3連休です。 10 月 10 日は 1964 年の東京五輪の開会式の日に選ばれるほどの晴れの得意日で、その前後も晴れる日が多いので、気候の面からもツーリングにはもってこいのこの3連休!
この日のために阿蘇を中心としたエリアへのツーリングの計画を立て、宿などの予約をし、秋の涼しさの中、高原地帯を駆け抜ける GT とワタシの姿を想像していたのがクッソ暑い 8 月。そしてこの3連休を待っていたかのように気温が下がり始め、ちょっと寒いくらいのいい塩梅の気温になりました。
が
天気予報は無情な宣言をしやがりました。「3連休のうち雨が降らないのは初日だけ」。
クルマで行こうかとも考えましたが、阿蘇ツ-リングの主旨は「雄大な景色の中を景色を楽しみながら走ること」なので、バイクであろうと車であろうと雨が降っちゃったら台無しです。なのでヒジョーに残念ながら、今回の九州行は断念しました。出発 2 日前のことでした・・・。
ダイジョウブ、阿蘇は逃げない・・・
となると、ぽっかり 3 日間の予定が開いてしまいます。またラーメンを食べに行こうかと思いましたが、3連休なんて混んでるに決まってます。やめやめ。連休直前に宿をとるのも絶望的、ならば日帰りで満足できるところならいいのでは?
と、コーヒ-でも飲みながら考えようと用意をすると、粉が残り少ないことに気付きました。
そうだ、呉へ行こう。
昴珈琲へ行き、この秋冬用のお家飲みコーヒ-を買って、あとは C 級グルメを堪能しよう。あと、見たいものもあるのでそれも見に行こう。はっはっは、一瞬で決まりました。
ものを考える時、なにかキーワ-ドがあると思考が芋ヅル式にワンセット揃ってズルズルと引き出されることがありますが、この時がまさにそれ。このツ-リング、なにかうまいこといくような予感がしました。
ではそのツ-レポです。
6:00 出発。10 月なのでまだ明るい。でも冬に向かって日の出が遅くなっていくんだろうな。
瀬戸中央道に入る。3連休初日なので交通量はそこそこ多いがクル-ズコントロ-ルを入れて走る。このクルコンの制御は非常に滑らか。坂の部分でもスム-ズなパワ-オン・オフをしてくれるので、運転者にはそれが気付かないほど。TIGER の場合ははっきり分かった。それが故意による味付けなのか、当時の制御技術の限界だったのかは不明だが、「バイクの自己主張」と考えればそれはそれで納得できてしまう。
最近では ACC を採用する車種が増え、ユーザ-もそれらを歓迎しているようだ。でもそんなに必要なのかなあ?あれば便利だと思うけど、無くてもかまわない、それで価格が上がるのなら無い方がいい、というのがワタシの考え。ユーザ-の声や評判をもとにメーカ-は様々な装備を付け、それによって価格が上昇する。その高価格を理由にして文句を言ったり購入をあきらめるユーザ-がたくさんいる。なんだ、結局ユーザ-が自分で自分の首を絞めてるだけじゃん。
まあそのおかげで高価格をモノともせずに買える人は喜んでいるだろうな。皮肉なことに、ユーザ-のなかでも「買えない」層が要望を出すことによって「買える」層のバイクが出来上がっていく。「買えない層」は消滅・衰退していき、「買える」層の割合は増えていくため、バイク=高価格 という状態が公認され、さらに高価格化が許されるんだろうな。そんな中でワタシはいつまでバイクに乗ることができるのだろうか?
とか考えているうちもバイクは進み、小谷SA で休憩。
気温は 17℃ 。20 ℃を下回るとTシャツ+秋物ジャケットでは寒い。暖かいものを飲んで一服。
隣には Z900 とNINJA400 。ご夫婦かな。夫婦がそれぞれバイクに乗ってのツーリングをあまり見なくなった。タンデムやマスツ-リングでならまだいるけれど。2人が同じ趣味ならお互い理解があるのでやりやすいのか、それとも手の内がばれているからやりにくいのか?
