paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

私的バイク遍歴リターンズ 12台目 その4(最終話)

このシリ-ズ、前回のアップは 8 月でした。

paradoxrider.hatenablog.com

 

あれからもうはや 7カ月が経ったのですね。この期間のブログに GT についてのツーレポなどをたくさん書いてきたので、この「私的バイク遍歴リタ-ンズ」のほうがお留守になっていました。乗るのが楽しいので、「〇〇へ行った」とか「◎◎だと思った」とかの記事を書くのに一生懸命になった結果、こちらは絶賛放置プレイ中。

 

ということで、続きを書いて終わらせることにしましょう。納車からですね。

 

 

2023/7/2

 

いよいよ待ちに待った日がやってきました。10 ヶ月もの間首を長くして油を舐めつつ、「本当にバイクは来るんだろうか」という不安と闘いながら、Tiger とお別れする寂しさを噛み締め、それでも銀行口座から預金を引き出し関連用品をポチって本体を迎える準備をしてはや幾星霜の日々が終わるのです。

 

思い返せば Tiger との 10 年間は楽しかったです。

(卒業式的にどうぞ)

5 回も行った北海道(ほっかいどー!)

行けなかった九州(きゅーしゅー!)

感心したりハラ立ったりした電子制御(でんしせいぎょ!)

絶望感を感じたトラブル(とらぶる!)

雨の日も風の日も走った(はしったぁ!)

 

コロナのせいで最近の数年間は走行距離が伸びなかったのが残念でしたが、そのぶんは GT に引き継いでもらうとしましょう。

 

さて、そろそろ引き渡し、引き取りに行くかな。早めに出てちょっと遠回り。「アドベンチャー乗り」で走るのも今日で最後。しっかり覚えておきましょう。ガソリンタンクがカラに近づいてきた頃、赤男爵に到着。この駐車場に停めたら二度とワタシが乗ることはありません。エンジンを切り、うつむきがちに店内に入ったワタシを迎えたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GSX-S1000GT♡♡♡!!!

 

「おー、おー、ほ、ほ、ほ、ほー!」と奇妙な声を出しながら近づくワタシはほぼ変質者。それを店長は、憐れみと後ずさり感が垣間見える笑顔で見守っていました。

 

支払いでたくさんの諭吉ズに別れを告げてからコクピットドリルを受けたが、電子制御のモード切り替えの話の時点ですでにワタシの頭はオーバーフローを起こしてフリーズ。追い討ちをかけるように店長はパニアの付け外しの手順のレクチャーを続けますが、虚ろな目つきで乾いた声の相槌を打ち続けるワタシを見て「コイツはもうムリ」と判断し、「詳しくはYouTubeで見られますよ」と笑顔でタオルを投げ込んでくれました。その言葉でワタシのアタマは再起動し、「わかりました、ありがとうございました」と、ほっとしたワタシも笑顔になり大団円を迎えることができましたとさ、めでたしめでたし。

 

GT を店外に出し、いよいよ出発の時。東京MCショーで跨った時と同じ、良好な足つきです。エンジンをかけてもらうと、これがまたいい音!クリアに重低音が響く、いかにもハイパワーな並列 4 発の音だ。真っ黒な板にしか見えない液晶にメーター類が浮かび上がるサマは、オッサンの中にくすぶり続ける少年の心に火をつけてくれます。ただし一番初めに浮かび上がるスズキのマークを見るとスーパーマンのテーマソングを口ずさみたくなるのが難点ですが。

 

発進時にはアシストシステムのため気を遣うと聞いていたのでゆっくりと車道に出ます。視界に一瞬Tiger が入りました。

 

ありがとう。さようなら。

 

 

走り出すと、前傾はキツくないが Tiger に比べるとかなりの伏せ姿勢に感じます。信号で再スタートする時、やはりのエンスト。夢中でセルボタンを押すも GT は無反応。歩道に上げて見てみると、私が押していたのはクルコンボタンで、セルボタンは上面についていました。反射的に押したのだが、身体の記憶は前のバイクのままだったようです。

 

10 年以上ぶりの F17インチタイヤ、4気筒エンジン、ハイパワー車なので走りもぎこちなかったのですが、ワインディングにも行ってみました。

 

・・・やはりアドベンチャー乗りでは無理がありましたね。もっと積極的に車体を扱わなければならないということだけはすぐにわかりました。納車日のこの日は100kmぐらいの走行で切り上げてガレージにもっていったのですが、軽量であるにも関わらず段差のある入り口を人力で上げることができませんでした。今更ながら自分の加齢を自覚し、それなのに大型車の新車を買ってしまったことに呆れたことでこの日のオチがつきました、チャンチャン。

 

 

これ以降も新しい発見や前者との差、電子制御の理解などがありましたが、詳しくは過去の拙ブログをご覧ください。

 

 

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GTとのファーストコンタクトはおっかなびっくりで、スムーズに馴染めるものではありませんでした。でもこの手のツーリングスポーツはいままで何台も乗ってきたので、数回乗るとワタシのナイスバディが思い出してくれました。さらに最新バイクの特性も理解でき、今では 40kg 軽くなった車体の恩恵を受け、振り回して乗っています。ただ急加速だけはスゴすぎて、いまだに躊躇しますけどね。

 

もしこの GT に致命的な不満や不安があったなら、Tiger900GT の新型や GSX-S1000GX に目移りしていたでしょうが、半年以上経った今でもそんな事はなく、機嫌良く乗っています。なのでこの GT とは Tiger Explorer で果たせなかった「北海道、本州、四国、九州の全制覇」と「10 年 10 万km 」を目標に楽しく走るつもりです。

 

次回作、「私的バイク遍歴 13 台目」は当分先になる、かな?

 

今後も GSX-S1000 GT がらみの記事を上げていきますので、よろしくお願いします。

 

 

では。