先週はこちらもガッツリ雨が降りましたが、三連休は晴れ。てことは梅雨明けですか?と期待していたのですが、残念ながらもう少し先のようです。そういえば雷も鳴っていませんしね。まあ梅雨が明けたところでこの暑さが和らぐわけでもなく、むしろ暑さに拍車がかかります。
20 代、30 代の頃はこんな暑さの中でも平気でお泊りツ-リングをしていました。現在のようなベンチレ-ション機能の付いたジャケットはほとんど無く、あまりの暑さに袖をまくって走った結果、火傷に近い日焼けをしては宿の風呂で悶絶するというのを繰り返しながらツーリングを続けていたのがまるで嘘のよう。今なら御免こうむるのは間違いないです。
できればこんな暑い日は、家でエアコンを効かせてぐーたらしたいのですが、今年はそういうわけにはいきません。なぜなら
GSX-S1000GT の慣らし運転
という楽しい楽しいミッションがあるから。次の週末は東京遠征があるので、この連休はしっかり走らせようということで、今回はインプレを兼ねたお散歩ツーリングの模様をお伝えします。
5:30 起床。本日の降水確率は 20 % 、予想最高気温は 32 ℃ 。こりゃ行くしかないな。ごぞごぞと用事を済ませて 6:30 にガレ-ジへ。ちょっと早いけど、涼しいうちに走っておこうと思って。
出庫のシークエンスを済ませ、外へ。さすが TIGER より 40kg 軽いだけあって、押し出すのも軽・・・くない! え、なんで?
実際は軽くないんじゃなくて、軽く感じない。考えられる理由は、
・パニア✕2、トップケ-ス✕1 が付いてるのでその分重量が増えている。それは後部にあるので重量バランスが偏ったのではないか。TIGER はまんべんなく重かったので、気にならなかったのかもしれない。
・ハンドルの高さにまだ慣れていないので、押し引き(特に「引き」)の力の塩梅がわからない。TIGER はちょうどいい高さにハンドルがあったので、気にならなかったのかもしれない。
・ちょうどステップが足に当たり、それが邪魔で踏ん張れない。TIGER はステップの位置がもっと前だったので、気にならなかったのかもしれない。
ということだろう。昔の女と比べるようで GSX-S1000GT (以下 GT )に申し訳ないのだが、 10 年共にした相棒の扱い方がまだ染みついているようだ。やはり身体は正直だということか(意味違う?)。でも TIGER 以前には GT と同じようなバイクに乗っていたので、すぐ勘を取り戻せると思う。
なんとか出庫し、
準備を整えてイグニッション ON !おお、セルスイッチを軽くひと押しするだけでエンジンが始動した。なんでも一度押すとエンジンがかかるまでセルが回り続けるという機能が付いているらしい。未来ずら~(@花丸ちゃん)。
エンジン音は腹に響く4発エンジンのそれ。スズキのエンジン音は集束された重低音が特徴だと思う。カワサキはところどころ雑音が入るし、ヤマハはここまで重低音ではないし、ホンダはもっと静かだし。同じ4発なのにメーカ-によって違いがあるのは面白い。
さて、では出発。慣らしなので 5000 回転までまんべんなく回してやろうと思う。なのでとりあえず、幹線道路ではなくワインディングや市街地を中心に走ることにする。はじめの数十キロは海沿いのワインディングを走り継いでいこう。ちなみにモードは「 Aモード、トラコン3、クイックシフト切」の設定にした。
まだ朝早いので交通量は少なく、おかげでゆっくり走っても突っつかれることもないだろうと思っていたのだが、少し走ると
なにコレ、楽しい!!!
納車して家まで乗って帰る時はおっかなびっくりだったので気がつかなかったし、この日も初めの数キロはポジションやハンドリング、出力特性の違いで戸惑いながら走っていたのだが、慣れてくるといろいろと分かってきた。
ブレ-キは初期制動が弱めの穏やかな特性を持つので、むしろ積極的に強くかけることができる。コーナ-への進入は視線を送るだけではダメで、きっちり荷重移動をしてやるとスム-ズにバンクが始まり、そこでアクセルを開けてトラクションをかけてやると一気に向き変えをして出口へ向かうという、なんとも教科書通りの動きをしてくれる。とあるブログでは「前輪から切れ込んでいくような動きがある」と言っていたが、そんな挙動は感じなかった。後ろが重いせいかな?
どんな状況でも GT はトリッキ-な癖を出さないので、「乗りこなす楽しみがない」とか「個性がない」とかいう意見が出てきそうだが、ツアラ-としては超優秀なバイクだ。そもそもそんなことを言うバイク乗りは、それらを自分で見つけられないだけなのでは?と思う。
きゃっきゃ言いながら走っているうちに徳島県に入った。前回のブログで言った通り、「3連休でお宝放出!」という望みにかけて、いつもの店へ。ひとつめにはいつもの転売ヤ-のネエチャン。ご老体マ-クの付いた車に同乗してきた。おお、とうとう年寄りまで駆り出されてきたのか。彼女はいくつかゲットしたようだが、ワタシはボウズ。2軒目にもまたネエチャンが。今度は一個見っけ。お先に失礼。
王王軒で昼食をと思ったが、すでに店の前には行列が。またの機会にしよう。
暑さが厳しくなってきた。そろそろ戻るか。少しでも涼を取ろうと吉野川の堤防道路を走る。川風が気持ちいい上に、交通量が少なかったのでノーストレスの走り。速度を落として滑るように走っても、この GT は気持ちいい。ロングストロ-クエンジンであっても出自は SS の GSX-R 。それが調教次第でこうなるのか。お見事としか言いようがない。
ゆったりのんびり、風に吹かれながら走ったおかげで頭も体もクールダウンができた。あとは峠道を越えるばかり、もうひと頑張りだと思い少しペ-スを上げてみると、GT の中の GSX-R 成分が染み出してくる。こうなるとやはり長年馴染んだアドベンチャ-乗りでは反応が間に合わなくなる。やっぱり違いはあるんだなあと痛感した。
朝から何も口にしていなかったので、帰宅前にうどんを一杯。驚いたことに水を立て続けに 3 杯飲んでしまった。ヤバい、熱中症寸前だったのかも。
給油すると、燃費はリッタ- 20 km 以下だった。やっぱり SS のエンジンはよく喰うなあ。FZS1000S FAZER もそうだったし( YZF-R1 と同じエンジン)。TIGER ってお財布に優しいバイクだったんだなあ。
帰宅してしばらくしてから頭痛と倦怠感に襲われた。あ、これ熱中症だと気づき、水分補給をして安静にしていたが、そのままダウン。今日暑かったもんなあ、明日は走れるかなあと思っていたところで、本日の意識終了。
次回は翌日にもやった慣らし運転についてお伝えします。もう少し GT についての意見や感想を書いてみようと思っています。
では。