東広島・呉自動車道で呉市内に入り、昴珈琲へ。いつもより30分早い到着となった。やはり TIGER のペースより早かったか。急いでいるつもりは全くなかったのだが。店の前のベンチでボーっとして過ごす。
9 時に開店。
海軍さんのコーヒ-(✕9)
と、南極観測船しらせで飲まれたコーヒ-( 300 g)
を購入。先日この「しらせ」が呉にたまたま入港した時、次の航海で持っていくコーヒ-の注文を再度してくれたそうだ。この店は呉の街にだけでなくバイク乗りにも溶け込んでいると思っていたが、まさか南極にまでフィ-ルドを広げているとは。気さくで親切な店員さんばかりだが、実はビッグな店だったんだなあ。
さて、次は大和ミュ-ジアムへ。前回も来たが、今回は企画展が目的。10 分ほど走って到着。ゆめタウンがあるからかすでに大渋滞が起こっていたが、バイクならば専用の無料駐輪スペ-スがあるので問題なし。先客の FJR の隣に停める。色や形がよく似ていたので、ついトナラ-になってしまった。
まず大和波止場へ行ってみる。ここは恋人の聖地と呼ばれているが、その理由は不明。どうせ艦首でタイタニックの真似事ができるからだろうな。
ん-、海が見えるロマンティックな場所だが、恋人の聖地と言われると違和感があるなあ。
この機械を呉に運んでくるためにクラウドファンディングで輸送費や設置費を募ったが、あっという間に目標額をクリア。当初は屋外に置く予定だったが、集まったお金があまりにも多かったため写真のような立派な建物も作られ、その中に鎮座することになったといういわくつきの逸品だ。この機械が動いて 46cm 砲の砲身を削った、ということは、これなくしては戦艦大和の アイコンともいえる主砲は作れなかったといえる。いい仕事をしてくれたな、ありがとう。これを見られてよかった。
ではミュ-ジアムへ行こう。
開館間もない時間だったが、すでに多くの人が来ていた。団体さんや家族連れがほとんどのようだ。まあ自衛隊が運営している資料館ではないので、気分的に来易いのかもしれないな。規模の割に入館料も安いし。
入ると正面に旋盤妖精さんがお出迎え。
動線を意識した見やすい展示方法だったので、人が多くても落ち着いて観ることができた。また、驚いたことに、見たことのない展示物を観ることができた。地方のミュ-ジアムの企画展で、これほど充実したソフト・ハ-ドに満足できるなんて珍しい。ましてあのお値段で(常設展+企画展=¥800)! いやホント、来てよかった!
常設展も大賑わい。ここは何度も来ているので、さら-っと見て終わり。
売店で買い物してから
大満足で退館。
12 時を回っているので腹が減った。商店街に戻って昼食にしよう。
山乃家に向かう。呉の名物「細うどん」を味わうため。少し並んで入店し、頼んだのは「うどん定食+がんす(魚のすり身をあげたもの)」。数分待って出てきたのがこれ。
ダシは讃岐うどんのとよく似ているが、麺は全くの別物。ひやむぎを太くしたようなもので、コシも似たようなもの。これはこれでおいしかった。汁までしっかり飲み干して退店。入り口には大淀さんがいた。入る時にはこれを背にして並んでいたので気付かなかった。
食後にはスイ-ツ。となればここでしょう。呉の C 級グルメその2、福住さん。
8 個購入した。その場で食べたかったが、C 級グルメその3を思い出したので帰宅してから食べることにする。商店街を戻りバイクの元へ。
昼を過ぎてるから売り切れているかも。ちょっと焦りながらメロンパン本店へ。
よ-し、買えた買えた。じゃ、帰るか。
帰りは淡々としたもの。R185 を東に走り、途中道の駅みはら神明の里で夕食のお惣菜
を購入してバイパスへ。この時間はすっかり暖かくなり、26℃くらい。となると復路は睡魔との戦いになる。山陽道と瀬戸中央道を走ったが、その記憶はほとんどない。おかしいなあ、途中で休憩を入れてたんだけど。とにかく無事帰宅。
本日の走行距離:389.6km
ではまた。