先日ネットを見ているとある記事が目に留まりました。子連れのママさんがパン屋に入ったところ、その子供が売り物を触って形が崩れたそうです。ママさんはそれを買い取ったそうですが納得しておらず、「子育てしている人に厳しい」とか「もっと優しい世界に」、「許しあおうよ」と書き込んでいました。
・・・こういう意見が公になる時代なんですねえ。売り物、まして食品を形が崩れるほど触ったら、保護者が責任を取るのは当たり前。それがいやなら商品を勝手に触らないようになってから一緒に買い物に行けばいいのにと、昭和の人間は考えるわけです。ましてや店に対して「優しくない」なんて感想を持つのはもってのほか。では店に泣き寝入りをして損をしろと言うのでしょうか?
挙句の果てに許してもらうことを半強制しています。許してもらって当たり前という考えが世間にはびこっているようですが、「許す」という行為は事情によって相手の好意から発動するものであって、決してこちらからおねだりするものではありません。「すまんな」「ええんやで」というやりとりは、あくまでもまずは「すまんな」という気持ちが無いと成立しないのです。
子育て世代が苦労しているのは皆さん承知していますし、だからこそ配慮や税金からの経済的支援があるわけです。それなのに「もっと優しくしろ」「それぐらい許してくれよ」なーんて言う人が増えると、「いい加減にしろ、調子に乗るな!」という意見だって出てきても不思議ではないし、実際もう出てきています。
「弱者」といわれる人たちに対する理解が進まないのは案外こんなことによるものなのかもしれません。彼らの意見が過度な負担や過重な(時には非常識な)要求につながることを恐れ、あえて距離を取ろうとしているように見えます。
相互理解は大切です。なので「弱者」をアンタッチャブルな存在として扱うのではなく、痛みを伴ってでもお互いに歩み寄ることが必要になってきているのではないのでしょうか。そうでもしないと助けられる人と助ける人の意識の乖離がますますひどくなっていくだろうし溝も深まります。
上記のようなおねだり意見がネットに堂々と出るということはもう手遅れという証拠なのかもしれません。それでも自分は少しでもあがいてみようと思っています。
さて話は変わって、週末は久しぶりにバイクで出かけてきました。 2 月には出動していなかったので、ホント-に久しぶりな気がします。毎週のようにお出かけをしていましたが、使ったのは飛行機だったりクルマだったりで、バイクの出番がなかったのでしょうがありません。そのぶんこれから暖かくなる時期に向けては、どんどん乗っていこうと思っています。
3/9
今日は冷えると聞いていたので冬装束に身を固め、ガレージへ行きバイクの準備をする。
一ヶ月乗っていなかったのでタイヤの空気圧が心配だったが前回と変化なし。2 週間乗らなかった時は 0.2 くらい下がっていたのに。それだけ気温が高くなったのか。
タイヤが冷えているときはハンドルの切れ込みが大きいので注意が必要で、フロント 19 インチに慣れてしまっていた身としては怖いレベルだ。17インチってこんなに切れ込んでたっけ? それともこのタイヤ (DUNLOP ROADSPORT) の特性か?温まるまでスピ-ドは控えめに。
今回の目的はお買い物。そこまでのルートを考えると西に向かうほうがよさそうだ。となると、あの店経由だな。海沿いの道をチョイスする。先週ロイヤルエクスプレスを追いかけた時に通っているのだが、気持ちいい道なのでまあいいか。
天気は快晴、風もなし。絶好のツーリング日和だ。1 時間弱であの店に到着。
日差しはあるものの気温は低かった( 5℃ )ので、暖かい食べ物は極上のごちそうとなる。なので寒中を走るバイク乗りは「冬のラ-メン」を他の誰よりもおいしく感じるのではないだろうか。
9 時過ぎに入店すると客もまばら。今回も腰を据えて落ち着いて食べられそうだ。今回は濃厚伊吹そばを頂いた。寒い時に熱く濃い味のラ-メンを食べる、まさに愉悦。
満足した後で再スタ-ト。
R 11、R 192、K5 を通って道の駅 霧の森 へ。
人はまばらだった。霧の森大福がブームだった時には 9 時ぐらいにはこの駐車場が満車になるぐらいの混雑だったのだが。今は落ち着いていて販売制限も緩んできている。今回はそれが目的ではないのでスル-するが、次に来る時は保冷バック持参で買いに来ようかな。
目的のブツを手に入れてからいつものアレを。
寒い所を走って熱いラ-メンを食べて体を温め、また寒い所を走って体を冷やし、さらにアイスを食べてもっと体を冷やす。これぞマッチポンプ。いったい何やってんだか。
K5 で高知へ抜けるつもりだったが、冬季通行止めになっていたので仕方なく後戻りし、R319 を東へ。
あじさいの里の横を通る。6 月ごろに来てみるかな。そしていつも気になるモノレ-ル乗り場へ。山間部の中にある不自然な人工物にはどうも興味をそそられる。今回は前回よりもちょっと近づいてみた。
誰が、いつ、どういう目的で使っていた(いる?)のかさっぱり見当がつかない。こんな不自然さ、大好物。
さらに R319 を進む。山間部の 1 車線国道は神秘的で趣がある。でもこれ、知らない道だったら怖いだろうな。他県ならこんな道の途中には国道の表示はない。広い道や幹線道路に出る手前になって初めて「いや、オレだって国道だし」としれっと標識が出るものだ。しかしこの道は違う。いかに険しい区間であっても「オレは国道だ!」と堂々と主張している。こんなところが?と笑われようが気にせず標識をおっ立てている姿には、酷道 国道の矜持を感じる。
と人間に思われているとは、R319 氏は夢にも思うまい。今後も頑張って欲しい(何を?)。
やがて R32 に合流するもそのまま帰るのもなんなので、R192 を東進し R438 へ。ヨサク国道とは 1 番違いだが雲泥の差で、道路の状態はかなり良い。徳島の剣山近辺とは別物だ。讃岐山脈越えの道を GT は快音を上げて駆け上がっていく。中低速コーナーが続く山道は GT の大好物だからな。
しばらく行くと空にわかにかき曇り、雨→霙→雪 となる。雨男にとって降水確率 20% は十分危険な数値なのだ。カッパはないので濡れながら走り、自宅に着いて着替えるとオーバ-パンツ(ゴールドウイン)はびしょびしょで、下にはいていたジ-ンズもしっとり。で、上着はというとワークマンのイージス360° リフレクト。軽くて暖かく動きやすいので冬の日帰りツ-リングでは重宝しているが、透湿防水をうたっているだけあって下に来ている服は異常なし。これで ¥6800 は安すぎだろお!
本日の走行距離:188.4 km
では。