするのがいいところ。ご飯に連れて行ってくれても、「食べたいもん、なんでも頼みや」と言ってくれましたが、そんな生活に縁が無かったのでせいぜいカレ-ライスとクリ-ムソ-ダを頼むのがいいところ。きっぷのいい明治女からしてみれば「せがない(やりがいがない)」と思っていたことでしょう。今だったらどーんとバイクと車をねだるのになあ・・・。

 

そんな彼女がよく話してくれたのが仕事のことでした。当時の建設業ですから荒っぽい連中が多く、ここでは書けないような彼らとの武勇伝やライバル会社とのバトルをカレ-食ってる曾孫に笑いながら語ってくれました。スポンサ-様の話ですから一応食い付いたふりをして聞いていましたが、

大阪って怖い

と刷り込まれてしまい、大人になっても遊びに行くことを躊躇していました。

 

 

そんな大阪を目的地として行くようになったのは、仕事を始めて連続した休みが取りにくくなり「東京分」が足りなくなった時の代替地としたからです。なので初めは東京の下位互換だったのですが徐々に訪れる回数が増え、他の地域への訪問を組み合わせることでさらによく行くようになりました。

当時よく行った道頓堀極楽商店街 でもここ、短命だったなあ

 

交通手段は、初めは車やバイクでしたが、鉄道(新幹線)に変わり、今では高速バスを多用するようになりました。乗り換え無しで寝ていれば着くというのは大きな魅力です。安いですし。

 

最近の行程では 2 日間で

なんば花月+日本橋(+オプション)

と回るのがお気に入りです。やはり大阪の「笑」は素晴らしいですから、これは外せません。テレビで見てもいいのですが、劇場で感じるライブ感や熱気、舞台と客席が協力して笑いを作り上げているような一体感を知ってしまうと、映像だけでは物足りなく感じてしまいます。なので今ではワタシの中の「吉本成分」が枯渇する直前まで我慢し、ギリギリになってなんばグランド花月へ爆笑しに行くのがルーティンになりました。

 

日本橋(にっぽんばし)へ行くのは、言わずと知れた「宝探し」のためですが、最近では期待は下がっています。理由は、ダダ下がりの秋葉原よりもさらに低い意外性、これに尽きます。品揃えは東京の劣化版なのに価格は一人前で、どの店も「店舗化した転売ヤー」を目指しているみたいなので素通りすることがほとんどです。東の秋葉原、西の日本橋と言われていたころが懐かしいなあ・・・。

 

+オプションでは、奈良に行くことが多いですね。近鉄一本で行けますし近いですから。あとは博物館や美術館巡りでしょうか。以前、国立民族学博物館へ行った時は、その規模や展示数に驚きました。ゆっくり見ていると 5 時間経っていてビックリ。それも足が痛いなーと思って時計を見て気付いたので、それくらい夢中になれるところでした。

 

 

ただ、東京と違って「行ってから適当に予定を決める」ということはほとんどありません。ワタシがふらっと行ってみたくなる所は思い当たらないしショッピングには興味ないし。「ならグルメは?」と聞かれることもあります。大阪といえば「粉もん」がおいしいだろうと思われているのでしょうが、「そんなには・・・」というのが正直なところ。他県にもあのレベルの店ならたくさんありますし、特に安いわけでもないですし。なので「わざわざ大阪で?」と思ってしまうのです。あ、でも金龍ラーメンはいつも行っちゃいますねえ。特別においしいというわけでもないのですが、大阪へ行くと無性に食べたくなります。

 

 

大阪も他所と同様魅力はありますが、どうしても東京と比べてしまいます。いやむしろ大阪が比べて欲しがっているような気さえするのです。「東京には負けないぜ、負けてないぜ。どうだ、大阪はすごいんだぜ」という言動や雰囲気があるのですが、だからこそ比較されて「やっぱり東京ってすごいんだ」という再確認に落ち着いているのではないかと思うわけです。

 

No.2 ドライバ-のような地位はぶん投げて、天上天下唯我独尊の存在としてモノづくりやイベントを行うべきだと思っています。「東京にあるから大阪にも」とか「東京で(オリンピックを)やったから大阪でも(万博を)やる」といったような、東京追従型では大阪の特色が消えてしまいます。特に増加し続ける外国人観光客の関心は下がるでしょう。東京ほど都会ではないし、地方ほど日本的なアイコンがあるわけでもないし、中途半端に感じます。なのでワタシも大阪へ行く頻度は低くなってしまいました。

 

学生時代に友人から「大阪の人ってヤクザ商人お笑い芸人かなんだろ?」と言われて驚くとともに妙に納得してしまいました。昔はそれほど特徴的でアクが強くアヤシイ感じが特徴であり魅力だったのですが、今ではその名残がところどころ残るばかりで全体的に平均化してしまい、まるで「改心して普通の人になった元ヤン」みたい。面白味は薄れました。

 

このまま存在感が下降していくのでしょうか?いやいや、それを「大阪のオバチャン」が許すはずがありません。今後どう変えていくのか、その方策が知りたくて仕方ありません。少なくとも一発屋万博開催は屁のツッパリにもならないでしょうから、ここはひとつ、大阪らしいエッジの効いた街づくり政策を期待しておきます。

 

 

次回はお出かけのため一回休み、 3/28 にアップの予定です。

 

 

ではまた。

お散歩ツ-リング 2024/3/16

先週末に週末に職場でちょっとした会がありました。そこで私が出した事実を勢いよく否定する方が一人。その事実というのは法律的なものなので意見が入る余地はないのですが、なぜかその人は持論を展開するばかり。立場が上の人だったのでその場は引き下がったものの、調べられるとバレるような嘘をなぜあんなに勢い込んで言っていたのかが不思議です。何らかの意図か忖度があったのかもしれませんね。もしかして地雷、踏んじゃったかな?

