paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

Tiger Explorer トラブル備忘録 第1章 その2

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浦河駅(北海道)前にて

 

桜が咲き始めました。こちらでは例年より10日以上早い開花だそうです。

 

土曜に車で出かけたのですが、確かに山の中でも桜の花を見かけました。本来ならこの時期は東京で満開の桜を楽しんだ後、地元に帰ってもう一度堪能するはずだったのですが、今年はどちらも見れそうにありません(理由は後日)。

 

私にとっての「桜」とは、「1年を締めくくるもの」です。「春の初めに咲く」というよりは「冬の終わりに咲く」、春夏秋冬の中で桜は「大トリ」みたいなものだと思っています。なので、桜を認識することなく年度が変わるというのは、ラストシ-ンを見ないまま次の映画を観るようなもので、どうも収まりが悪い気がしてなりません。

 

なんとか開花のスピ-ドが遅くなり、あと10日くらい残ってくれないかなぁ・・・。それが無理ならどこかへ見に行こう!ということで勢いあまって4月中旬に高遠桜を見に行く予定を立ててしまいました。ソメイヨシノの代理として、年度変わりのけじめをつけてもらいたいと思います。

 

 

 

 

さて、Tiger Explorer の話です。

 

 

シリンダ-ヘッドからの異音が確認され、保証期間内なので無料で直してくれるのですが、問題は

 

いつ直る?

 

ということです。Triumph の部品の供給はお世辞にも早いとは言えないようです。5月の GW ツーリングには間に合わないとしても、夏の北海道行きには間に合ってほしいので、聞いてみました。

 

ワタシ:「部品(シム)っていつ頃来るんでしょう?」

店  員:「んー、わかりませんが、1週間では難しいですね。」

ワタシ:「やっぱり外車の部品の供給は遅いんですかね?」

店  員:「いえ、純正部品は使いません。」

ワタシ:「は?」

店  員:「純正部品を待っていたら1か月くらいかかりますよ?」

 

赤男爵には「シムセット」というものがあり、それを複数の店で使っているとのことでした。つまり、ひとつの店がシム交換をした後、使用されたシムを補充し、そのセットを必要とする次の店に回すというシステムらしいのです。

 

なので順番待ちが必要なわけです。

 

それでも純正部品待ちより時間は短縮されます。大きな部品ならまだしも、シムみたいな小さな部品だといつまでたっても送られてこないらしいです。

 

ワタシは「純正部品でなければ!」というこだわりは持っていませんし、第一、いろいろな車種に使えるシムセットの方が純正部品より信頼性があるのでは?と思ったので、それを注文して帰りました。

 

 

10日後に連絡があり、バイクを持っていき1週間ほど入院させました。

 

 

 

退院の日。

 

ワタシ:「お世話になりました~。」

店  員:「大変お待たせしました。」

ワタシ:「バルブクリアランス、どのくらいおかしかったのですか?」

店  員:「あ~・・・」

ワタシ:「?」

店  員:「排気バルブ側、すべて違うサイズのシムが入っていました。」

ワタシ:「そ、そんなことってあるんでしゅか(噛んだ)???」

店  員:「珍しくはないですねぇ。」

ワタシ:「日本車なら?」

店  員:「珍しいですねぇ。」

 

 

よくよく聞くと、このように数値が決められている部分の狂いというのは、外車では当たり前のように起こるらしいのです。ましてこの Tiger Explorer は Generation 1 、つまり初期型なので、Triumph もいろいろミスをしてしまったのでしょうが、いくらなんでも・・・。 あらためて日本車のありがたみを痛感しました。

 

外車は国産車より手をかけてやらなければ故障すると言われています。それも正しいのですが、「手をかける」よりも「トラブルを早期に発見する」ことの必要性がもっと高いと感じました。この件では、学生時代の体験が役に立ち大事には至りませんでしたが、もしこの体験がなかったら・・・と思うとひやっとします。バルブクリアランスの狂いなんて日頃のメンテでどうにかなるもんじゃないんですから。

 

 

このトラブルをクリアしたことで、外車に乗る許可証の何枚かのうちの1枚を手に入れることができた気がします。この調子で味覚以外の四感を研ぎ澄ませていれば、メカトラブルは回避できるという自信がわきました。この調子で夏の北海道ツ-リングを楽しむぞ! と勢い込んだワタシを待ち受けていたものは・・・。

 

 

第2章に続く。