paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

お散歩ツ-リング(GSX-S1000GT 公試運転)  2023/7/16

さて、土曜日に続き日曜も GT の出番です。

 

 

前日は早く寝てしまったのでお早いお目覚めとなりましたが、まだちょっとふらふらします。そんな中メールチェックをすると、大学のサークル時代の先輩からツーリングのお誘いが。この人は今、転勤でワタシの県に来ていて、ちょっと、いや、かなりアレな人ですが、いい先輩です。

 

このメールは前日に送られていたもので、熱中症でダウンしていたため気付いていませんでした。ツ-リングの予定では「日曜の朝 5:00 出発」とのことですが、今は・・・ 5:00 。あ、無理だ。まだ体は本調子ではないということもあり、今回はパスさせてもらいました。すみません、H さん・・・。次こそは必ず!

 

 

1 時間ほどゴゾゴゾと家事をやっていると、ラッキーなことに体調が戻ってきました。うん、今日も慣らし運転、行けそうだ。予想最高気温は 35 ℃。うえぇ、昨日より 3 ℃高いのか。でも、今日走って寝込んでも月曜日は休みだし次の週は走れないしと思うと、「行かなきゃ」という気持ちになりました。これも修行だと思えばなんとかなります。

 

ではその修行の模様をどうぞ。

 

 

準備をしてバイクを外に出した時点ですでに大汗。今日も暑くなりそうだ。

押し引きのコツがわかってきた でも油断は禁物

 

今日は昨日とは反対方向へ進んでみる。こちらはこちらで海が見えるワインディングがあるので、十分に楽しめるはずだ。そうやって約 1 時間走って着いたところは伊吹いりこセンタ-。メシ抜きで西に向いて走るとなると、ここに寄らなければなるまい。7 時過ぎについたらほぼ満員。そりゃ連休中だもんな。

暑いので「大盛ぶっかけ」 

 

次々にお客さんが来るので、さっと食べて「ごちそうさん」と声をかけ退出。粋だねぇ。

 

漁港って見ていてなごむ

 

 

そのあとは、いろいろな道を走りたいので、R11 、川之江からは R192 という退屈な幹線道路、K5 という大豊までのそこそこの険道、R32 という高速ワインディングを楽しむ。 

K5 にて
こんな道は TIGER の方が走りやすい。

 

いいペ-スで走ったので正午過ぎには帰宅したが、このルートで四国4県すべてを制覇した。暑い中でのお手軽な四国一周のツーリングだった。

 

 

本日の走行距離:238.2 km

燃費は満タン法では 18.9 km/L だった 

 

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この2日間、楽しみながら GT を走らせましたので、そこで思ったことや感じたことを書いてみます。慣らし中のため5000 回転までしか回していないので、あくまでもその範囲内でのことですが。

 

低回転でのトルク感

高回転でのことはわかりませんが、少なくともツーリングスピードでのエンジンの躾は素晴らしい! アクセルを開けるとスム-ズにトルクが立ち上がってくるのでギクシャクせず、ワインディングや市街地では乗りやすいことこの上なしでした。大排気量なりのトルクがドッカンと出るのではなく、こちらをバックアップするかのように立ち上がってくるのです。つまり、

「はいっ、低速トルク、どうぞっっ!!!」

と居酒屋のビールのように出てくるのではなく、

「あなたのおそばに低速トルク。お呼びで?」

と下手から出てくるといった感じですかね? おかげで「えっ、こんなに高いギアなのにこんな低速をスムーズに走れるの?」と驚くこともしばしば。見知らぬ土地を走る時でもこの出力特性は強い味方になりそうです。やるな、スズキ。

 

アクセルレスポンス

TIGER よりは少しスポ-ティ-ですが、ツーリングバイクとしては理想的なレスポンスだと思います。TIGER

アクセルON → 加速

というタイミングだとすると、GT は

アクセルON加速

というイメ-ジ。遅れることなく先走ることなく、ちょうどいい塩梅で加速に移ることができます。長距離・長時間走る時でも、このようなレスポンスだと疲れにくいことでしょう。いいセッティングだと思います。