 

でももし彼が知らずに言っていたとしたら、そちらの方が問題だと思います。「自分はよく知っている」と思い込んで誤って的外れなことを言ってしまって、失望される、その間違った意見で人を傷つけるということもあるのですから。目の前にいる人がもしかしたら自分よりよく知っているのもよくあることで、面子は丸つぶれになっちゃいますしね。

 

なのでワタシはできるだけ、特に得意分野では自分からはしゃしゃり出ないようにし、聞かれたときには答えるというスタンスをとるように心がけています。ですが今の職場では、こちらが黙っていると都合のいい理屈や間違った意見を堂々と押し付けて来るので注意が必要です。2年前ほどではありませんが、やはり同じ職場なので非常識な DNA はあるようです。数日後には人事異動発表があり、残すところ数年のワタシとしては退職までこの職場にいるつもりでしたが、今は「ま、動いてもいいかな」という心境です。やはり最後の職場にはいい印象を持ちたいですからね。

 

 

そんな心の引っ掛かりを忘れるべく、土曜はバイクで出かけました。天気予報では晴れ、最高気温は 20℃ というのを聞いて、俄然やる気。もしかしたら間違って咲いている桜があるかもしれません。では行きましょう。

 

 

3/16

 

とはいうものの、金曜の夜は夜更かしをしてアニメを見ていたので就寝は 1 時過ぎ。日の出とともに出発という目論見はあっさり撃沈され、むしろもう車で行こうかと思うくらいの寝坊をしてしまった。まあでもこの天気だし、来週は乗れないし、4 月はお泊りツーリングに行く予定だし、ということで、8 時出発。

SFアニメに出てくる、後ろに燃料タンク付けたロケットみたい

 

R11 経由で R193 に入り、山道ワインディングを走る。気温は 7 ℃ 。ワークマンジャケット+オーバ-パンツでちょうどいい。晩秋にこの格好でツーリングに行くと、同じ気温でも寒く感じるのはなぜだろう?「寒くなる途中」か「暖かくなる途中」かの違いだけなのだが。体がその気温に慣れているかどうかということなんだろうな。

 

この道はゆるいカ-ブが続く、GT にはもってこいの道、なのだが、だいたいはペースカ-が前にいる。今回もそう。追い抜きたいのだが、ここはパンダさんが活発に活動するエリアなので自制し、ゆるゆると走る。 GT は Tiger ほどではないが、ゆっくり走っても低速でのスム-ズさに助けられてそんなにはストレスがたまらない。冬の終わりの景色を目に焼き付けながら走るとするか。

 

とはいえ、やっぱりもっと楽しみたいので、途中から R377 にスイッチ。こちらも似たような田舎の山間路だが交通量は少ない。アクセルとブレ-キの操作にメリハリをつけて走ると気持ちいい。が、そんな走りを楽しんでいると右の山側から何かが飛び出してきた。サルだ!数匹がバイクの前を横切っていく。左下の平地を見ると、数匹のお仲間がなんか食べてた。気温が 20 ℃に近づいていたので、彼らの活動も活発になるのだろう。それからは速度を落としてゆったり走った。

春を待つ道 サルが飛び出してきたのはこんな所

 

そんな走りをしていると、おもしろいことに気付いた。自分が気を遣わず気持ちいいと感じる速度で走っていたのだが、ふとメ-タ-を見てビックリ! Tiger よりも 20km/h ぐらい低い数値だったのだ。ということは Tjger のほうがスピ-ドを出して走っていたんだな。もちろん Tiger のスクリ-ンの方が大きいのでスピ-ドを感じにくいのかもしれないが、それにしても 20 km/h も違いがあるとは・・・。

 

しかしこれは GT の優秀さを表しているのではないか。回転を上げて走れば GT の方が早いのは当然として、快適速度域が低いということは、GT は Tiger より広いレンジで楽しめるということだ。デザインや積載力だけでなく実用的な走りの面でも GT っていいバイクなんだなあと再認識した。

 

あとはもうちょっと燃費が伸びてくれれば・・・(フラグ)

 

 

そんな走りを楽しんでいると、時間が過ぎるのはあっという間。久しぶりのお宝ショップに到着。 1 カ月以上来ていないので、さぞやたくさんあるだろう。パニアとトップケ-スが手招きしているぞ。では入店!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ・・・れ?

うーむ、お子様たちの春休みはまだなので、商品が充実していなかった。でもガルパンの 2 つは初見だったので、満足ではある。今日はこれくらいにしといてやろう。

 

 

では次、ここも久しぶり、王王軒

1カ月以上のご無沙汰

 

15 分前に着くと、後から続々とお客さんが。天気もいいので行楽がてら寄ったのだろう。ライスやトッピング以外のサイドメニュ-は無いのにも関わらずこの客の入り。すごいよなあ。麺とス-プで勝負する、漢のラーメン屋だ。なのにスープを残す客がいるのは残念だ。塩分摂り過ぎだとそんなに思うなら、そもそもラーメンを食うな!

いつものものをいつもの配置で 当然ス-プは残さない 

 

 

食事に満足したところで、お宝ショップのハシゴ。こちらの店は箱モノ狙い。で、行ってみると 2 個見っけ。

 

もうちょっと待てば安くなるのはわかっている。推しの子のフィギュアも私が買った時の半額になっていたし。でもそれは結果論。待った結果買えなくなったのでは意味がない。数百円ケチって後で後悔するなんざ愚の骨頂だ。買え買え。

 

以上のワタシの心の声に従い、レジへ持って行って身請けの儀式を行った。

 

エルコンドルパサ-エイシンフラッシュをお迎えした

 

丁寧にトップケ-スに鎮座させ、店を出る。もう少し走ろうと思ったが妙に暑い。外気温が 27 ℃(メータ-では 32 ℃。いつも 5 ℃ ほど高いので補正)! 道理でワークシャツが汗臭くなるわけだ。ワークマンのイージス 360 °リフレクトジャケットは寒い時は無敵なのだが、気温が上がると熱がこもり蒸れる。ならばと前ファスナ-を開けて走ると風がはらんで体が振られる。防風性が高いので、そのぶん風が抜けないんだな。

