paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

梅雨の合間の佐世保行き 2日目

回想~

 

久しぶりの九州。そして久しぶりの長崎。さらに久しぶりの佐世保。前回に来たのは数年前。祖父母と母が昔住んでいた場所を見に来た。母の記憶をたどりながらその場所に着くことができたが、そこにあったのは昔建物であったであろう残骸。母は終始無言。まあ 70 年以上たっているのでこうなっているのは当たり前だが、寂しそうだった。でもたまたま通りかかった近所の人が昔のことをよく覚えていて、当時のことで話の花を咲かせて急速に機嫌が回復した。

 

その後、昔よく遊んだと言っていた海軍墓地へ行くと、軍艦ごとの慰霊碑があった。「まさかな」と思いつつ海軍兵だった祖父が乗っていた船(加賀)の碑を見ると、裏面に彫られた戦没者の氏名の中に祖父の名前が。母親も知らなかったらしく、その文字を見て涙目になっていた。初めて来た場所で自分の父の名前を見つけたのだから、胸に迫るものがあったのだろう。

 

公園事務所へ行き職員の方としばらく話した後、遊んだ場所や買い物に行った場所、当時の友達の家などを回った。年齢的に記憶はだいぶあやふやだったがその場に行くと思い出したらしく、当時の話を織り交ぜながら運転手の私に右や左、止まれなど的確な指示を飛ばし、ほとんどの場所にたどり着くことができた。

 

後日東京へ行ったときに靖国神社に立ち寄り、昇殿してじーちゃんに報告した。喜んでくれた、だろうと思う。

 

そんな佐世保なので自分と無縁な場所とは思えない。割と距離があるし、どうせ行くのなら信州へとなってしまうのだが、今後もちょくちょく行こうかなと思った。

 

~回想

 

 

さて 2 日目。朝は 5 時に目が覚めるが疲れは少し残っている。きちんと疲れれば寝たら直るのだが、中途半端な疲れ方、特に車での移動の場合は姿勢が固定されているので体が固くなるという状態なので、ほぐすのに時間がかかる。

 

6 時から朝食。

ザ・ビジホの朝飯 野菜も食えよ・・・


品数は少ないがこの宿泊費 ( ¥4980 )なので妥当な数か。茶碗が大小 2 種類あるのはありがたい。客層を考えてのことだろうが、ガッツリ食べたい私にはお代わりの面倒くささがなくて助かる。

 

 

天気予報では少し崩れるとのこと。早めに出発しよう。7 時にチェックアウト。ちょっと回り道をしながら目的地に向かう。国道から逸れて走るとそこはのどかな田園地帯。ここいらは波佐見、有田、伊万里と陶器の有名どころ近辺なので、それ関係の工場や店、窯が多い。最近では海外からの観光客も多いと聞くが、その方面の知識があまりない私には明らかに私の地元では見られない風景だということしかわからない。もうちょっと下調べをしておくべきだったかな。

 

 

緩い郊外ワインディングを堪能した後、東公園(海軍墓地へ。せっかくここまで来たのだら、じーちゃんに挨拶しておこうと思って。8 時前に着いたが開園は 9 時。しまった、調べていなかった・・・。1 時間近くあるのをどうするか。とりあえず佐世保港でも行ってみるか。

 

 

駐車場に車を停め、港付近を散策。ここからは五島行きの船が出ている。特にテンションが上がるわけではない普段の足的な航路らしく、穏やかな雰囲気のターミナルだった。

五島行のフェリ-タ-ミナル 乗ってみたいなあ

 

佐世保らしい風景

 

あの特徴的な艦橋は最上型

 

こういうの、神戸にもあったな

 

ショッピングモールから見た港

 

隣接するショッピングモールの中にハンバーガーショップヒカリを発見。後で食べに来よう。

 

 

東公園に戻る。

東公園(海軍墓地


開園してすぐなのでほとんど人はおらず、ゆっくり見て回れた。前週の艦これイベント時には訪れた提督たちも多かったことだろう。

 

まずは航空母艦加賀の慰霊碑に直行し、じーちゃんにご機嫌伺いをする。

加賀の慰霊碑 祖父の名前もある

 

「おいおい、お宅んとこのお孫さんが来とるぞ!」

「ええのお、うちの奴は最近は姿を見せん」

「遠いところからご苦労じゃのう」

「おい、お孫さんになんかゆうてやれ」

とか、お空の上で戦友さんたちに言われていたら面白いな。

 

その後、時間が許す限り墓地内にある艦船の慰霊碑を中心に見て回った。関係者にとっては思い出の地であったり仕事場であったりした船が、墓にもなってしまったということだ。そこで生きて死んでいった方々の冥福をお祈りし思いを馳せることが、現代の我々ができる「戦争の後始末」だと思う。

慰霊碑の一部 一体どれだけの人が亡くなったのか

 

