さて、やっとというか、もうというか、10 月になりました。太陽光の強さもだいぶ緩み気温にも落ち着きが出てきましたが、こうなると身勝手なものでこれまでの暑さが懐かしく感じ、その存在を肯定するような気分になってきます、「オレ、アイツのこと嫌いじゃなかったぜ」的な感じで。
ということで、秋の空気を感じる中、北海道の暑さを思い出しながらこのブログを書いています。読まれる方は、気温 36 ℃ 超の世界を想像しながらお楽しみください。ではどうぞ。
今回は前回の続き、北海道上陸後 3 日めの話です。どうぞ。
起床は 5:30 、エアコンの恩恵にあずかれたので心地よい眠りだった。ビバ!文明の利器!!
今日は内陸部の山中道を中心に走って北海道を味わう日としているので、全く急がない。なので、 6 時にスタートしたがすぐには目的地は向かわず市内をうろうろと。広くはない道の方に面白そうな建物をちょくちょく見かけたが、クルマで行くと後がめんどくさそうだったのでパス。来年、GSX-S1000GT で回ってみようと思う。塩やきそばに続き、北見では2つ目の宿題ができた。
そうこうしているうちに気温が上がり、すでに暑い。これ、四国よりも厳しいんじゃないかな?ではそろそろ街を出よう。 R39を西へ。後続車のみなさんはハイペースで、「それ、免停確定スピードじゃない?」と思わせるくらいの速度差でバンバン抜いていく。どうぞお先に、と思えるのはWRXSTI に乗っているからこその余裕だろう。だっていつでも抜き返せるし、その気になれば振り切れるもの。ただし、ランエボやカローラGR が来たらこんな悠長なことは言ってられないだろうけれど。
石北峠を登っていると、デリカが追いかけてきた。私は人間クルコンモードで上りも下りも、直線もカーブもスピードを一定にして走っていたのだが、上りや直線では詰めてくるものの結局はついてこれなくなった。そうそう、ミニバンで無理しちゃいけないよ。
流星・銀河の滝に寄る。20 年ぶりかな。下から見られるのは片っぽだけ。両方見るには20分かけて展望台へ行かなければいけない。考えるまでもなく、暑いのでパス。
さらに進み層雲峡へ行くが特に見るべきものはないので Uターン。そういえば数年前の同じ時期に来た時は上の方には雪があったな。北海道の気候、メリハリありすぎ。さすがは「試される大地」だ。
R273 を帯広方面へ。この道は山中ワインディングだがキツいカーブはないので、緑を楽しみながら高いギアで滑るように走るのが楽しい。三国峠のパーキングでひと休み。何度見てもこの雄大な景色を見飽きることはない。こんな山の中を走る道路があるなんて。人工物がさらに大自然を感じさせる。
南下を続け、
タウシュベツ川橋梁を見に行く。ここは 6 月から水没が始まり 10 月には完全に見えなくなるらしいが、ワタシが行く時はいつも見えている。どうやらここには愛されているらしい。摩周湖の霧には嫌われているようだが。
先へ進み、上士幌から R241 で足寄へ。ここのホクレンは、旗は売り切れていたがステッカーはあった。だいたいどこもステッカーが先に売り切れるのだが。旗よりステッカーが欲しかったのでラッキーだ。
かなり暑くなってきたがまだ昼前。昼食時に店が混む前になんか腹に入れておこう。店の前に「冷やしラーメン」ののぼりが。
おお、ちょうどいいや。店に入り「大」を頼む。で、出てきたのがこれ。
まあいいか、量・味ともに満足できたし。暑い時は冷たいものを腹に入れるに限るな。
R242で陸別へ。この道もゆるいワインディングの連続。一定のスピードで走るといつのまにか単独走行になる。気楽な上に低燃費。この走り方、いいことずくめだ。道の駅 オーロラタウンりくべつで一休み。
陸別は日本で一番寒い街らしいが、
今日の気温は那覇より高い。
出発して走っているうちにひらめいた。1 日くらい、特に見るもの行くところを決めず今日のように淡々と走り北海道の道を満喫する日を設けてもいいな。来年、バイクで来る時の課題にしよう。
陸別からは D51, R240 で美幌へ。14 時の外気温は38℃。もう驚きもしない。
高度を上げると涼しいかな。美幌峠へ行く。
天気は(イヤになるほど)いいのでしっかり見渡せた。人はたくさんいたが見晴らしのいいところはガラガラ。暑いので歩く気がしないのだろう。
ここでは写真を撮るだけ、と思ったが道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠の売店へ。この道の駅にもあげいもがあったはず。あった。こちらは3個で ¥400 。中山峠より¥50安い。
食べてみるとおいしかったが、残念ながらイモが柔らかすぎるな。マッシュポテトを固めたみたい。美幌峠vs中山峠のこの勝負、今回も中山峠の勝ちだな。でも美幌峠も前回よりコロモの質はあがっていたので次回に期待しよう。
さあ、宿に行こう。洗濯をしたいので早いくらいでちょうどいい。夕食はセイコマートのホットシェフにしよう。初めて食べるのでちょっとわくわく。
本日の宿、東横INNオホーツク網走駅前
に行くとすでにバイクが数台。ヤバい、洗濯機は彼らがもう使っているかも。チェックインして 1F に降りると、まだ 1 台空いていた。早々に洗濯開始。今を逃すともうムリかもしれなかった。ここでもラッキーが炸裂した。
乾燥中にホットシェフのカツカレーと豚丼をいただく。他のコンビニ弁当よりは美味しいな。また食べよう。
乾燥も終わり洗濯ミッションは無事終了。と思ったがなぜか白い斑点が。次もう一度洗わなくては。なんだろう、あの斑点は?紙でもないし。
あとはだらだらするばかり。
本日の走行距離:402.9km
今日の振り返り
往路の高速道路でも試したが、人間クルコンは百利あって一害無しですね。
・集中力が鍛えられる
・落ち着いて走れる
・お財布に優しい
といいことずくめです。北海道だからできることかもしれませんが、後日地元に戻ってもその習慣が抜けておらす、繊細なアクセルワ-クを続けてイイ燃費を出し続けることがしばらく続きました。残念ながら「しばらく」でしたが。
北海道の魅力はいくつもありますが、今回は「自然」と「遺構」を中心に楽しみました。他の地域と違って割と気軽に行けるところが多いというのがいいですね。見どころが表面に出て来てくれているので助かります。
ということは、「表面に出ていない」ディ-プなところはもっとあるわけです。でもそこへ行こうとすると難度が急上昇します。何せここには熊という自然の用心棒がいるのですから。
今後観光のための開発をするとなれば、当然この用心棒たちと一戦交える機会が増えてくることでしょう。それを避けるためにもしかしたら観光の方向性を変えるかもしれません。無責任な言い方になりますが、どうなっていくのか非常に楽しみです。
続く。