6 月に入って 1 週間になりますが、こちらはいまだ梅雨入りしません。そのせいか蒸し暑かったり肌寒かったりで、心身共に不安定になっています。かといって 35℃ オーバーの真夏日が待ち遠しいかというと・・・「うーむ」です。いずれにせよ出歩いての行楽にはイマイチの気候です。
さらに今月って祝日もないので、ゆとりに欠ける月でもありますね。他の月から何日かもってこられないのかなぁ。
観光にも不向きな気がします。イベントは少なく、見所といえば「あじさい」くらい。いや、キレイなんですけどね。いまいちインパクトとパンチに欠けるというかなんというか・・・。
それでもなんとか出かけようと画策中。ターゲットは来週末の東海・中部地方です。今回は走りを楽しむ要素はないので WRXSTI の出番です。なので雨でも心配ナシ。
こんな状況でもなければ行くことはないだろうと思いますが、行くからには楽しむつもりです。だって交通費と宿泊費がもったいないですもの。
さあ、福井についてです。
福井もワタシにとっては初めは通過県でしたが、信州ツーリングなどからの帰りに立ち寄ったり泊まったりするうちに、いろいろと見どころを発見していきました。
福井とのファーストコンタクトは、 R158 。松本からの帰り、高山を経由して福井に向かうルートとして走ったのですが、なかなかハードな経験をしました。当時のバイクは GPZ900R A8 。 快走できたはずなのですがその時は土砂降り。なおかつツーリングシーズンだったので、常にマスツーリングの連中に追いかけ回される始末。 このバイクであればそんなに苦労しないはずだったのですが、この時はリアショックが寿命だったのか具合が最悪でした。全然踏ん張らないしフワつくしで、安心してアクセルを開けられないので、コーナーが怖かったです。帰ってすぐ交換(オーリンズ)しましたが、この時の恐怖と悔しさは忘れることができません。
その後再び走ることがありましたが、「こんなに楽しい道だったのか!」と再認識しました。途中の「道の駅 九頭竜」では突如吠え出す恐竜に驚いたり、産直で買った舞茸の炊き込みご飯に舌鼓をうったりして楽しんだりもしました。
ここの舞茸ご飯と山菜ご飯は本当に美味しかったです。これに味をしめて、これ以降道の駅で手作りごはんやお惣菜を買うようになりました。ホテルに持ち込んで夕食にすることもしばしば。こんな習慣が身についたのも福井県のおかげです。
これで福井に関心を持ち始め、お決まりの観光地に行くようになりました。
まずは東尋坊。ここに初めて行ったのは 9 月でした。連休にもかかわらず観光客は数人。この時はバイクで行ったのですが、あまりにも閑古鳥が鳴いていたためか係のおっちゃんが駐車料金をタダにしてくれました。そのぶんおみやげを買ったので、お互い win-win ということですね。
「自殺の名所」というあまりありがたくないキャッチフレーズを聞いていただけに、半分ビビっていたのですが、景色を見て9割ビビりました。
駐車場のおっちゃん曰く、
「ここから飛び降りると、海面に落ちずに途中の岩に引っかかるんだ。でも崖が険しくて助けにはいけん。つまり大怪我をしたままだんだんと死んでいく酷い死に方をする。だからここからは飛ぶな」
だそうです。やめといた方がよさそうですね。
怖いところの話はこれくらいにして、心洗われる所としては、一乗谷朝倉氏遺跡には何度か行きました。
ここの復元された戦国時代の城下町がなかなかいい味を出していて、ワタシにとってはツボなのです。紅葉のシーズンによく出かけましたが、寒いという印象が強いです。そんな中、猪汁がふるまわれたことがありました。あれ、うまかったなあ(ジュルリ)。ここは雨の時でも、というかむしろ雨の時の方が風情を感じることができます。
「紅葉」、「雨でも楽しめる」とくれば、忘れてはいけないのが永平寺。禅寺として超有名なところですか、同時に秋の景色も見逃せません。早朝に着いて開門までは境内で写真を撮り、
開門したらすぐに入っていいスポットで光の具合をみながらシャッターを切ります。他のお客さんの邪魔にならないよう場所を変えつつ撮影を楽しんだあとは売店で買い物をして撤収というのがいつもの流れです。
人が少ない時には座禅体験をしたりしますが、持って3分てところです。まだまだ煩悩に翻弄されているもので・・・。
ここは特に気に入っていて、毎年秋には訪れていました。とてもいいところなのですが、一度だけ失敗したことがありました。
福井の名物の一つに「ソースかつ丼」があります。永平寺に続く道沿いには土産物屋や食べ物屋が軒を連ねているのですが、とある店にそれを食べに行きました。店に入った瞬間、なぜかワタシのゴーストが
「ハズレ!」
とささやいたのです。
まあ入ったからにはそのまま出るわけにもいかず、注文して待つこと数分。出てきました、ソースかつ丼(仮)が。
ベタっとした外見。立ち上る湯気はナシ。店員の愛想もナシ。
ああ、やっぱり・・・。
で、食べてみました。
衣が厚く、肉が薄い
その肉はパテ
カツは温かい部分とそうでない部分がある
ごはんは「べちゃっ」
盛りは少なめ
お値段¥1200
でした・・・。
どうすればこんな出来の悪いものを作れるのだろう、なんでこんなものを客に出せるのだろうと疑問が浮かぶほど酷い代物でした。
一般的に、名物は競争相手も多いのでクオリティは自然と上がってきます。ですがこの店のソ-スかつ丼(仮)はその正反対のベクトルをもつものだったのです。一見さん相手がほとんどなので、こういったチャレンジ(?)も可能なのかもしれません。
ただ、現代においてこれほどまでにマズいものを出す店というのは絶滅危惧種です。「大凶だとむしろ運がいい」という心境になりました。
いや-、すがすがしいほどマズかったです。
そのあと、別の店で食べた蕎麦は絶品で、プラマイでプラスになったのでよしとしておきましょう。
泊まるところは、主に鯖江です。高速道路から見える大きな眼鏡の看板が気になって立ち寄ったことがきっかけでした。ここは眼鏡の生産で有名だと学校で習った記憶がよみがえり、めがねミュ-ジアムにも行きました。正直、他に見るところもなく何の変哲もない街なのですが、気兼ねの必要がない普段着のような雰囲気があるので、その土地の当たり前の日常を感じたいワタシはとても気に入り、「福井での宿は鯖江」と決めています。今度行ったら、この街でメガネを作ってもらおうかなぁ。
このブログを書いていると、福井に行きたくなりました。紅葉の時期になったら行ってみようと思います。てことは 11 月か。半年後・・・。先は長いなぁ・・・
ではまた。