 

う-ん、ラーメン食えたしお宝買えたし、今日はもう撤収するか。

 

K14 を西に向かうが、またもペースカーが常に眼前にいる状態だった。いなくなったと思うとすぐに脇道から次のがバトンタッチして登場する始末。他者(神サマ?)による何らかの意思を感じるほど、それはもう見事な連携ぶりで、徹底してワタシの進路を塞ぐのだ。こうなったらもう諦めるしかないので、6 速ギアが許す最低速度でゆるゆると走り、R438 でその鬱憤を晴らした。

 

帰りに眼鏡屋に寄り、レンズ交換した 35 年物(!)のメガネを受け取った。スペアの眼鏡には rogan が入っていないので近くが見えなくて困ったのだが、もう大丈夫だ、これでカメラのファインダーを覗いても支障はないだろう。しかし、眼もやられてきているなあ。いろいろ気をつけることが増えてきたようだ。

改装されてブティックみたいな店になっていた

 

家に戻る前に給油。すると

ほほう?

おお、最高燃費だ。この日は平均速度が低かったからかな。それともワタシの声が聞こえていたのか。いずれにしても GT はやればできる子だということがわかった。

 

 

本日の走行距離:202.2 km

 

 

ではまた。

私的バイク遍歴リターンズ 12台目 その4(最終話)

このシリ-ズ、前回のアップは 8 月でした。

paradoxrider.hatenablog.com

 

あれからもうはや 7カ月が経ったのですね。この期間のブログに GT についてのツーレポなどをたくさん書いてきたので、この「私的バイク遍歴リタ-ンズ」のほうがお留守になっていました。乗るのが楽しいので、「〇〇へ行った」とか「◎◎だと思った」とかの記事を書くのに一生懸命になった結果、こちらは絶賛放置プレイ中。

 

ということで、続きを書いて終わらせることにしましょう。納車からですね。

 

 

2023/7/2

 

いよいよ待ちに待った日がやってきました。10 ヶ月もの間首を長くして油を舐めつつ、「本当にバイクは来るんだろうか」という不安と闘いながら、Tiger とお別れする寂しさを噛み締め、それでも銀行口座から預金を引き出し関連用品をポチって本体を迎える準備をしてはや幾星霜の日々が終わるのです。

 

思い返せば Tiger との 10 年間は楽しかったです。

(卒業式的にどうぞ)

5 回も行った北海道(ほっかいどー!)

行けなかった九州(きゅーしゅー!)

感心したりハラ立ったりした電子制御(でんしせいぎょ!)

絶望感を感じたトラブル(とらぶる!)

雨の日も風の日も走った(はしったぁ!)

 

コロナのせいで最近の数年間は走行距離が伸びなかったのが残念でしたが、そのぶんは GT に引き継いでもらうとしましょう。

 

さて、そろそろ引き渡し、引き取りに行くかな。早めに出てちょっと遠回り。「アドベンチャー乗り」で走るのも今日で最後。しっかり覚えておきましょう。ガソリンタンクがカラに近づいてきた頃、赤男爵に到着。この駐車場に停めたら二度とワタシが乗ることはありません。エンジンを切り、うつむきがちに店内に入ったワタシを迎えたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GSX-S1000GT♡♡♡!!!

 

「おー、おー、ほ、ほ、ほ、ほー!」と奇妙な声を出しながら近づくワタシはほぼ変質者。それを店長は、憐れみと後ずさり感が垣間見える笑顔で見守っていました。

 

支払いでたくさんの諭吉ズに別れを告げてからコクピットドリルを受けたが、電子制御のモード切り替えの話の時点ですでにワタシの頭はオーバーフローを起こしてフリーズ。追い討ちをかけるように店長はパニアの付け外しの手順のレクチャーを続けますが、虚ろな目つきで乾いた声の相槌を打ち続けるワタシを見て「コイツはもうムリ」と判断し、「詳しくはYouTubeで見られますよ」と笑顔でタオルを投げ込んでくれました。その言葉でワタシのアタマは再起動し、「わかりました、ありがとうございました」と、ほっとしたワタシも笑顔になり大団円を迎えることができましたとさ、めでたしめでたし。

 

GT を店外に出し、いよいよ出発の時。東京MCショーで跨った時と同じ、良好な足つきです。エンジンをかけてもらうと、これがまたいい音!クリアに重低音が響く、いかにもハイパワーな並列 4 発の音だ。真っ黒な板にしか見えない液晶にメーター類が浮かび上がるサマは、オッサンの中にくすぶり続ける少年の心に火をつけてくれます。ただし一番初めに浮かび上がるスズキのマークを見るとスーパーマンのテーマソングを口ずさみたくなるのが難点ですが。

 

発進時にはアシストシステムのため気を遣うと聞いていたのでゆっくりと車道に出ます。視界に一瞬Tiger が入りました。

 

ありがとう。さようなら。

 

 

走り出すと、前傾はキツくないが Tiger に比べるとかなりの伏せ姿勢に感じます。信号で再スタートする時、やはりのエンスト。夢中でセルボタンを押すも GT は無反応。歩道に上げて見てみると、私が押していたのはクルコンボタンで、セルボタンは上面についていました。反射的に押したのだが、身体の記憶は前のバイクのままだったようです。

 

10 年以上ぶりの F17インチタイヤ、4気筒エンジン、ハイパワー車なので走りもぎこちなかったのですが、ワインディングにも行ってみました。

 

