この数日、パソコンのやりすぎで右肩、右目に激痛が走っていました。やばいなあ、病院行こうかなあと思いながら風呂に長い間つかっていると、あ~ら不思議、治ってしまいました。どうも肩こりのキツイやつだったらしいです。人騒がせな!(プンプン)。
ZZR1100、最終章です。
納車日は新婚旅行から帰って1週間後。「ちょっと出てきま~す」とヨメ(当時)に言い残し、バイク屋へダッシュ。私の愛車となるバイクが店先に鎮座しておられました。
「お待たせしました、できてますよ」という店員の声に迎えられ、バイクの周りをぐるぐる回って眺めるワタシ。そろそろバタ-になりかける頃、店員がしびれを切らして説明し始めましたが、こちとら聞いちゃいません。相手の言葉にうわの空で「はいはい」言ってるだけ。頭の中にあるのは
早く乗りたい!
という、チェリ-ボ-イのような欲望のみ。
こちらの心を読んでか、広いスぺ-スまで押し出してくれて「どうぞ」の一声。
颯爽とまたがり、エンジン始動。Ninja 900 より静かで低い排気音。メカノイズは聞こえず。またがったまましばらくうっとりしてしまいましたねぇ。足着きも良好だし、いざ出陣!と微速で出た途端ふらつきました。やべっと思ってアクセルを開けた時、第一の感動が。
明らかに Ninja よりも車重は重いのですが、それを全く感じさせないパワ-。しかも低速域では暴力的にではなく、しっとりと滑らかにデリバリ-されます。スタ-ト3秒で
期待にこの小さな胸が膨らみ、いざ公道へ。
このバイク屋は工業地帯の中にあり、店の前は長い直線。そ~れっ、とばかりにアクセルを「カパッ」とハーフオープン(慣らし中ですし)したところ、
ワ-プしました。
Ninja のワイドオ-プンとほぼ同じ加速が始まりましたが、振動やノイズは一切なし。「えっ?えっ?えっ?」という言葉を後ろに置き去りにしたまま、バイクは前進していきます。あまりにもあっけなく跳ね上がるスピ-ドメ-タ-の針に私のビビリミッタ-が効き、アクセルクロ-ズ。第二の感動でした。
すげーわ、これ・・・
「ぢゃ、ワインディングではどうでせうか?」と思い、山道へ。ここで第三の感動がビッグウェ-ブのように押し寄せました。
乗りやすい!!
Ninja よりも 10 kg 以上重いはずですが、山道ではむしろ軽く感じます。アクセルの開けに対して反応はややダルなのですが、それだけに神経質にならなくて済むし、むしろ扱いやすく、積極的に開けていけます。ただ物理法則には歯向かえず、素早い切り返しや全力制動では車体の重さが「こんにちわ」してきますが。
それでも減速→旋回→加速をメリハリつけて行い、常にリア荷重してやるとホントに素直。カワサキってファンキ-でありながら基本動作をきっちり求めてくる、ピアスをつけた風紀委員のようなメーカ-だと改めて思いました。
年に1回、四国から岐阜まで行くことがあります。Ninja では「お-、着いた着いた」という感じですが、ZZR だと「え?もう着いたの?」というぐらい、高速道路でも快適でした。このバイクに惚れるきっかけとなった、高速道路でのライダ-の姿勢にも納得です。これだったら、北海道へも余裕で自走できるかも?とまで思えました。
このように超素晴らしいバイクでしたが、1年ちょっとでお別れしました。なぜか?
結婚生活をナメてました・・・・・
結婚してもツ-リングには行くぞ-と思っていましたが、そうは問屋、いや、ヨメが許しません。まあ、平日は日付が変わる頃に帰宅し、休日はバイクでお出かけ、なーんて誰が許してくれるでしょう、いや許してくれない(反語表現)。ZZR の真骨頂である、長期間のロングツ-リングなんてムリムリムリ。
となると近場をうろうろするしかできず、フラストレ-ションは溜まるわ、バイクに申し訳なく感じるわで、どうも煮え切らない日々を送っていました。
だったら「長距離どっか-ん」ではなく、もっと近場を走ることに軸足を置いたバイクなら、こんなストレスも少しは減るのではないかと考えるようになりました。
当時、仕事上で Mission Impossible な案件を抱えており、冗談9割で「この件がうまくいったらバイクを買い替えよう(いくはずないけど)、もっと軽くてストリ-トファイタ-系のバイクを買おう(買えるはずないけど)、ヨメの許しをもらおう(もらえるはずないけど)」と考えていました。
Mission Possible になってしまいました。
さて、どうすべぇ・・・。
次回、10台目です。
では。