艦隊これくしょんというゲームやアニメ、二次創作がきっかけで第二次世界大戦のことをより深く知るようになった人も少なくない。

二次元モノと軽視することなかれ。

ヲタクの探求心を侮ることなかれ。

 

 

ひととおり墓地内を巡った後は、佐世保バーガーを食べるため佐世保港に戻る。前日に食べたバーガーは、確かに背は高いがバンズの直径は小さかった。マック並みかな。初めて佐世保バーガーを食べたとき( in ログキット)は、その直径に驚いたものだ。ということは昨日のは「佐世保バーガー」ではなかったのか。それを確かめるための来店という意味もある。この有名店なら間違いはないだろう。

 

開店してすぐだったので、並ばずに注文する。前調べ不足だったので何を食べていいかわからず、とりあえず全部入っているスペシャルバーガー」にしてみた。

困ったときのおすすめメニュ-

 

店内 有名人のサインもある


番号が呼ばれ取りに行くと、ここのもやっぱり背は高いが細身。おいしかったが、どうも腑に落ちない。何か記憶に改ざんがあったのかな?

???

 

食べ終わってから店の外にあるメニューを見てみると、

「ジャンボチキン〇〇〇〇バーガー」

というのがずらりとあるではないか!

もしかしてこっちだったか?

 

食べたばかりだが、しょせんパン、密度が小さいので続けていける!と覚悟を決め、テイクアウトでしれっと

「ジャンボチキンエッグ・ベーコンバーガー」ひとつ!

とオーダー。

外の窓口でオーダーする

 

待つこと数分、出てきましたよ。

 

これ、だよね!


そうそう、これこれ。デカいけど平べったいので食べやすいし、パテがチキンのため味がしつこくない。そのまま港のベンチに腰掛けて、うまいうまいと味わいながら余裕の完食。もう1個ぐらいはいけたが、財布ではなく私の腹の贅肉がその欲求を押しとどめた。

 

佐世保バーガー」は大きいのが仕様だと思っていたし観光ガイドにもそう書かれてある。それなのにわざわざ「ジャンボ」とか「ビッグ」という言葉をつけなければワタシたちがデフォルトだと思っている佐世保バーガーにはありつけないのだ。でもそれを知らずにオーダーし、さして大きくもないバーガーを見て「佐世保バーガーってこんなものか」と思ってしまう観光客も多いのではないだろうか。普通サイズのバーガーを「スモール」と呼ぶほうが誤解がないように思えるのだが、どうか?

 

 

さあ、これで全ミッションクリア。帰りますか。とはいえそのまま高速に乗ってしまうのは味気ない。しばらくは R35 、R34 と乗り継いでの下道走りをする。幹線道路なので混雑しているところもあったが、なぜか道に飽きない。

 

なぜだろうと思っていたが、走っているうちに気付いた。他県の幹線道路に比べると、これらの道沿いは全国チェーンの店よりも地元の店の割合のほうが多いようなのだ。なので景色がマンネリ化せず、時々はオモシロい看板や店名等があるため、それらを見ていると退屈しない。なので少々前車の車のスピードが遅くても、優しい気持ちをキープできるのは助かる。

 

 

やっすい GS で給油 (¥149/L !)してから佐賀大和 IC から高速に IN 。あとは燃費勝負とばかりにエンジン回転数が 3000 rpm を超えないように省エネ運転。時間はかかったが無事無給油で、特にドラマやイベントもなく帰宅。充実した佐世保行が終わった。

 

 

今回の総走行距離:1313.6 km

無事帰宅



今回の振り返り

 

見たいものは見たし行きたいところへも行った、食べたいものも食べたという、まさにパーフェクトな結果になった今回のお出かけでした。唯一残念だったのはバイクで行けなかったことですかね。当初の予定では納車されたバイクでのツーリングをするつもりで、それ用のルーティングまでしていたのですが間に合わず、WRXSTI の出動となりました。こんな時に限って 2 日とも雨は降らず、それが余計に残念さを加速させました。

 

翌日の月曜日に車両が店舗に到着したという連絡を受け、その日のうちに対面し、必要書類の記入と提出をすませ、あとは約 2 週間後の納車を待つばかりです。惜しいことに車でのフェリー乗船の予約を済ませているため、新しいバイクの北海道デビューは来年に持ち越しになりましたが、それ以外のところへはどんどん連れ出してやろうと思っています。

 

とはいえ、今回の車での佐世保行きがダメだったわけではありません。途中、車内での仮眠ができるため移動計画に幅ができる、パッキングに気を使わなくて済む、バックができる、などなど。今回と 5 月の福島行きでの経験をもとに、車ならではの機動力や積載力を活かして、初の自走による北海道ドライブを楽しむつもりです。

 

考えてみれば 5 月に東北、北関東と信州、6 月に九州、8 月に北海道か。19 万km オーバーの車に苦労をかけるなあ。とにかくWRXSTI、お疲れ様でした。次も頼むよ。

 

 

では。