・・・やはりアドベンチャー乗りでは無理がありましたね。もっと積極的に車体を扱わなければならないということだけはすぐにわかりました。納車日のこの日は100kmぐらいの走行で切り上げてガレージにもっていったのですが、軽量であるにも関わらず段差のある入り口を人力で上げることができませんでした。今更ながら自分の加齢を自覚し、それなのに大型車の新車を買ってしまったことに呆れたことでこの日のオチがつきました、チャンチャン。

 

 

これ以降も新しい発見や前者との差、電子制御の理解などがありましたが、詳しくは過去の拙ブログをご覧ください。

 

 

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GTとのファーストコンタクトはおっかなびっくりで、スムーズに馴染めるものではありませんでした。でもこの手のツーリングスポーツはいままで何台も乗ってきたので、数回乗るとワタシのナイスバディが思い出してくれました。さらに最新バイクの特性も理解でき、今では 40kg 軽くなった車体の恩恵を受け、振り回して乗っています。ただ急加速だけはスゴすぎて、いまだに躊躇しますけどね。

 

もしこの GT に致命的な不満や不安があったなら、Tiger900GT の新型や GSX-S1000GX に目移りしていたでしょうが、半年以上経った今でもそんな事はなく、機嫌良く乗っています。なのでこの GT とは Tiger Explorer で果たせなかった「北海道、本州、四国、九州の全制覇」と「10 年 10 万km 」を目標に楽しく走るつもりです。

 

次回作、「私的バイク遍歴 13 台目」は当分先になる、かな?

 

今後も GSX-S1000 GT がらみの記事を上げていきますので、よろしくお願いします。

 

 

では。

お買い物ツーリング 2024/3/9

先日ネットを見ているとある記事が目に留まりました。子連れのママさんがパン屋に入ったところ、その子供が売り物を触って形が崩れたそうです。ママさんはそれを買い取ったそうですが納得しておらず、「子育てしている人に厳しい」とか「もっと優しい世界に」、「許しあおうよ」と書き込んでいました。

 

・・・こういう意見が公になる時代なんですねえ。売り物、まして食品を形が崩れるほど触ったら、保護者が責任を取るのは当たり前。それがいやなら商品を勝手に触らないようになってから一緒に買い物に行けばいいのにと、昭和の人間は考えるわけです。ましてや店に対して「優しくない」なんて感想を持つのはもってのほか。では店に泣き寝入りをして損をしろと言うのでしょうか?

 

挙句の果てに許してもらうことを半強制しています。許してもらって当たり前という考えが世間にはびこっているようですが、「許す」という行為は事情によって相手の好意から発動するものであって、決してこちらからおねだりするものではありません。「すまんな」「ええんやで」というやりとりは、あくまでもまずは「すまんな」という気持ちが無いと成立しないのです。

 

子育て世代が苦労しているのは皆さん承知していますし、だからこそ配慮や税金からの経済的支援があるわけです。それなのに「もっと優しくしろ」「それぐらい許してくれよ」なーんて言う人が増えると、「いい加減にしろ、調子に乗るな!」という意見だって出てきても不思議ではないし、実際もう出てきています。

 

「弱者」といわれる人たちに対する理解が進まないのは案外こんなことによるものなのかもしれません。彼らの意見が過度な負担や過重な(時には非常識な)要求につながることを恐れ、あえて距離を取ろうとしているように見えます。

 

相互理解は大切です。なので「弱者」をアンタッチャブルな存在として扱うのではなく、痛みを伴ってでもお互いに歩み寄ることが必要になってきているのではないのでしょうか。そうでもしないと助けられる人と助ける人の意識の乖離がますますひどくなっていくだろうし溝も深まります。

 

上記のようなおねだり意見がネットに堂々と出るということはもう手遅れという証拠なのかもしれません。それでも自分は少しでもあがいてみようと思っています。

 

 

さて話は変わって、週末は久しぶりにバイクで出かけてきました。 2 月には出動していなかったので、ホント-に久しぶりな気がします。毎週のようにお出かけをしていましたが、使ったのは飛行機だったりクルマだったりで、バイクの出番がなかったのでしょうがありません。そのぶんこれから暖かくなる時期に向けては、どんどん乗っていこうと思っています。

 

 

3/9

 

今日は冷えると聞いていたので冬装束に身を固め、ガレージへ行きバイクの準備をする。

鍵束の中から合うのを探すのが一苦労

 

一ヶ月乗っていなかったのでタイヤの空気圧が心配だったが前回と変化なし。2 週間乗らなかった時は 0.2 くらい下がっていたのに。それだけ気温が高くなったのか。

準備完了

 

タイヤが冷えているときはハンドルの切れ込みが大きいので注意が必要で、フロント 19 インチに慣れてしまっていた身としては怖いレベルだ。17インチってこんなに切れ込んでたっけ? それともこのタイヤ (DUNLOP ROADSPORT) の特性か?温まるまでスピ-ドは控えめに。

 

今回の目的はお買い物。そこまでのルートを考えると西に向かうほうがよさそうだ。となると、あの店経由だな。海沿いの道をチョイスする。先週ロイヤルエクスプレスを追いかけた時に通っているのだが、気持ちいい道なのでまあいいか。

 

 

天気は快晴、風もなし。絶好のツーリング日和だ。1 時間弱であの店に到着。

伊吹いりこセンタ-

日差しはあるものの気温は低かった( 5℃ )ので、暖かい食べ物は極上のごちそうとなる。なので寒中を走るバイク乗りは「冬のラ-メン」を他の誰よりもおいしく感じるのではないだろうか。

 

9 時過ぎに入店すると客もまばら。今回も腰を据えて落ち着いて食べられそうだ。今回は濃厚伊吹そばを頂いた。寒い時に熱く濃い味のラ-メンを食べる、まさに愉悦。

写真写りがいいように海苔を向こう側にして出してくれた 細かい気配りに感謝

 

 

満足した後で再スタ-ト。

観音寺港で 1枚


R 11、R 192、K5 を通って道の駅 霧の森 へ。

10 時過ぎに到着

人はまばらだった。霧の森大福がブームだった時には 9 時ぐらいにはこの駐車場が満車になるぐらいの混雑だったのだが。今は落ち着いていて販売制限も緩んできている。今回はそれが目的ではないのでスル-するが、次に来る時は保冷バック持参で買いに来ようかな。

 

目的のブツを手に入れてからいつものアレを。

いつものアレ(ほうじ茶ソフト) いつ食べてもウマい!

