paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

私的バイク遍歴 11.11/11

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宗谷丘陵にて

 

暖かい牛乳がありがたく感じるほど、こちらの地域も寒くなってきました。家の中にいてもフリ-ス1枚では寒いくらいです。明日からはワ-クマンの上着が必要になることでしょう。

 

前回のバイク遍歴を up してから1か月以上経ってしまいました。Stay Home の呪縛から抜け出していろいろと出歩いていたので、続編が延び延びになっていたことを申し訳なく思います。 

 

では、久しぶりに「私的バイク遍歴」をお送りします。赤男爵から連絡があった所からですね。

 

 

 

ある日の夕方。仕事が終わりかける頃、携帯に連絡がありました。

 

赤男爵:バイクが届きました。ETC付け替えのためFZSを持ってきていただけますか?

ワタシ:んー、週末は予定がある(ラーメン行脚)のでしばらくはムリかもです。

赤男爵:そうですか。まだ木箱に入っているので、都合のいい時n・・・

ワタシ:明日行きます!

 

 

輸入車が直接販売店に送られてくる時は、木箱に入っていることがあるというウワサを聞いたことがあります。でもそんなのは都市伝説だと思っていました。

 

赤男爵で購入したとはいえ、どこか他の正規販売店の車両を業販で引っ張ってくるものだと思っていたのです。工場から船に乗せる時点では木箱に入っているのかもしれませんが、荷揚げすると部品を取り付け、完成された状態でトラックに積んでこちらに運んでくるというのが常識的な考えです。それなのに in 木箱のままこちらに来るとは。

どゆこと??? 

 

しかしこの機会を逃すともう2度とそんな姿、文字通り箱入り娘の姿を拝めることはないかもしれません。翌日の3時過ぎの予定をすべて変更し、その衝撃的な姿を見に行くことにしました。

 

 

翌日。少しでも早く赤男爵へ行くため、最初から仕事場へはバイクで通勤。ワタシはめったなことではバイクで出勤しません。というのも、途中でツ-リングに出かける衝動を抑える自信がないからです。しかし今回は特別。我ながらほれぼれする要領で仕事をこなし、3時には元気な声で「お先に失礼しまっす!」。赤男爵へ FZS まっしぐら。

 

 

さて、店に着くと店内の展示車両の群れの端っこに木箱があり、数人の整備の人たちが厳重に梱包されたビニ-ルをはがしている最中でした。

 

赤男爵:びっくりしました?こういうのは私たちもあまり見たことがないんですよ。

ワタシ:うわぁ・・・・・・・・・・・・・(言葉が出ない)・・・・・。

 

木箱というよりは木枠。その中に Tiger が入っているのですが、多くの外装品が外された状態なので、見た目はまんま事故車・・・。感動的な対面のはずなのに、第一印象は「これ、大丈夫か?」という、極めて失礼なものでした。

 

赤男爵:では FZS の ETC を外しますので、しばらくお待ちください。

 

一人になったワタシはしげしげと木枠の中に鎮座した Tiger を眺めていました。初めは楽屋でメイクをする前のアイドルを見ているような感じでしたが、 そのうち最終の組み立てを待つ戦闘機を見ているような気持になり、その状況に胸アツになりました。と同時に「はやく乗りたい、ハァハァ」とテンションMAX。でも木枠に入っているのでまたがることすらできません。まるで Cherry Boy が Nice Body のお姉さんを前に前屈みで勃って、もとい、立っている気分でした。もう辛抱たまらん!となった時、

 

赤男爵:お待たせしました。作業終わりました。

 

との声で我に返りました。危ない、危ない・・・。

 

赤男爵:1週間か10日ぐらいでできると思いますので、また連絡差し上げます。

 

という言葉に見送られ、FZS を駆り家路に向かいました。Tiger と対面した興奮を冷ますためにゆっくり走っていましたが、次に FZS に乗るのはお別れの時だということに気づき、このバイクの感触を忘れたくなくて少し遠回りして気合を入れて走らせました。ちょっとセンチな気分になりました。

 

 

続きは今度。

では。