paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

観光の空白期は東京へ 1 日目

例年のことながら、今年もこの時期に東京へ行ってきました。1 泊 2 日なので遠出はできず、花をはじめとする被写体や程よい規模のイベントもありません。それでも 3 月に行って次は 7 月、東京へ 4 ヶ月も行かないというのはちょっと刺激不足になってしまうので、それを解消するという目的のためだけに上京しています。特に今回は期限が迫るマイル消化のためということもあり、あまり期待をしないまま日程を調整して行くことになりました。

 

それでも行けばなんとかなるのが東京。ましてや今年は思ってもみなかった、期待できるイベントを見つけました。この時期の東京行としては最高のワクワク感。さてどんなお出かけになったのやら。

 

ではどうぞ。ビーッ(開幕の音)。

 

 

5/20

 

始発便出発 1 時間前の駐車場はほぼ満車。空港もごった返している。GWが終わったのにこの人出。人流はほぼ戻ったようだ そうなるとガラガラの空港が懐かしく感じるのはエゴ? マスク着用者は半分程度。更に気温が上がればもっと減るだろう。

 

G7 が開催中なので全国の空港では警備が厳重、と思いきや、通常営業。ま、地理的に関係ないもんな。いや、ひょっとしたら一般ピープルが気付かないところで警備vs犯罪者のバトルが繰り広げられているのかも、と想像の翼を広げているうちに搭乗となった。

いつもの

 

早朝の雨の名残

 

出発時は雲が残る晴天。

旋回中


空に上がると窓から地表を見て今どの辺を飛んでいるのを予想するのが楽しい。小学校の時に習ったことが意外なところで役立っている。勉強はしとくもんだ。でも今回はその知識は活かせなかった。というのも

 

下界は一面雲。何にも見えん・・・ 。

 

でも富士山は少し頭を出していた。今回の飛行機は富士山から離れて飛んでいたので小さくしか見えなかったが、見えないよりはマシかな。

はるか彼方に頭だけ

 

 

東京は小雨。モノレールは5分の入り。

大江戸そばでの朝食はお約束

 


大江戸線半蔵門線と乗り継ぎ半蔵門下車。そこからは徒歩だが、初めての道なのでキョロキョロしながら歩く。オフィス街ではないので、いわゆる「東京」っぽくない。皇居が近いのだが静かで落ち着いた街で、エアスポット的な、ちょっと不思議な雰囲気がある。

 

 

小雨の中5分くらい歩いて、国立劇場に到着。

隣に最高裁があるのか・・・知らなかった

 

国立劇場 初めて来た


すでにたくさんの人。和服姿の人も多く、聞こえてくる会話の物言いも丁寧。客層の違いを実感した。ジーパン姿の人は他にはいなかった・・・。

 

 

今回の演目は東大寺修二会の声明」

チケット争奪戦での勝利の証

 

買い求める人たちは長蛇の列

 

デカい・・・ さすが「国立」


さだまさしの歌に「修二会」というのがある。初めて聞いた時、その迫力と神秘性に心が動かされた。それ以来、修二会なるものを見たいと思っていたのだが、大混雑すると知って諦めていた。

 

ところが、3 月に東京へ行った時にこの公演のポスターを駅で偶然見つけた。これは見られるチャンスなのでチケット争奪戦に加わり、かろうじて 1F の席をゲットした。インターネットで予約する際、狙っていた席はエリアごとあっという間に埋まってしまっていた。旅行会社がまとめてとったんだろうな。

 

 

2 部制で、休憩時間を含め1 部は 3 時間余り、2 部は 2時間余りという長丁場だったが、すっかり引き込まれてしまい、あっという間に終わってしまった感がある。

見ていると時間の長さを忘れた

 

僧侶たちの動きや発声は神秘的で、まるで前衛的な演劇のよう。時代を経るうちに無駄なものは削ぎ落とされ、今残っているパフォーマンスにはひとつひとつに意味があるのだろう。それゆえに素人でも研ぎ澄まされた凄味を感じることができる。1200 年を超える歴史はダテではない。

 

でも坊主頭の男たちが一斉に声を上げている姿を見て、野球部員の応援のようだと一瞬でも思ったワタシは俗物か。

 

不思議な夢を見ていたような時間だった。こんな恍惚感と充実感の両方がこんなにたっぷりと味わえたのは久しぶりだ。

アンケ-トに答えたらもらった「松の廊下」の絵 組み立てられるらしい

 

 

劇場を出ると再び時間が動き出す。時刻は 5 時半。宿に行く前に精進落としをしておくか。半蔵門駅から半蔵門線東西線と乗り継ぎ、中野へ。中野ブロードウェイで宝探し。

中野で勧誘するならこのデザインだろうな 自衛隊さん、よくわかっていらっしゃる

 

店を回って驚いた。人出だけではなく価格もコロナ前に戻っている、いや、ずっと高くなっているではないか!地元や徳島の店よりも倍以上の値付けなので、購買意欲が萎えてしまった。そんな時は薄い本探しに労力をシフトだ。連巻の中で持っていないものを見つけてゲット。マージャンでいうところの「ペンチャン待ち」を今までしていたのだが、うまくいったので満足。

「艦これ」の薄い本(全年齢対象)

 

 

茂蔵で買い物をし、

翌日の朝ごはん

 

本日のデザ-ト


総武線、山手線で御徒町下車。キッチン DIVE で夕食を確保し、

これにも食指が動いたが

 

本日の夕食 フライ物ばかりでちょっと厳しかったが完食


本日のお宿 R&Bホテル上野広小路にチェックイン。あとはのんびり。

 

 

本日の歩行距離:9.4km

 

 

本日の振り返り

 

いいものを見せてもらった、この一言に尽きます。長い日本の歴史の中で磨き抜かれたパフォーマンスは、川を下っていくうちに水や岩に削られて奇跡的なほどに丸みを帯びるようになった石のよう。他に依存することなく、かと言って対立することなく、それ自体が唯我独尊の状態であり、気高さすら漂わせていました。

 

時の流れという影響力を受けながら、それでも残り続けてきたというのがこの修二会。でももしかしたらこのようなプロセスをたどっているもの(こと)は他にもあるのではないでしょうか、それも身近に。このように感じさせる日本という国にも、(わが国ながら)改めて畏怖の念を感じてしまいました。

 

 

今回はマイルを使ったので航空運賃はタダ。でも物価が上がっているので財布は自粛モードにしています。なのでフィギュアの価格上昇にはついていけていません。特に中古品相場はすさまじい上がりようでした。そうなると

買う(買える)人が減る → 売れなくなる → 生産が減る → 価値が上がるため商品の価格が上がる

というループに嵌ります、というか、もう嵌りかけています。

 

でもしばらくすると売り手(特に転売ヤー)が我慢できずに手持ちのお宝を放出し始め、価格は下落(ヘタ?すりゃ暴落)することでしょう。それまでは東京での市場は諦めて地方で宝探しにいそしむことにします。

 

でも明日はアキバに行くんだろうなぁ。

 

価格上昇と言えば、宿泊費も上がっていました。大体 3 割位のアップかな?オリンピック終了とコロナ騒動終了で、結局はトントンになるかなと予想していたのですが、そうはなりませんでした。コロナが価格上昇のいい口実になってしまったようです。さあ、どのホテルが一番に宿泊客数減少に音をあげるかな?

 

 

続きはまた今度。

では。