paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

来年こそ那覇エアフェスタ、行きたい!

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E2C、発進よーい!

またまた那覇エアフェスタでの1枚です。ここで飛ぶのはジェット機だけではありません。このようなプロペラ機も飛行展示をしています。

 

ただ、音や存在感が地味なので、飛行展示に「華」がないのは否めません。航空隊もわかっているのか演出に工夫をしていまして、この年は上の写真の 早期警戒機 E2C が見せてくれました、いろんな意味で。

 

航空展示の演目は 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「E2C のスクランブル発進」

 

です(オイオイ)。

 

早期警戒機がスクランブル?いや、それはもう手遅れ状態なのでは??

設定に無理がありまくりだろう・・・。

 

と思う観客の視線をよそに出動の用意を始めました。翼をたたんだ状態から展開、エンジン始動、移動、離陸というプロセスです。隊員さんたちはきびきび動いているのですが、ハードウェアの動きには限界があるため、のんびりム-ドに。観客も退屈してだんだん見ている人が減り、忘れた頃に離陸という状態になってしまいました。

 

F15 のスクランブル展示の時は、甲高いエンジン音の中、地上作業員がミサイルなどを取り付け、轟音と共に離陸します。どうしてもそれと比べちゃいますよね。「スクランブル」という言葉を使わなければよかったんじゃないかなぁ。

 

 

一方で刺激的な展示があった年もあります。事故で F15 が飛行禁止になり地上タキシングだけに終わってしまった年は、他のヒコ-キが大活躍。F4 が「今年の主役は俺だ」といわんばかりに飛んでいました。離陸すると同時に脚を引っ込め、地上スレスレに飛んでから急上昇したり、着陸すると見せかけて滑走路上を爆音を上げて飛び去ったりとやりたい放題。ターボジェット独特の爆音を響かせて、旧型機のうっぷんを晴らすような機動飛行をやってくれました。

 

そんな戦闘機のお株を奪うような機動展示が。確か C130 だったかと思いますが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイレ-トクライム」(急上昇)

 

です。 え?

 

いやいやいや、馬力があるとはいえ、プロペラ4発。ましてや輸送機。それが「ハイレ-ト」で上昇するなんて盛りすぎだろう、と思っていました。

 

見るまでは。

 

 

滑走路の端から動き始めて加速、そして離陸。大きな機体が重そうです。上昇角をとりながら脚を格納。

 

機首が上がります上がりますまだ上がります

 

戦闘機に比べると明らかに小さいのですが、巨体からは考えられないぐらいの上昇角。スピ-ドも速くないので見ている方はスリル満点。周囲の観客もざわめきから悲鳴に近い声になり、最終的には大歓声。ワタシも思わず「うわわわわわ」と声を出してしまいました。

 

戦闘機は有無を言わさぬ大推力で重力を引きちぎりながらオラオラと急上昇しますが、プロペラ機は違います。そもそも「ハイレ-ト」ではあるけれど「ハイスピ-ド」ではありません。エンジン出力が重力に対して「ちょっとだけ、もうちょっとだけ勝たしてもらっていい?」とお伺いを立てるように、ゆっくりと確実に昇っていくのです。さらに機体が大きいだけあって、戦闘機のようにあっという間に見えなくなるわけではなく、「よっこらせ、やっこらせ」という声が聞こえるかのような土臭い昇り方をするので見ていられる時間も長く、その間ずっと手に汗を握っていられるのでおトクです。

 

アナウンスがこのプログラムの終了を告げると、観客からは大拍手。輸送部隊の方々もドヤ顔だったことでしょう。残念ながらこの飛行展示はこの年だけ。翌年からは再び F15 がスタ-の座に返り咲きました。来年はもっとプロペラ機の雄姿も見せてほしいけれど、旅客機の離発着の合間で展示飛行をするので難しいでしょうね。「ブル-インパルスとプロペラ機の飛行展示、どちらがいい?」と聞かれたら、返答に困ります。

 

 

またある年には仲良くなった人ができ、その人たちと3人で一日中行動を共にしていました。そのメンツは、74歳、64歳、54歳(私)です。3人とも一眼レフを肩にかけて写真を撮り、飛行展示の合間にはヒコ-キネタ情報を交換しました。

 

この2人には共通点がありました(ちなみに3人は初対面)。

 

まず肉体的にタフなこと。開始から終了までの約5時間ずっと立ちっぱなし。レンズを含めるとカメラ機材だけでも 2kg を越えます。じーさん2人は座ることなく写真を撮り続け、それ以外の時間は陽気に会話を続けています。2人とも退職後に好きなことをして過ごしており、ヒコ-キを見るのもその一つ。那覇は見やすい(ワタシも同感)ということで毎年来ているそうです。いろいろと体にガタが来ているということですが、それを感じさせない若々しさ。秘訣は「好奇心」と「知識欲」、「想像力」だそうです。

 

二つ目は闊達さ。幅広い知識や豊富な経験を「点」として持っているのではなく、それをつなぎ合わせて「面」とし、さらに拡張して「立体」にしてあるからこそできる思考の柔軟さを持っていました。時々トンデモ話に発展してしまうこともありましたが、ネタとしては面白く、時間を忘れて楽しませてもらいました。

 

こういう高齢者になるのがワタシの理想でした。「そんな人なんかいね-よ」となかばあきらめていましたが、出会うことができて(二人も!)その理想の姿になるための方法論がわかったような気がしました。まさか航空ショ-でこんなことを思うなんて。偶然って不思議で面白いですね。来年、また逢えたらいいなぁ。

 

 

12月ということで飛行機代は安く、滑走路そばで見られる条件の良さ、他の基地祭よりも観客が少ないというメリットがあるため、ほぼ毎年行っています。2年連続で中止になり残念でしたが、来年こそは開催できる環境になっていて欲しいです。でないと、D500 の出番がなくなりますもの。

 

 

来年の話をして鬼さん大爆笑でしょうが、楽しみにしています。あ、そうそう、そろそろ8月の北海道ツ-リングのルートも考えなくっちゃ。年末は忙しくなりそうです。

 

 

ではまた。