雨が降り続いていることで、コロナ騒動がいまだ収束していないまま自然災害が多発してしまって、心がぞわぞわします。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。大変な状況の中、我々の駄文が少しでも気を紛らわせる一助になればと思います。
さて、10台目です。
国体では予選を通過しただけでなく、本戦で入賞まで果たしてしまいました。我がチ-ムは壮行会でも関係者やマスコミからは全く無視され、ダメな子扱いされていたのに、終わってみれば称賛の嵐。見事なまでの手のひら返しを目の当たりにしました。
やだやだ、「大人の世界」って。
日常に戻り本職に精を出すようになったのですが、
❝MISSON CARROT❞
のことは忘れてはいません。予想以上の成果を上げたというのは、バイクの新規購入に少し躊躇していた私の背中を神様がフルパワ-で蹴っ飛ばしたようなものです。
これは「買っていいよ、いやむしろ買え!」という神のお告げに違いない!
しかし、当時私には神よりも大きな存在がありました。それは
ヨメ
です。
我々の間では
・私的なものを買う場合は自分の資金で何とかすること
・ただし3万円を超える場合は相手の了承を得ること
という取り決めがありました。バイクに対してアリの涙ほどの興味も抱かない悪魔 ヨメ
から許可をもぎ取るなど、安全保障理事会で満場一致するより困難。しかしここで引き下がっては男がすたる。「やらずに後悔より、やって後悔」だ。なんとか論理的に説得できないものかと考え、
起 : いままでバイクがどれほど私の人生に関与してきたか
承 : ツーリングによって得られるストレスからの解放感
転 : なぜバイクを買い替えたいと思うようになったか
結 : バイク購入後の、ヨメや家庭に対する私の貢献度の向上程度(予想値)
というスト-リ-展開を考えたのです。1か月くらいかけて筋道を練り上げ、決戦の日を迎えたのです。
ワタシ : 「ちょっと話があるんだけど・・・」
魔王 ヨメ: 「なに?」
ワタシ : 「バイクを買い替えt」
ヨメ : 「いいよ」
ワタシ : 「え?」
ヨメ 聖女: 「○○諭吉ぐらいは出してあげるから」
ワタシ : 「いや・・・え?」
ヨメ 天使: 「見積書は見せてね」
ワタシ : 「うん・・・いや・・・え?」
以上、状況が理解できないままで交渉終了。
後から聞くところによると、ヨメは結婚前に自身の母親 聖母様から、
「ワタシさんは『飲まない、打たない、買わない』人なんだから、せめて趣味のバイクだけは好きにさせてあげなさい。」
と言い含められていたらしいのです。
やはり神の世界は存在していたようです。それも身近に。
数日たって実感がわき、狂喜乱舞するワタシ。調子に乗ってバイク雑誌をヨメに見せ、「ね-ね-、どっちがいいと思う~?」と聞きまくった私に温かいお返事が。
「うるさい!!」
さて、次はいつものように候補車選定についてです。
では。