昨日から今朝にかけて、知人から久しぶりのメールが。ネガティブ思考になっている様子で、こちらのテンションもダダ下がり。負の感情は他人にまで悪影響を与えることを痛感しました。
結局最後にはブチ切れられ、絶縁メ-ルが来ました。
30年以上の付き合いでしたがやむをえません。少しはポジティブになってくれることを祈ります。
で、前回の続きです。
思ってもみない展開にとても戸惑いました。
私がレ-サ-レプリカに?いやいやバカな。まだサ-クル内では知られていないのでキャンセルしようか?
でもこれを逃したらもうこんなバイクに乗れる機会はないだろう?
でも2stは怖いよ。
でも乗ってると目立つぞ?
でも周りから「小判」だの「真珠」だの言われるぞ?
でも性能いいから何とかなるかもよ?
でも・・・・、でも・・・、でも・・・
と、脳内で検察側と弁護側が唾を飛ばしあいの論戦をはじめかけていました。
やはり裁判長の私が判決を下さなければなるまい。
判決
主文
やはり買う。
エンジンがV3だから。
並列4気筒以外にも乗ってみたかったんですよね-。それに NS400R はレーサ-レプリカとはいえ、ツ-リングにも使えるよう、フットペグにはラバ-がついていたり、シ-トが快適だったりします。
一番大事なことは、NS という名を冠しながらレ-サ-とエンジンレイアウトが違う!レ-サ-が前1気筒後2気筒に対し、 NS400R は前2気筒後1気筒です。つまり
これと同じなのです。 ↓
な-んだ。
一気にハ-ドルが下がりました。いや、MVX もいいバイクだろうし、速いんですよ。
でもアクセルオ-プン時の白煙の多さから
「NINJA Powered by Honda」と言われたり、
売れ行きの悪さから
「 VT の下位互換 」
といわれたりで評判はイマイチ。ましてライバルが RZ やら Γ ではそりゃしょうがないでしょう。
可愛そうな子犬を拾ってやる気持ちで購入しました(上から目線)。
乗ってみると、思った以上に良いバイクでした。2サイクルではありますがオイル消費も大したことはなく、ライポジも自然で低回転での太いトルクもあいまってツ-リングでも不満なし。800 km を一気走りしても疲れは最小限でした。このように上手にまとめるあたり、さすが HONDA です。
かといって遅いわけではなく、ワイドオ-プンにするとダッシュでついてこれるバイクはいません。そして直線の先には必ずコ-ナ-があります。
少し柔らかめのタッチのブレ-キで全制動をかけても、かっちりとした感触のアルミフレ-ムで車体がよじれることはなく、安心して減速できます。さすが HONDA !
体重を移動させながらクリッピングポイントへ。バンク時には妙な切れ込み感もなく、後輪の軌跡の少し外側を前輪が移動するようで安定感バッチリ。さすが HONDA !
そしてコ-ナ-の立ち上がり。安定感に助けられアクセルを大きく開けると、リアが滑り出しながら同時にフロントが浮いてきます。ハイサイドとスリップダウンの究極の選択を余儀なくされます。おい、HONDA !
やはり MVX400 NS はバケモノでした。
当時、ライバルは RZV や Γ と言われていましたが、それはレ-スイメ-ジから来るものであり、実際のそれぞれの立ち位置は違っていたようです。
今の基準で考えると、大排気量の 2st のパワ-の出方は考えられないものでした。そんな傾奇者のようなバイクに乗れたこと、それが許された時代にいたことをうれしく思います。
結局、半年乗った後で買い換えました。
理由?
排気音がどうしても・・・・。
「べべんべんべんべんべん・・・・」
次回は6台目です。
では。