paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第26回 和歌山

久しぶりの日本紀行です。前回のアップは 6 月末。半年以上のブランクがあっての新作アップになります。まあアニメでも数年後に続編完成ということもありますので、大目に見ていただければと思います。

 

前回はコレ。

 

paradoxrider.hatenablog.com

 

今回は和歌山編です。ここも今まで同様、バイク絡みで訪れた(通った?)のが始まりです。大学 1 年の夏休みに初めて帰省しました。往路は東京から徳島まで海路(オーシャン東九フェリー)だったのですが、復路は日程が決まっていなかったので予約をしていませんでした。さて、帰る日が決まりフェリー会社に問い合わせるとすでに満室。ということで自走で帰ることが自動的に決定したのですが、

 

・バイクジャケットを持っていなかったので高速道路を使うのはみっともない

・スピードが出すぎるので高速道路は怖い

・早く着くのだろうが高速道路は(料金が)高い

→ なので高速道路は使えない

 

という結論に。高速道路というものはそれなりの人が使うものだと思っていたのです。

 

ということで下道を使うことになりました。でもそこで

・数カ月前まで高校生だった人間がホテルの予約からチェックインまで一人でできるはずがない

という生来のビビリ思考が発動。

 

いやいや、そんなことを言っている場合ではありません。タイムリミットは近づいています。

ハラを決めました。

泊なし高速なしの自走で 700km 以上、一気に走りゃあいいんだろ、走りゃあ!

 

真夏の炎天下の中、下道でこの距離を走る怖さを知りませんでした。知らなかったからやっちゃった(できた)んでしょうけれども。

 

その日は徳島の小松島まで走り、フェリーで和歌山港へ。そこから R24 を東進しました。今ならまだしも当時はまだピチピチの 18 歳。深夜 3 時に知らない街をバイク初心者が走る恐怖ときたら・・・。本州にバイクで上陸する初めての土地だったので、ちょうどノルマンディに上陸する連合国軍兵士の気分でした。でもここを越えなければ大学に戻ることができません。人通りのない中、ろくに地図も読めない中、カネもあまり持っていない中、ひとりっきりで走るのは緊張の連続でした。なのでワタシには、「和歌山とは、よそよそしく、不安を掻き立てる街」という印象が刷り込まれたのです。

 

 

それから年月が過ぎツーリングのキャリアを積み重ねていくうちに、当時の気分のリベンジとばかり和歌山に訪れるようになりました。 4 回ぐらい行ったかな。

 

一番印象に残っているのは南部梅林に行ったことです。ひと目百万、香り十里というキャッチフレーズに惹かれ、初めての時と同じフェリーに乗り、夜明け前の R42 を疾走していました。すると前方にトラックを見つけ追いつこうとしたのですが・・・

 

車間距離が縮まらない、だと・・・?

 

こちらは GPz900RA8 、相手はコンテナトラック。R42 は中・高速コーナーが多く速度域が高いのですが、先行するトラックは一切ブレーキランプをつけません。なので道を知らないワタシはついていくだけでもヒヤヒヤドキドキでした。ワタシがカメだったというのもあるのですが、それにしてもあの速さはすごかったですねえ。たぶんとうふ屋のトラックだったのでしょう。

 

時間調整しながら目的地に着き梅林に行くと、そこは評判通りでした。入口辺りですでに梅の香が漂っており、坂道を上がっていくと視覚的にも嗅覚的にも梅に囲まれた感じ。案内に従って歩いたら、周囲はあまりにも「梅」だったのでそれに気を取られ、気づかないうちに踏破していました。写真を残していないのがとても残念です。

 

園内は観光客がたくさん来てあちこちでお弁当を広げており、そのため歩く場所によっては

梅 → 唐揚げ → 梅 → ビール → 梅 → ・・・・

というふうに香りが変化していくのも面白かったです。でも騒ぐ人はほとんどおらず、心安らかに見て回ることができました。やっぱり桜とは違うんだなあと改めて思ったことを覚えています。どうやらワタシの観梅好きはここから始まったようです。

 

葛湯を頂いてから撤収し田辺で泊まったというのが、和歌山観光の初体験でした。

 

 

ずっと高速を使えば回り道になりますが、このようにフェリーを使えば割と気軽に行けるというのがわかったので、和歌山行きのハードルは下がり、次に行ったのは熊野大社

世界遺産に認定される前 ひっそりとしたいい雰囲気だった

 

ここへの来訪の目的はおふだを手に入れることでした。結果、この年のワタシの家の神棚には伊勢神宮(内宮)・出雲大社熊野大社の3枚が並び、「災い、どんと来い」仕様になりました。

 

この時は那智の滝も観に行きその大きさに圧倒されました。こんな大きな滝を見るのは初めてでしたから。ご神体にもなるのも納得です。

お水をいただく盃は持ち帰りました(当時は ¥50)

 

あとはお約束の潮岬

目の前にはひろ-い芝生

 

古座川の一枚岩

 

といった自然系のものを見に行ったり、和歌山のグルメを味わうために井出商店へのラーメンエンジョイ弾丸ツ-リングに行ったりしました。やはり対岸だからか徳島ラ-メンと同じ系列の味でした。和歌山の方がちょっとワイルドなお味かな。

 

クルマでは高野山へお参りに行って、変わった 個性的な形の墓石に笑ったりもしました。せっかくここまで来たのに高野龍神スカイラインは走っていません。今にしてみればもったいなかったですが、また行く機会はあるでしょうからその時のお楽しみにしておきます。

 

 

白浜温泉アドベンチャ-ワールドという、和歌山観光の飛車角には行っていません。そちらの方に行く機会はあったのですが、近くにある白浜エネルギ-ランドがなぜかツボに入ってしまいずっと遊んでいたので、前を通り過ぎるだけになりました。ここでもワタシの「ちょっとハズし」が炸裂してしまったようです。

 

 

こんな感じで和歌山にも行っていたのですが、最近では単なる通過県に。というのも、和歌山に行くなら足を延ばして三重や岐阜、短く済ませるのなら大阪か奈良に行ってしまうのです。なので他府県へのツーリングにくっつけて帰りに寄るというプランを立てたこともありました。残念ながらコロナ禍のせいで実現しませんでしたが。でも今年は 4 月か 6 月に行ってみようと計画中です。今度こそはパンダを見ようと思います。いや、でもまたエネルギ-ランドに引っ張られてしまうかも・・・

 

 

では。