この前の土曜日、天気予報では晴天だったので走りに行こうと思っていました。ただ、その予報での最高気温は8℃ 。北国の人から見ると温かい気温なのでしょうが、瀬戸内式気候にどっぷり肩まで浸かっている身からすれば、「かなり寒い」というレベルです。ということで外出は中止。自宅警備員と化していました。
以前は豪雨や積雪以外であれば、バイクで出掛けていたのに。こうなったのは時代のせい?年齢のせい?健康状態のせい?気持ちの持ちかたのせい?それとも・・・?
思えばツーリングでの行先も変化してきました。日帰りのツーリングはあまり変わらないのですが、以前やっていたようなアタマの悪そうなツーリング
paradoxrider.hatenablog.comは長い間やっていません。これはこれで面白いんですけどね。
でも泊まりがけのツーリングは変わりました。以前は
夏は東北 (最近は北海道)
・東北地方の海沿いを一周(恐るべし、リアス式海岸)
・往路と復路でルートを変える(かたや海沿いばかり、かたや山中ばかり)
・食事は毎日麺類(名物のそば・ラーメン・うどんなど)
・西馬音内盆踊り鑑賞(これはしばらく続けた)
・下北、津軽半島最北端制覇(大間崎と竜飛岬)
・三沢で戦闘機の撮影(F2配備時から)
秋は信州・中部(最近は東京)
・美ヶ原〜松本にかけての周遊(走ることが楽しい。松本城?なにそれおいしいの?)
・軽井沢〜上田にかけての周遊(走ることが楽しい。軽井沢?なにそれおいしいの?)
・飯田〜木曽福島にかけての周遊(走ることが楽しい。開田そばはおいしかった。)
でも時期的に雨(台風)が多いので、行かなくなりました。
春は九州(最近は東京モーターサイクルショウ)
・大分から熊本の阿蘇満喫コース(走行ルートは山ばっかり)
・佐賀〜長崎の歴史探訪コース(ほぼ修学旅行定番ルート)
・南九州の特攻基地跡等訪問(鹿屋・知覧など)
3月下旬が忙しくなったので十分な休みが取りにくくなり、行きやすい東京にシフトしました。
などなどのコースを走り回っていました。特に印象深かった場所の話も今後書いていきますので、お楽しみに。
変化が始まったのは20年ほど前ぐらいかな。家族ができたため一人でツーリングに行きにくくなったのと、飛行機に乗れるようになり(このお話はまた後日)使える交通手段が増えたというのが大きな要因だと思います。それでお出かけのジャンルが広がり、「ツーリングが楽しい」から「ツーリングも楽しい」と変わっていきました。
同時にその楽しみ方も変化し、
・走ること自体を楽しむ ⇒ 途中の行程も楽しむ
・ヒッチャキになって走る ⇒ ウロウロしながら走る
・高速道路は使わない ⇒ 必要に応じて高速道路を使う
・バイパス優先 ⇒ 旧道優先
・前もってしっかり調べる ⇒ ある程度運任せ
・宿は飛び込み ⇒ 宿は予約
・休憩は取らない ⇒ 積極的に休憩を取る
・楽するのは罪だと感じる ⇒ 楽は楽しい
・写真を撮るヒマ無し ⇒ 写真を撮りに行くことも
となっていきました。おもしろいのは、以前よりも走るペースを落としているはずなのに1日の走行距離は増え、疲れは減ったということです。メリハリのつけかたと気分の持ちようが変わったからでしょう。
当然バイクに求める性能も変わりました。以前は動力性能のパフォーマンスを第一に考えていましたが、今では違います。理想としては 500km 走ったあとで田園風景の中を制限速度で楽しめて疲れないことが最優先事項となっています。かつては「〇時間で着いた」とか「△△△を抜いた」ということがステイタスだと考えていましたが、今ではそんなもん、どーでもいいです。
結局「頑張って走る」ということに飽きたんでしょうね。早食いや大食いに明け暮れていたのが、今度は味わう方に軸足をおいたような感じといえばいいでしょうか。加齢によるものかもしれませんが、今はそのやり方のほうが楽しいし自分にあっていると思います。
かといってかつてのやり方を後悔したり反省したりすることはありません。そういう時代があったからこそ現在の楽しみ方が成立していると思うからです。十代のトキメキ (from キリン) は時間とともに変化し、現在のワタシのバイクライフのベースになっているんだろうと客観的にみています。
この数年、自分はいつまでバイクに乗るんだろう? ということを考えるようになりました。
退職するまで?
〇〇歳になるまで?
そのたびに出る結論はいつも同じです。
「乗りたくなくなるまで。」
それまでは10代の時のように「あのバイク、かっこいいなぁ」とか「次、あれ欲しいなぁ」とか考えることでしょう。そんな自分がバカバカしくもあり、愛おしくもあり。
とりあえず皆様、Have a nice ride!
ではまた。