paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

私的バイク遍歴 11.15/11 最終章③ タイガ-を称えよ その2

東京五輪、どうなっちゃうんでしょうねぇ。

 

推進派の言い分である「経済効果が期待できる」という意見は、予定されている出場選手の減少や無観客開催の見込みという話を聞くと、説得力はなくなります。「コロナに打ち勝った勝利の証として」という意見に至っては、ワクチンや治療薬の先行きの不透明さを考えると噴飯ものでしかありません。

 

今は国民の「気のゆるみ」で感染が拡大していると言われています。でも人が集まる、感染を拡大させかねない大行事を行うと言うほうがよほど「気のゆるみ」を感じさせます。7月から逆算して、現在のこの状態からどうやって問題のない状態に戻せるというのでしょう?

 

国家の経済的な問題、産業の低迷、病気に対する不安、受ける援助の違いによる国民間の不平等感などなどの問題が露呈し、多くの人が戸惑いや怒り、失望さえ感じているのです。そんな状況の中で、問題を払拭させるわけでもない、むしろ悪化させかねないスポ-ツの祭典をしたらどうなるか。もしかしたら出場したアスリ-トたちが非難の矢面に立たされることだってあり得るのです。

 

開催を強硬に主張する人たち、それはいったい誰のためにやっているのでしょう?「平和の祭典」であるはずのオリンピックを利用して、何をしようとしているのでしょう?おそらく名声や意地、金銭などが関係しているのでしょう。

 

でもその程度のもののために、多くの人や物事を犠牲にしてまでオリンピックをしたいんですよね。てことは、新型コロナウイルスやそれにまつわる問題というのはオリンピック開催よりも重要視されないということですね?じゃあ今のコロナ問題は実はそんなに大したことはないんですね?

 

そりゃ国民も危機感を持たんわ・・・。いい加減に、楽観的な「東京オリンピック開催論」が国民の「気のゆるみ」の原因になっていることに気づいてほしいです。

 

 

 

f:id:paradoxrider:20210121221623j:plain

JR只見線にて(不通中)

 

さて、Tiger 購入時のインプレの続きです。

 

幹線道路、市街地と走ってみて、車体ジオメトリ-や電子制御のマネ-ジメントの優秀さがよくわかりました。一部分の出来が良いというのではなく、全体を高レベルで上手にまとめ上げ、最終的に素晴らしいパッケ-ジングになったという印象でした。

 

「納車したての、初めてのジャンルのバイク。スイッチ類の操作もややこしそう。今日はこの辺で帰って説明書でも読むか」

 

と思いましたが、もうちょこっとペースを上げて走ったらどうなるかという好奇心には逆らえません。

 

「ちょっと、ホントちょっとだけ。先っぽだけでいいから」

 

Tiger と自分の心を口説き落とし、ワインディングへ。

 

 

 

この道は海沿いのワインディングロ-ド。ヘアピンから高速コ-ナ-まであり、激しくはありませんが起伏にも富む、走るにはもってこいの場所です。海を行く船を見ながらたら-っと流すもよし、目を血走らせて走るもよし、タンデムでロマンティックに走るもよしという、バイク乗りにとっては極上の道です。

 

ただしブラインドが多かったり、公務員が乗る2色塗りの車両がいたり、ちょっとイキがった4輪がいたりするので注意が必要です。まあ、ワタシにとってはいいリミッタ-ですが。

 

 

 

ワインディング

とにかく「走りやすい!」の一言に尽きます。まるでサスストロ-クを長くした、少し前のメガスポ-ツのようです。

 

直線でアクセルを開けると質量感を伴って力強く加速します。国産車のスム-ズに回るエンジンによる加速をジェット機に例えると、これはレシプロ機。エンジンが回っているという実感が湧きます。

 

コ-ナ-進入時は車体を直立させブレ-キング。一部のメディアではブレ-キが弱いとありましたが、ワタシには充分です。ノーズダイブはサスストロ-クが長いので当然大きめですが不安感はありません。Fサスが縮んだ状態のままバンクさせるととても自然に曲がります。

 

ただ意図的にF荷重を高めたり、Fブレ-キを弱めてからバンクを開始させると思ったように曲がらなくなります。このあたりは現在のスポ-ツバイクとは違った味付けですね。Fサスに余分な動きをさせると、車体は遠慮なく外へ向かいます。あくまでも基本に忠実に乗るべきバイクだなと痛感しました。

 

出口が見えたら、急な荷重変化を起こさせないように丁寧にアクセルを開けると、理想的な弧を描きながらコーナ-を脱出していきます。スピ-ドメ-タ-を見るとちょっとびっくり。今まで乗ったバイクの中で最高の数値でした。それほど扱いやすいってことですね。

 

 

 

これらの感触を楽しむために、この道を数往復してしまいました。休憩時に自販機前でバイクを止め、降りて押して動かした時に、改めてその重さにびっくり!ブレ-キを引きずっているんじゃないかと疑ったほどです。本当にクソ重い!

 

でも走り出すとその重さは感じられず、むしろひょいひょいとコーナ-をクリアしていける軽快感さえあります。まさにギャップ萌えで、この数時間で Tiger に惚れこんでしまいました。

 

これで長距離ツ-リングがもっと楽しめる!ワクワクしながら帰って、ツ-リングプランを複数立て、宿を予約してしまいました。

 

 

 

次回は Tiger Explorer のまとめをしようと思います。

では。