paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

私的バイク遍歴 11.16/11 Tiger Explorer まとめ

明日になるのが憂鬱です。具体的には言えませんが、

 

超ど-でもいいイベントがある日

 

なのです。

 

形式ばかり重んじて、中身が全くないイベント

前もって決めておくべきことを一部の人の「なあなあ」で済ませて行うイベント

「万事遺漏なく」進行すべきと言いながら詰めが甘いまま行うイベント

 

を明日行わなくてはなりません。

 

 

こういうのが一番鬱陶しいです。やるならきちんとやる、そこまでの必要性がないのならやめるという概念が乏しい職場なのです、ウチは。

 

仕事が「スクラップ&ビルド」ならぬ「ビルド&ビルド」になっており、おのずとそのクオリティ-は下がる一方です。それに気づかず「忙しい自分」に酔っている人がいかに多いことか!

 

「真面目」の部類に入らない私でも相当ハラが立っています。せめて明日のワタシの職務は完璧に遂行し、イベント後に行われるアンケ-トには思いっきり不満をぶつけてやろうと思っています。

 

 

 

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福井でトトロ発見!

 

ゴホン。さて、Tiger Explorer の話題に入りましょう。今回はまとめとして8年余り乗っての感想を述べたいと思います。

 

運動性能に関しては今まで述べた通り、非常に運転しやすいバイクです。しかしこれは「簡単に乗れる」という意味ではありません。我流のライディングテクニックにこだわる人にとっては、「つまらない」、または「乗りにくい」という評価になる可能性のあるバイクです。

 

例えば F 荷重をかけてタイヤのグリップで曲がろうとする人、コーナ-への進入速度重視の人、車体の軽さに頼って振り回そうとする人などは、Tiger の美点に気づくことができないか、または危険な目に合うかのどちらかでしょう。

 

Tiger Explorer はアドベンチャ-タイプですから、当然サスストロ-クは長いです。さらにパワ-があるのでピッチングの動きは大きくなり、荷重の移動は大きくなります。ですから車体を安定させてスム-ズに走らせるには、前後サスストロ-クをいかにうまく制御するかということが必要なのです。

 

体重移動でという方法もありますが、なにせ分母が大きい(車体重量が重い)ため、分子(乗り手の体重)が与える影響はさほど大きくありません。やはりアクセル and ブレ-キコントロ-ルによる荷重制御が一番です。

 

コ-ナ-進入時ではブレ-キングで F サスを縮め、バンキングさせながら徐々に Fブレ-キをリリ-ス。その動作とシンクロさせて徐々にスロットルオン。ちょうど旋回G と釣り合うようにすれば F サスはムダ伸びしませんし、R サスも縮んで安定した姿勢となるので、アクセルも不安なく開けられて安全に楽しく曲がれます。さらに20世紀によく言われていた走り方、「リアで走り、リアで曲がる」、リアトラクション重視のいわゆる「リアステア」の走り方にすると、Tiger の走りの魅力にブーストがかかります。

 

と、ここまで書くと「そんなのは基本なのでは?」と思われる方も多いでしょう。そうです。このバイクは基本通りに走るのが一番楽しく、一番速く、一番安全なのです。余計な操作をするのは「引き算」になってしまいます。

 

ですから、ライディングの基本がわかっていない人や忘れた人にとっては、Tiger Explorer の楽しさを理解するのは難しいと思います。ライディングが楽しいバイクではありますが、乗り手を選ぶバイクでもあるのです。フレンドリ-そうに見えて実は条件をいろいろ突きつける、合コンで最も相手にしたくない女性のようなバイクです。でもその分、攻略できた時の満足感は高いので、勇者の方には自信をもってお勧めできます。

 

それがイヤなら BMW-GSをどうぞ。こちらはお高くとまっていそうで、実は面倒見のいいバイクですから。

 

 

走るのが楽しくなる Tiger Explorer ですが、押し歩きとなるとまた違う一面があります。雑誌等で押し歩きのコツなどを見かけますが、このバイクにはあまり役に立ちません。とにかく重いのです。さらにハンドル高が高いので押しにくいのです。「腕で押す力」「脚で踏ん張る力」「バランスをとる力」「足が滑らない力」のうち一つでも欠けると、アスファルト上で悲劇が開幕します。

 

現行型は数十kg軽くなっているのでまだマシかもしれませんが、初期型の重さときたら・・・。足つきの良さはアジア人向きかもしれませんが、車重は欧米人対応のようです。

 

購入当初は戸惑うことも多かったのですが、今では「取り回しに用心する」ということが刷り込まれてしまっています。ですが、段差や勾配がある所だったり足元が悪い場所では、いまだに相当気を遣います。さて、この重さをいつまで扱えるのやら・・・。

 

 

 

なんのかんの言いながら、このバイクに8年以上乗ってきました。いまだにとても気に入っていて特に不満な点はないのですが、ワタシが扱えなくなった時か、修理不能になった時には買い替えます。実はこの Tiger Explore は今までに数回厄介なトラブルに悩まされ、買い替えを真剣に考えたことがあります。次回から数回、「Tiger Explore トラブル備忘録」でその顛末を紹介します。

 

 

今回を持ちまして「私的バイク遍歴」を一旦終了させていただきます。またバイクを購入したら続編を書こうと思います。

 

長い間お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

ではまた。