paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

私的バイク遍歴 10.9.9/11

昨日仕事場へ行くと、まさかの停電&断水! 点検のため午前中は電気も水も使えない状態でした。パソコンが LAN で繋げないので仕事もできず。やむをえず(本当にやむをえず、ですよ)本を読んでいると、汗がたら~りたら~りで筑波のガマ状態・・・。

 

室内熱中症で倒れるかと思った頃に点検が終わり、エアコン ON ! 

 

ビバ、文明の利器!!!

 

 

このブログを書いている頃は、本来なら苫小牧行きのフェリ-の中で優雅なひと時を過ごしていたはずだったのになぁ・・・。今年行けなかった分、来年はリッチな旅にしようと心に決めました。

 

 

 

さて、今回は本当に FZS1000S FAZER の最終回です。

 

 

前回お伝えしたように、このバイクには走ってもらいました。今まで乗ったバイクの中で一番の走行距離だったと思います。

 

目立ちすぎるほどの存在感はないけれど、オ-ソドックスな外観の割にパワ-があるためノンストレスで走れるし、フルカウルではないので洗車や整備がしやすいという実用的な美点もありました。まるで非常に有能な県庁職員という感じで、頼れる愛機だったのですが・・・。

 

 

乗り始めの頃からず-っと気になっていたことが3つ

 

 

・エンジンのピックアップが敏感すぎる(主観です)

幹線道路を車の流れに合わせて走るという状況では全く問題はありません。しかし、回転数が 5000 ~ 7000 rpm ぐらいの域ではアクセルの開閉にとても敏感に反応してしまうのです。

 

こはちょうど高速道路などで巡航するのに多用する回転域なので、走っていてくしゃみ一発で急加速が始まったり、路面のちょっとした段差でエンジンブレ-キを召喚したりと神経質な動きをするため右手の動きには常に注意する必要があり、それが疲れを誘発することもしばしば。

 

開発者の言う通り、 YZF-R1 を追いかけるような走りをするのであればちょうどいいのでしょうが、ツアラ-としては大きな減点項目です。エンジンの出自を考えるとやむを得ないのでしょうが。

 

 

・思ったほど曲がらない(主観です)

これはバイクの責任ではなく、私の乗り方の問題です。

 

今まで乗ってきたバイクはどちらかというと設計思想が古いため、「リアで曲がる」という方法論で成り立っていました。イメ-ジとしては、フロントタイヤ(ステアリング)はフリ-にしておき、リアタイヤを路面に押し付け、扇子を広げるような感じで旋回する(カナメの部分がリアタイヤで、先の部分がフロントタイヤ)感じでしょうか。雑誌「RIDERS CLUB」からの受け売りですが、当時 NINJA に乗っていたワタシにはしっくりきたのでずっとその乗り方をしていました。

 

しかし、最近のバイクは積極的にフロント荷重をすることによって旋回性を高めるというのがトレンドなので、ブレ-キングによる荷重を抜かずに旋回するというだけでは不十分です。実際 FZS でもフロント荷重を意識するのとしないのでは旋回性が異なりました。ただ、20年以上「フロントはフリ-、リアに荷重」と乗ってきた自分にはなじむことができませんでした。

 

・動きが重い(主観です)

これは重量の問題ではありません。

 

単にバンクさせるだけなら感じないのですが、重心の高さとサスストロ-クの長さのせいなのでしょうか、とにかく切り返しが重い。コーナ-が続く山道を走る時には常に先読みしてリズムを考えないと、4つ目ぐらいのコ-ナ-でとっちらかります。

 

ちゃんと考えて走ることはもちろん重要ですが、ツーリング先の知らない道での安全マ-ジンの確保という面から言えば、20 kg 以上重い ZZR の方がワインディングでの身のこなしは良かったので安心して走れました。あと、なぜか高速道路での車線変更も、やたら重くてやりにくかったですね。直進安定性を高めるのは重要ですが、ちょっと不自然なくらいやりすぎ感がありました。

 

 

 FZS1000S FAZER は「いいバイク」ではあったのですが、以上のような「私が欲するものとのズレ」を感じるようになりました。

 

あるでしょ?あのコと付き合い始めた頃には少ししか気にならなかったことでも、時間が経つにつれてどうしてもそこが引っかかるようになり、最後には破局を迎えてしまうことが。

 

まさにそれ。

 

FZS とは表面上は大切にお付き合いしていましたが、水面下では次期候補を策定していたのです。

 

ひどい男と笑えばいいさ。

 

 

次回からは現車 TIGER EXPLORER のいきさつについてをお送りします。

 

 

では、また。