 

寒い所を走って熱いラ-メンを食べて体を温め、また寒い所を走って体を冷やし、さらにアイスを食べてもっと体を冷やす。これぞマッチポンプ。いったい何やってんだか。

たぶん桜がきれいだろうな。

 

 

K5 で高知へ抜けるつもりだったが、冬季通行止めになっていたので仕方なく後戻りし、R319 を東へ。

対向車ナシ、後続車ナシ 事故ったら終わりだな


あじさいの里
の横を通る。6 月ごろに来てみるかな。そしていつも気になるモノレ-ル乗り場へ。山間部の中にある不自然な人工物にはどうも興味をそそられる。今回は前回よりもちょっと近づいてみた。

突然脈絡もなく現れるモノレ-ル乗り場 片道¥500

上の道まで続いているようだ それにしてもかなりの急勾配!

最近使われた形跡はない

誰が、いつ、どういう目的で使っていた(いる?)のかさっぱり見当がつかない。こんな不自然さ、大好物。

 

さらに R319 を進む。山間部の 1 車線国道は神秘的で趣がある。でもこれ、知らない道だったら怖いだろうな。他県ならこんな道の途中には国道の表示はない。広い道や幹線道路に出る手前になって初めて「いや、オレだって国道だし」としれっと標識が出るものだ。しかしこの道は違う。いかに険しい区間であっても「オレは国道だ!」と堂々と主張している。こんなところが?と笑われようが気にせず標識をおっ立てている姿には、酷道 国道の矜持を感じる。

漢な国道

と人間に思われているとは、R319 氏は夢にも思うまい。今後も頑張って欲しい(何を?)。

途中の梅林 見事!

 

やがて R32 に合流するもそのまま帰るのもなんなので、R192 を東進し R438 へ。ヨサク国道とは 1 番違いだが雲泥の差で、道路の状態はかなり良い。徳島の剣山近辺とは別物だ。讃岐山脈越えの道を GT は快音を上げて駆け上がっていく。中低速コーナーが続く山道は GT の大好物だからな。

 

しばらく行くと空にわかにかき曇り、雨→霙→雪 となる。雨男にとって降水確率 20% は十分危険な数値なのだ。カッパはないので濡れながら走り、自宅に着いて着替えるとオーバ-パンツ(ゴールドウイン)はびしょびしょで、下にはいていたジ-ンズもしっとり。で、上着はというとワークマンのイージス360° リフレクト。軽くて暖かく動きやすいので冬の日帰りツ-リングでは重宝しているが、透湿防水をうたっているだけあって下に来ている服は異常なし。これで ¥6800 は安すぎだろお!

そろそろ洗車かな



なんか最近走行距離が減ったような・・・

本日の走行距離:188.4 km

 

 

では。

朋あり遠方より来たる また楽しからずや

実家の庭の沈丁花が香り立っています。

 

秋になる時の空気は、鼻から吸い込むと最後に奥のほうで「ひやっ」と感じます。今の時期の空気もまだ冷たいのですが、吸いきった空気の冷たさに身構えていると肩透かしを食らった気になります。

 

感じる温度と香りで季節の変わり目に気付く時期になりました。これからさらにずるずると春へ移っていくことでしょう。それを実感できることが楽しみです。

 

 

先週末、鉄ヲタの友人が来ました。目的は鉄道写真を撮ること。仕事が終わったあと夜行列車に乗り、岡山・香川で一日中撮影をしてから、ワタシの家に立ち寄ってくれました。仕事帰りに彼をピックアップして夕食を食べに行きましたが、彼の酒量の減少には驚きました。八代亜紀と同じ難病を患ったものの、奇跡の復活を遂げて以降自重したのと、体質が変わって「飲みたい」という気持ちも減ったそうです。健康のためにはいいことなのですが、「トシ、とったなあ」とも思います。まあワタシも喫煙本数が減ったので「トシ、とったなあ」と思いますが。

 

 

彼とは大学のバイクのツーリングクラブで一緒でした。当時の彼の愛車は GSX250L (ご存知?)で、後に CX CUSTOM (ご存知?x2)に変わりました。ちょっと切り口の違う人物で、ツーリングでも隊列から抜け出して行方不明になったかと思ったら、高速を走り先回りしてみんなを驚かせたり、借り切った筑波サーキットでみんなが目を三角にしてタイムを削っている中でひとりコースを使ってツーリングを楽しんだりするちょっとおかしい豪の者です。

 

卒業後は全く違う進路を進みましたが、ワタシが東京へ行く頻度が増えてからは連絡を取り合い、一緒に鉄道絡みのお出かけをするようになり現在に至っています。

 

 

夕食の場では昔話( 40 年前! )やお互いの近況、カメラの話などなどの話に花を咲かせ、その夜はワタシん家に泊。翌日は WRXSTI を使ってお出かけです。

 

 

3/2

 

8:00 出発なのにいつものように 5:00 起床。年寄りの朝は早い。パソコンで遊んで時間を過ごし 1 F へ降りてみると友人もスタンバイOK 状態。さらには使った布団をきっちり畳んでいたというおまけ付き。大胆な性格だが細かいことにも気を配れるという、理想の上司のような人間だ。病気さえしなければもっと上に進めたのにと思うが、本人は「鉄道を見に行く時間が減るから昇進にはあまり興味がない」とおっしゃる。さすが鉄分過多の人間、言うことが違う。

 

まずは香川の正しい朝食、うどんを食べに行ってから

ワタシは「かけ中+かきあげ」 彼はなぜか「冷やし」

 