 

発進時のアイドルアップ

上述したように文句のつけようのないエンジンとその制御なのですが、それに水を差しているのがコレ。まったくもって大きなお世話の装備です!!!。大型自二の免許を持っている人間が発進時にアシストを必要とするとは思えないのですが。この機能があるために、発進時に

アクセルちょい開け→回転が思った以上に上がる→アクセル戻す→エンスト

ということが起こってしまうのです。慣れれば回避できるのでしょうが、停止即発進をする場合や疲れている時には要注意です。ワタシもこの 2 日間で 3 回やってしまいました(恥)。転倒は免れましたが、こんなことに気を遣って疲れるのはご勘弁。この機能、カットできないものでしょうか?

 

シ-ト

「ケツ痛シート」と言われていますが、ワタシの豊満な尻のせいか 21oz のジーンズのせいか、この 2 日間でそれぞれ 200km 以上走っても痛みはありませんでした。骨盤が後ろに倒れて猫背になったり、どっかり体重をシートに預けたりしなければ大丈夫のようです。それよりも問題は「滑る」ことです! ニーグリップを強めにする必要がありますね。TIGER や FZS のシートが秀逸だったため、長距離を走るとこの 2 台よりは疲れるでしょうね。

 

ライト

暗くはありませんが、配光が・・・明るい所とそうでないところの差が激しいし、ロービ-ムでも車体のすぐ前の辺りは暗いです。高速道路ならまだしも、夜のワインディングは走りたくありませんね。補助ライトが欲しくなるレベルで見えにくいです。スズキでは開発時に夜間走行テストをしないのでしょうか?

 

カウル

見た目よりは防風性能はありません。走っているとシールドに虫がバンバン当たります。伏せればやり過ごせそうなので高速道では問題ないでしょうが、一般道では・・・。オプションでロングスクリ-ンがありますが、そこはスズキ、デザインが・・・。あれ付けるぐらいならシールドの掃除を頻繁にする方を取りますね、ワタシなら。

 

走行モード(Aモード)

あくまでも 5000 回転以下の話ですが、全く問題なく使えました。確かにピックアップは鋭いですが、ハイパワ-の大型車ならこんなもの、FZS に比べると可愛いレベルです。でも一度だけBモードにしてみたら違う世界になりました。なに、この穏やかでスマ-トな走りは!? ワタシなら通常は Aモード、遠出した時や高速道では Bモード(+クルコン)かな。Cモード?知らない子ですね( by 赤城@艦これ)。

 

 

TIGER EXPLORER は二輪初の「ライド・バイ・ワイヤ-」を採用するなど、電子制御の先駆けとなったバイクでした。あれから 10 年余り時間が経ち、その電制がどのように進歩したのか興味津々でしたが、メータ-を見て驚いたぐらいであとはそれほど・・・。いかに TIGER が先進的だったかがよくわかりました。じゃあなぜ売れなかったのかというのは、大人の事情でという要素が大きかったと思います。

 

この GT の場合も似たような状況になりました。新車のインプレッションの場合、メディアによる評価は良いことを中心に、個人による評価は悪いことを中心に述べられることが多いと思います。でもメディアがあまり話題にすることもなく(みんな HAWK11 に注目 )塩対応だったため、ネットの意見が相対的に強くなりあまりよろしくない評価がつき始めていました。なので手元に本体が来るまでは戦々恐々としていましたが、乗ってみるととってもいい子。「ギャップ萌え」でますます好きになりそうです。

はっ、こうやって鈴菌感染者が増えるのかっ?!

 

 

Myspin やクイックシフトは使う気になれないので、このバイクの真価はずっとわからないかもしれません。でも動かして楽しいエンジンや曲げることが楽しいハンドリングなど、今度こそ 10 万キロは走らせたいなあと思わせてくれるバイクには違いありません。

 

慣らし運転終了まであと約 500km 。できるだけこのバイクの特性を体に覚えこませようと思っています。

 

 

ちょっとおでかけのため、次のアップは 7/27 の予定です。

では。