今日も真夏日。タバコを吸いに外へ出ると、少し風が吹いていて気持ちよかったです。頭上には離陸して間もない飛行機が。
ちくしょ-、どっか行きて-な-!
失礼しました。FZS1000S のお話の続きをしましょう。
お店からの「準備完了」の一報を受け、その週の週末に取りに行くことになりました。ガレ-ジから ZZR を出しましたが、今日がラストランになると思うと切なく感じます。
走っている間中、ず-っと脳内で ZZR に語りかけていました。
『1年ちょっとしか乗ってやれずにごめんよ。もう少し一緒にいたかったな。一番の遠出は岐阜だっけ?すごく楽に行けたのを覚えているよ。』
しみじみ走って行くうちに、赤男爵の店が見えてきました。
『ああ、もう着いてしまうよ。回り道をしたのにあっけないものだね。君はワタシと居て楽しかったかい?ワタシはt あーっ、FZSが置いてあるうっ-❤ 』
・・・ 、ZZR には悪いことをしたと思っています。でも、新しい相棒が店の前で鎮座しているのを見ると、心はそちらにロックオン。
ZZR をお店の人に託した後、FZS の説明を一通り受けましたが、この時もうわの空でした。YAMAHA に乗るのは
以来、約20年ぶりです。
今まで乗ってきたバイクはどちらかというとワイルド、土臭い、豪快というイメ-ジで語られるものが多かったように思えます。
なので、YAMAHA のスマ-トでシャ-プ、線の細さを感じさせる中性的な細マッチョ
のバイクをみると腰が引けてしまいます。黒髪ロングで眼鏡っ娘の図書委員と話してい
るみたいで。
今までに乗ってきたバイクとは全くデザインの方向性が異なる車体を舐めるように見終わる頃に、ちょうど説明も終わりました。
では、乗車・・・。
ハンドル高-い! 足つき悪-い!
アップライトなポジションのスポ-ツバイクに乗るのは初めてだったので、この乗車姿勢にはびっくりです。また、身長 173 cm 体重 80 kg (当時)をもってしても、親指の付け根が地面に当たるぐらいの足つきの悪さにまたびっくり。 ZZR と比べると、まるでオフ車にまたがっている感覚でした。
走り出すと、明らかに重心が高い!ホントまるでオフ車。今までのスポ-ツバイクはすべて低重心だったので戸惑いました。
そういえば昔読んだバイク雑誌で、 YAMAHA のテストライダ-が「スポ-ツバイクと言えば低重心が相場だが、逆に重心を高めることでバンクしやすくなるのではないかと研究を進めている」と言っていたのを思い出しました。当時は「んなアホな」と思ったものですが、もしかしたらその結果がコレだったのかもしれません。
でも、GENESIS コンセプトではシリンダ-ヘッドを前傾させて重心を下げているはず。YAMAHA の考えがよく理解できないまま、回り道をしながら乗って帰りました。
ガレ-ジに戻り、バイクを中に入れようとした時にはヒヤヒヤものでした。入り口の前は砂利があり、中に入るには段差に近い勾配があったので一度降りて押して入るのですが、取り回しがキツイ。ZZR より 30kg ぐらい軽いはずなのですが、ハンドルや重心が高さのため不安定で、「オットット」状態になりやすく危なっかしいのです。乗り方や押し歩き方をちょっと見直さなければなぁと思ったことを覚えています。
次回、10台目の最終回です。
では。