では鉄分摂取の行程スタ-ト。本日の彼の主な目的は、取り損ねていだ駅のデジタルスタンプを集めること。おもしろそうなので私が運転手を買って出たというわけ。

 

最初の目的地は多度津駅。ここでは出発前の特別列車ロイヤルエクスプレスを拝謁。友人はもうさんざん見ているが、ついでなので。

わざわざ伊豆急から お疲れ様です

 

今日のうちに松山から飛行機で帰るというので、ちょくちょく駅に寄りながら西に向かって走る。まずは 1 年に 2 日のみ営業の津島ノ宮駅

津嶋神社を臨む

 

ちょっと寄り道して観音寺の銭形

お金が貯まりますように(祈)


川之江駅伊予三島駅伊予寒川駅 

ここでロイヤルエクスプレスに追いつかれる

 

新居浜に寄ってから、伊予西条へ。

ここでは国鉄道文化館に寄ってみた。新幹線の生みの親と言われる十河信二氏の故郷だけあって、地方の割には立派な施設である。

懐かしの列車 ザ・昭和

ん?絶滅危惧種の瓶飲料自販機だ! でもなぜここに?

ははーん、これ絡みか 昔の列車には付いてたなあ

 

ジオラマもある

悲運のフリーゲージトレイン

0系新幹線 やはりこれがなきゃあね

行き先のプレート マニアは欲しがるんだろうな

販売カート 冷凍みかんがザ・昭和

4 種類の絵葉書、集めたなあ

 

 

その後、車内でおしゃべりを続けながら壬生川駅松山駅伊予駅と回り、ミッションコンプリート。といってもデジタルスタンプは駅舎まで行く必要がないので楽勝だったのだが。

 

 

昼食をとっていなかったので、早めの夕食を松山分校でラーメン(写真撮り忘れ)。久しぶりに食べたが美味しかった。ここのは久留米とんこつラーメンなのだが臭みはなくするするいけるし、高菜を投入してスープにムチを入れながら食べると、美味しさにブーストがかかる。美味しゅうございました。

 

満足してから松山空港へ。めったに乗らない飛行機、LCC、深夜到着という三重苦のプレッシャーを感じて緊張しているようだったので、大丈夫、もし何かあっても日本語は通じる! と無責任なアドバイスを贈り、5 月に上京した時に会う約束をして別れた。

 

 

帰りにホビーオフに寄るがボウズ。この店に来るのは久しぶりなので期待していたのに手ぶらで帰ることになった上に、このあとの松山市内は大渋滞。下道で帰るつもりだったのだが、早々に心が折れ、19 時過ぎに川内 IC から高速に乗り、無事帰宅。

 

 

本日の走行距離: 401.6km

通常の松山行き+ 100km

 

では。

旅行に行って思うこと

2 月・・・、秒で終わった感じです。

「寒いなあ、早く暖かくならないかなあ」という現状否定

+特に何も忙しくないが年度末が近いので気ばかりが焦る

+実際、日数が短い

という相乗効果によるものなのでしょう。だからというわけではないのですが、結局先月は一度もバイクに乗らずじまいでした。もしかしたらチェーン、錆びてるかも。次の週末は動かしてやりましょう。お散歩ツーリングになるかな。

 

そんな短い月だったのですが、お出かけは派手でした。それもこれも 3 連休が 2 回もあったからです。そんなオイシイ時に家でじっとしていられるはずがありません。北海道へ行ってから 1 週空けて次は東京へ行くというフットワ-クの軽さは周囲から 「バカ?」「元気だねえ」「ヒマなの?」 賞賛を受けています。おかげで財布も軽くなりましたが、 2 回とも行ってよかったと思えるものでした。その時のレポートは過去ブログをご覧ください。

 

移動手段が異なると感じることも違います。なので、こうやって飛行機で行くと、バイクやクルマを使っての旅行とはまた一味違う物の見方をしているように思えるのです。なので今回は2回の遠出中に見たことや感じたこと、思いついたことについて、つらつらと述べてみます。どーでもいい個人的な見方や考え方になっていると思いますが、何卒ご容赦の程を。

 

 

・飛行機の客室持ち込み荷物について

以前よりキャリーケースを機内へ持ち込む人が増えたように思います。到着後、 回転寿司 ベルトコンベアでの荷物待ちが嫌だからでしょうか。でもそのおかげで他の客がヘッドビンを使おうとしてもスペースが足りないというシーンをよく見かけました。コロナの時なら搭乗客が少なかったので問題なかったのですが、現在のように旅行客が戻り満席近い状態だと荷物収納で困る人も増えています。CA さんは他の席の収容棚に入れるように案内してくれますが、それがイヤな人もいるでしょうね。なので今の状況が続くとキャリーケースの機内持ち込みは NG になるかもしれません。コワレモノや精密機械が入っている場合以外は、預け入れをしてほしいなあ。

 

 

・親子の態度

あくまでもワタシの経験ですが、欧米人の子供が騒いでいるのを見たことがありません。街や店の中、公共交通機関で大声を出しているのはアジア系(日本人を含む)がほとんどです。これは良し悪しの問題ではなく、しつけに対する考えの違いでしょう。例えば日英比較では

日本人:犬と子供はかわいいから可愛がる

英国人:犬と子供は何をしでかすかわからないのできっちり躾ける 

という違いがあると聞いたことがあります。

 

また、親の態度も違います。おとなしい子どもは常に親がかまっています。そうすることで親が行動のイニシアチブをとり、子どもの暴走を防ぐ効果があるのでしょう。ほとんどの欧米人家族はこのパターンですね。日本人を始めとする、親の意識が子供から離れスマホに向かっているところの子どもは、たいていうるさいです。そりゃかまってくれないんだから騒ぎますよね。

 

