paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

私的バイク遍歴 11.15/11 最終章② ポジ

一都三県、大変なことになってますね。三連休は東京へ行くつもりでしたが、ちょっと無理そうです。具体的な規制は飲食店に対してだけのようですが、他種の店も自粛する可能性はあります。春の時と同様、これだけ騒がれるとやむを得ないでしょう。

 

地元から出なければ安全という保証もないし、今の仕事は感染のリスクが高いので、東京で三密を避けながら観光をする方がよほど安全とも思えます。ですがもし旅行後に発症したら、東京行が原因でなくてもそのせいにされるのは目に見えています。そしてご近所や職場から冷たい目で見られることでしょう。

 

やはり今回もパスかな・・・。あ、みんなこうやって引きこもって、経済が回らなくなっていくのですね。なんとかならないものか・・・。

 

 

 

 

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宗谷岬にて


前回の続き、「そして僕は途方に暮れる」ところからです。

 

 

笑顔で見送ろうとしている店員。助けを求めるようなワタシの表情には気付いていないようでした。イイ歳をしてビビっているのがバレなくて、まずは一安心。でもいつまでも隠し通せるわけではありません。バレる前にとにかくこの場を立ち去りましょう。

 

気持ちを落ち着かせるために「臨兵闘者皆陣列在前!そして輝くウルトラソウッ!!」と唱えながら、ゆっくりとヘルメットをかぶりグロ-ブを着けてバイクに近づきます。ぶつぶつ言いながらロボットのように動くワタシを見る店員は、上半身が引けていました。

 

 

 

でかい巨大と言ってもいいぐらいです。こんなバイクにまたがる時に、はたしてワタシの脚はリアシ-トの上を無事通過できるのか?

 

気合一閃、「破ッ!!」。右脚が弧を描きま、、、す? あれ? リアシ-トの上にふくらはぎが乗っかっちゃいました・・・。

 

ワタシ:「(涙目)

店 員:「(視線が進路変更)

 

お気遣い、感謝します(照)。

 

 

まあ、シートを蹴っ飛ばさなくてよかった。右脚をにじにじと動かし、車体の向こう側に送って一息。幅広のハンドルバ-を両手でがっしりつかみ、直進状態へ。大径のフロントタイヤを高い位置から動かしているので重いのは当然なのですが、その時の私にとっては不安材料がまた一つ積み上げられた気分でした。ハンドルをまっすぐにするだけでこんなに重いのか?

 

そしていよいよバイクを直立させようとすると重い!

 

今までのバイクと同じ力をかけても、Tiger はサイドスタンドにもたれたまま動こうとしません。気合を入れて「せーの!」と心の中で掛け声をかけてようやく直立しました。重心の高い、250kg級のバイクだけのことはあります。

 

 

これでは支えられないかも・・・・・・・???いや????あれ????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足が普通に地面についている!

 

むしろ FZS より良いくらい! シートに座って足を降ろすと、両足の親指の付け根まで地面に着きます。ケツを数センチずらしただけで片足べったりという足つき性には心底驚きました。

 

このシ-トは高さ調整ができ、850mm ⇄ 830mm と変えられることを思い出し、「低いほうにセットしました?」と聞くと「いいえ、高いままにしています。」と言われ、またびっくり。タイ製だけあって、アジア人の脚の長さを考慮して車体を作ったのでしょうか?当時の BMW-GS とは比較にならないぐらい良好な足つきでした。

 

調子に乗って、「足つき、いいですねえ」と両手を離して股下で左右に振ってみると「おっとっと」状態に。店員が電光石火の速さで手を伸ばして支えてくれました。

 

「重いので気をつけて下さい」と言った彼の眼はもう笑っていませんでした・・・。

 

 

 

でもこれで一気に気持ちが楽になりました。足さえ着けられさえすれば、あとはなんとかなる!大きなハ-ドルが目の前から消え去った気分です。

 

 

では、とエンジン始動!回れ、セルモ-タ-!

 

 

 

 

 

し-ん‥‥

 

 

 

 

あれ?メインエンジン、始動!

 

 

 

 

 

し-ん‥‥

 

 

 

 

ああ、「宇宙戦艦ヤマト」の波動エンジン始動の時のように、間があってからかかるのか、と思い耳をすませていると

 

 

店員「先程言ったように、エンジンをかける時はクラッチを切ってください。」

 

 

すみません、聞いていませんでした。というか、余裕がありませんでした。

 

 

では、改めて。

 

油圧クラッチを握ります。おぉ、軽い! 同じ油圧クラッチの GPz や ZZR より軽い!ワイヤ-クラッチだった FZS と同じかすこし軽いくらいでした。これは助かります。握力養成クラッチはツ-リングでは疲れますからね。

 

いざ、セルモ-タ-回転開始っ!!!

 

 

 

続きは今度。

では。