paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

春目前の梅を観に

先日外を歩いていると、春の香りがしました。私にとって「春の香」とは

・梅の香

沈丁花の香

・ちょっと焦げたゴムの香(なぜ?)

のうち2つ以上が重なったものです。その香りがすると「春がそこの曲がり角まで来ているな」と感じます。この時は2つ目と3つ目の香りでした。

 

ちょうど暗くなりかけた時、沈丁花の上品な香りと温度を感じさせない気温の中に漂う淡いアスファルト臭をかいだ時、寒さの緊張感が消えたみたいにふわっと心が持ち上がった気がしました。香りと気温がもたらすこの浮遊感を感じると、季節が一周りしたなあという実感がわくのです。

 

ということで、ダメ押しにもう一つの香りの元、梅の所へ行きますか。私の家にも紅梅が1本ありますが、どうせならもっとたくさんある所へ行ってみましょう。天気もいいことだし、土曜日に行ってきました。その様子をどうぞ。

 

 

さて、どこへ行くか。四国の中で梅が有名な県は徳島。先週も行ったのだがまあいいか。買い物もあるので今回は WRXSTI の出番。

 

朝食のためうどん屋に寄り、

今回はだしを味わうため、天かすは少なめ かけ中+ゲソ天

7 時出発。駐車場で行き先を考える。

 

徳島で有名な梅林は

・阿川梅の里

・明谷梅林

・美郷梅林

が3大巨頭。そのうち明谷梅林は昨年行ったし美郷梅林は通過だけだが見たことはある。阿川だけは時期的に外してばかりで、花が咲いている梅林を見たことがない。しかし今回はさすがに大丈夫だろうということで、阿川梅の里に決定。

 

 

途中まではいつものル-ト。土曜の山道なのでハイペ-スで走れる・・・つもりだったが、今回もペースカ-(トラック)がいた。ワタシの県の車は道を譲ってくれるはずがないので、あきらめて燃費運転に切り替えて走る。
 

そういえば WRXSTI の燃費が悪くなった。というのもマウント交換をして気持ちよく曲がるようになったので、ついついアクセルを踏んでしまう。車の挙動がそれにビビッドに応えてくれるので楽しくなり、さらにアクセルを・・・という悪循環の無限ル-プに突入することもしばしば。いかんいかん、倹約倹約。

 

 

K 20 の狭い道を楽しんで目的地に入る。

入り口にある駐車スペ-ス ここからはまだ距離がある

 

ここでこれだけ咲いていれば期待できる

 

ここで予習不足が露呈した。

梅の名所だから駐車場があり、そこにはトイレや売店が併設されていて、そこで休憩したり歩いて梅を見に行ったり、ちょっとした地元産のものが食べられたりするのだろう(明谷梅林がそうだったし)。

と思っていたのだが、

 

何もない。

 

「梅がたくさん咲いてるよー。きれいだよー。どうぞ勝手に見てってー。」

というのがここの「梅まつり」の姿勢らしい。手厚いおもてなしや集落一丸となった歓迎を期待して行くと肩透かしを食う。

 

でもワタシはこういう姿勢には好感を持っている。「舞台を整えたのであとはそちらでご自由に」、という穏やかな距離感を感じさせる観光地って割と少ない。たいていは食事場所とお土産の売店を設置するので、どこの観光地も似たり寄ったりの形態(まるで高速の SA のよう)と動線になる。特に景色を楽しむ場所ではその傾向が強い。「駐車場からの眺めもなかなかだが、少し歩くと展望台があって絶景が楽しめる」、みたいな。

 

フォ-マットとしてわかりやすくパタ-ンとして理解しやすいので便利なため、多くの所でその形を採用しているのだろう。だからこそそこから外れた形態は新鮮で、良くも悪くも印象に残る。こういう「よそ行き感」のない、あるがままの風景で花を楽しめるイベントもいいものだ。

 

 

さて、進むにしたがって道は細くなり、1.5 車線程度の山道をひたすら上っていく。道沿いにはひたすら梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅梅

 

なので梅をひたすら満喫したい人にとっては、ここは素晴らしい所だ。今回のワタシの目的からすれば大当たりと言える。時々対向車が来てお互いに道を譲ることもあったが、そう難易度が高いというほどではない。

 

山道を進み、少し広くなったところに車を停め、そこから歩いて写真を撮りに行き、車に戻って先へ進むということを繰り返した。

白っぽい所はすべて梅 素晴らしい景色!

 

道の分岐点には案内があるので迷わない

 

梅、満喫

 

こういう写真の撮り方をする時は車の方がいい。バイクなら、ヘルメットやグロ-ブをその都度着脱しなければならない。さらに、最終的には未舗装部分で何度も切り返して U ターンしたが、これが Tiger Explore だったら大変だっただろう。もしこんなところで倒しちゃうと救援は望めないし。実際、バイクは1台もいなかった。今回は車で来て正解だったかも。

 

でも道中で一番たくさん見たのは自転車。確かにあの景色の中を走り、香りを楽しみ、好きなところで停めて写真を撮るのなら一番いいな。外国のサイクリストも何人かいた。もしかしたら桜より梅の花がある景色のほうが日本らしいのかもしれない。

 

 

山を下りた後、神山町のあちこちを走ってみる。今月末からはこの辺りは一面の桜景色になるだろうが、その前の様子を見ておきたくて。

道の駅温泉の里神山でお買い物
写真1枚目の右側はきなこ蒸しパン 
写真2枚目の右側は山村でよく見かけるサバ寿司 

 

へ-、そうなんだ

 

徳島へ戻って買い物を済ませ、

車に戻ると、うおっ、トナラ-がいた 
駐車場はガラガラなのになんでここに? なんでそんなにくっつく?

 

帰ろうと思って時計を見ると 13:00 。昼飯にするか。そういや王王軒に通い始めて 20 年経つが、この時間帯に行ったことがないなあ。行くか。

 

ラッキ-なことに並ばずに入れた。いつもの肉玉大+ご飯大を食べる。

おや?

やっぱり味が違う。開店一番に食べる時のエッジの効いた味、3時ごろ食べる時のまろやかな味、今回はちょうどその中間の味だった。時間によって味が変わるなんて、やっぱりスープは生き物なんだなあ。これを残すなんて信じられない。そもそもラーメンス-プは店主のこだわりでt(以下略)。とにかく今回もおいしく頂いた。

 

 

と、ここまで来たならお宝ショップにも行かないと!

 

収穫はあった。行った甲斐があるってもんだ。

君、何人目?

前回と同じ、この箱だけなぜか値段が 2/3

 

その後、来るときにも走った山道を通って帰った。この時はペースカ-がいなかったので、シフチレバ-をギコギコ動かして高燃費走行をエンジョイしてしまった。ああ、またガソリン代がかかる・・・。

 

 

たっぷりと梅を見て、記憶に残るくらいその香りを味わうことができただけでなく、食事や買い物でも満足することができました。充実した休日でした。

 

 

では。