文化の違いによるものでしょうが、騒ぐ子供とほったらかしの親は、欧米人の目にはどう映っているんでしょうねえ・・・。馬鹿にされているような気がしないでもありません。

 

 

・気温の感じ方

今回の札幌の気温は高くても 4 ℃。ワタシの地元に比べると十分以上に寒いのですが、太陽が出ているとあまり寒さは感じませんでした。地下道は暖かいくらいだし、雪まつり中は歩き回っているので汗がにじむほど。天気が不安定だった開拓の村での撮影においてさえ手袋やマフラー要らずで済みました。おかしいですね、氷点下の時間がほとんどだったはずなのですが。いかにも「寒そう」な、「寒々とした」景色を見ることはなかったので、実際の気温より、目に見える景色の情報で温度を認識(誤解?)する方が優先されるのかも。

 

「重ね着」で細かい温度調整をする寒さ対策をしていたのですが、2 月であるにも関わらずいい汗をかきました。 8 月に続いて今回の北海道旅行でも気温にやられる結果となってしまったので、 8 月の北海道ツーリングの時にはいつもの北海道に戻っておいて欲しいと切に願います。



 

 

・他人との会話

旅先での会話が充実していたのは大満足です。ワタシの旅の一番の目的は、気づかないでいたことに気づくこと。美味しいものを食べる、綺麗な景色を見る、ただそれだけであればあまり価値を感じません。それで自分の心がどう動いたのかというのが大切なのです。心が動かされるのは人との会話がトリガーになることが多いので、言葉が通じない場所には、わざわざカネと時間を使っていこうとは思えません。世界を旅するのもいいとは思いますが、ワタシは国内の同じところでも何度も行って、人と話しいろいろ考える機会を得ることを重視します。スタンプラリーをしているわけではないので、1 回行ってはい終わりで済ませる気はありません。同じ場所でも行くたびにその土地の人と話し、何かを発見し、前回よりも深くその土地に思いを寄せる、それができた時の気分はまた格別なのです。

 

 

・体調

この数年、少し変化が出てきました。といっても良い方にではありませんが。飛行機が高度を下げた時の気圧変化で耳がおかしくなってもなかなか治らないし、酔うんじゃないかと不安になったりしす。なので最近では搭乗までの 5 時間以内の食事は控える、酔い止めや飴の準備しておく、ゆったりとした服を着るなどの対策をするようになりました。今はうまく対応できていますが、それが難しくなった時が旅行の控えどきだろうと思っています。制約や不安が多い旅行なんてストレスのもとですから。さて、あと何年空の旅が楽しめるかな。

 

 

・カメラ

以前のブログでカメラの買い替えを考えていることを書きましたが、どうもそれが D750 の耳に入ったらしく、今回の 2 回の旅行で使ったら、いい絵を吐き出すこと!まるで別れ話の気配に気付いて一生懸命尽くす恋人のよう。こういうのに弱いんですよ、ワタシは。ミラーレスなら必要のないレンズのピント調整にうんざりしかけていたのですが、性能やハンドリングには不満はないので、当分使うとしましようか。でもダメだと分かったらすぐに買い替えるからな! 聞こえてるか、 D750 !

 

DSC-RX100Ⅲ も長い間一眼レフのサブカメラ、お出かけやツーリング時のメインカメラとして酷使されてきたので傷が目立ってきました。ぼちぼち買い換えようかと価格を見るとワタシが買った時の倍近い価格に! どうして 5 年前の旧型カメラがこんなに値上がりするのでしょう???

 

コロナ禍後、「機能や材料をレベルアップしたから価格を上げる」というより「高くしても売れるから価格を上げる」という、安易な方法で儲けを取り戻そうとするどこぞのインバウン丼のような売り方をしている商品が目立ちます。そんな方法だと、一般人にそっぽを向かれた結果先細りになった市場が価格競争で新興国に持っていかれるかもしれないのに。

 

日本の工業の先行きがかなり心配になりました。

 

 

・・・思いつくまま気の向くまま書いてみました。普段の生活では仕事や日々のことを考えることで頭がいっぱいになってしまうのですが、その必要が無い「旅行」というハレの場においては思考までが自由になるようで、ついついそれで遊んでしまいます。でもこんな風に頭を使うことで気が紛れてリラックスできたり、事象に対する視点の幅や深さが増すように感じています。ワタシが旅行に行く一番の理由は、この感覚を味わうためです。60 近いオッサンの考えとしては少々青臭いかもしれませんが、まあそれは「気が若い」ということで・・・。

 

 

今のところ 11 月までの予定はすべて組み終わりました。次の旅行は 3月下旬、例年通りの東京モータ-サイクルショ-観覧と桜撮影の豪華二本立て。今から楽しみでしょうがありません。

 

 

では。

春遠からじ 3/3

2/25

 

6:00 起床。さて、今日のルートは、っと・・・。まあそんなに急がないから出たとこ勝負かな。ゆるゆると準備をして、7:00 チェックアウト。ホテルを出てキョロキョロ。地下鉄乗り場が見えた。こっちに決まりだな。

 

都営浅草線羽田空港へ。今日使わない荷物を預けておくためだ。バッグの中は本と干し芋。割と重いんだ、コレが。ついでに D750 も入れておく。周囲を服で囲むと動かないようになるし、耐衝撃性も確保。これで大丈夫だろう。

 

車内はギリギリ座れる程度の人の入り。出発組かな。混雑の中、ベビーカーの子供が騒ぎ出した。若い両親はほぼ放置。泣くのは子どもの仕事だとは思うが、それをなだめる(なだめようとする)のが親の仕事ではないか、いろんな補助をもらっているんだからちょっとは仕事しろよと目を向けると、いかん、子どもと目があってしまった!反射的に手を振ったり変顔をしてあやそうとするワタシ・・・。

 

しばらくはおとなしくなった。ワタシの穏やかなお人柄に気付いたからだろう。怖かったから?いやいや、そんなことはないはずだ。ともかくワタシは勝ちをもぎ取った(何の?)。

 

 

8 時の羽田空港は大混雑。荷物に「取扱注意」の札をつけて欲しいのだが、係員が少なすぎてなかなかつかまらない。荷物の預け入れがほとんど自動化されているので、わざわざ係員に頼る客は時間や手間のかかる援助を必要としている人たちなのではないか?それらに対して柔軟に対応できるのは人間なのに、それがほとんどいないとは。新しいシステムを導入したからといってそれと同じ程度の人間を減らしたのでは前と同じではないか。これで「サービス向上」とはよく言えたものだ。単に「コスト削減」しただけだろう?

 

 

羽田空港から横浜までは京急で。雨の中、目的地を目指す。

寒かった

20 代の頃は日産の大ファンだった


アンパンマンミュージアム
の横を通過したのはまだ 9 時過ぎだったがかなりの数の親子連れが並んでいた。ワタシの横を歩いていたファミリーはそれを見て諦め、引き返していった。

雨なんぞモノともしない人出



少し歩いたその先にはバッグにアクスタをぶら下げた集団が。

なんでみんなこっちへ行くんだ?


アイドルマスターのミリオンライブがあるらしい。

フォトスポット


16:00 開場なのに、すでにそこそこの人出。ファン同士の交流をしているようだった。SNS という便利なツールを使うことで容易に知り合いになれるのは便利なんだろうな。でも野郎同士で「会いたかったー!」と言って駆け寄るのはやめろ。

 

 

雨の中ゆっくり歩き、パシフィコ横浜へ。cp+2024 を見るのが目的だ。近くには案内板がないのでわかりにくかった。それでも入場待ちには長い列。

開場、まだかな-


無料ということもあるだろうが、まだカメラは日本メーカーが先頭を切っているようで心強い。

最終日ということもあり、人多し

 

アジア系のアクセサリー用品メーカーの参加が増えていたのが印象的だ。日本もうかうかしてられないな。あちこちのブースで配布物を渡していたが、それをもらうためには  SNS の登録なのは相変わらず。メーカー自らによる情報発信力はそんなにも衰えたのか?それとも所詮素人のバズらせに踊るほど、我々がバカになったのか?

 

フォーラムは興味深かった。メーカーの提灯広報のようなものだが、それでも撮影技術に役立つ知識もいろいろ仕入れることができた。明日から使お。

勉強になった これは聞かなきゃソンだな

 

ママさんがらみのワークショップがあったが、参加者がどうも・・・。大声でお喋りをするわ、通路は塞ぐわ、子供はほったらかされて床をはいずりまわっているわで、女性の写真愛好家のイメージを悪くさせる言動が目についた。自分からアンチをつくることはやめたほうがいいと思うよ。それとも無意識なのかな?いずれにしても「お里が知れる」連中が目立っていた。

この時はよかったんだけどね・・・



製品を触ったり気になることはメーカーの担当者に聞いたりしながら何周か回り、予定終了。昨年は 1 時間くらいしか滞在していなかったが、今年は 4 時間半。カメラ本体より周辺機器を中心に見たり複数のフォーラムでじっくり腰を落ち着けて聞いていたからだろう。充実感のあるイベント参加だった。

写真展も良かった

 

外に出ると雨+風。その中を歩いて横浜駅まで戻る。

まだ降ってんのか・・・


アイマスライブの参加者が続々集まっている中、ライブの冊子を配っている若者が。近くのアンパンマンミュージアムや cp+2024 の客には目もくれず、同じ匂いのする者にのみ配っているようだ。驚くべき選別眼だな。彼らの横を通ると、

 

「これ、どうぞ!」

 

・・・なぜバレた? 観念して差し出されたパンフを躊躇なく受け取るワタシ。

いや、うん・・・、ありがたいんだけれども・・・

 

しばらく歩くと、前方から厳しい表情をした初老の紳士が早足でこちらに向かって来た。風体は、ドラマに出てくる細身長身の神経質そうな教頭先生。ヤバい、さっきもらったパンフは御禁制品だったのか?

 

ワタシのそばまで来ると彼はバリトンのいい声で一言。

「そのパンフ、どこで貰えますか?」

 

面食らったワタシは

「あ、ああ、あっちでたくさん配ってましたよ」

と言うのが精一杯。

「ありがとうございます」と足早に立ち去る彼は、めっちゃ笑顔

 

なんかすごいものを見た気がした。しばらく歩くとまた違うパンフをくれた。この時も何の迷いもなくワタシに渡してくれた。ありがたいのだが、なんか複雑な気分だ。

2冊になった・・・



後でパンフを見ると、両方ともファン(この場合はプロデューサーか?)が自費製作したものだった。どおりで渡す相手を選んでいたわけだ。カネがかかっているものだからな。どうやらワタシは彼らのお眼鏡にかなったらしい。

 

ラブライブは女子高生が「スクール」アイドルをするストーリーだが、アイマスはガチのアイドル、気合いが違う。てことは当然ヲタの本気度も違うのだろうか。それをもっと有意義なことに使えば・・・と言うのは野暮の極致。今後もヲタ道を歩んで欲しい、法マスの諸君!

 

 

駅からは京急で羽田まで。

横浜駅 でかいな


ホームでの待ち位置表示がわかりやすくて助かる。羽田に着いたのは飛行機の出発 2 時間前。今日は混むだろうからこれぐらいの余裕が欲しい。ラウンジでコーヒーを飲みながら今回の旅行を反芻する。

雨だねぃ・・・



あとは飛行機に乗り、

また来月!

また 737 !

こんなコ-ラ缶ってあるんだ


夕食を買って帰宅。

 

 

本日の歩行距離:12.7 km

 

今回の撮影機材

NIKON D750 + TAMRON 24-70

SONY DSC-RX100

 

 

次回は 2 月の旅行の総括を書こうと思います。

では。