暑さにやられました。部屋にはエアコンが入っていますが、省エネのためあまり冷風が出ない上に感染予防として窓は開けています。バカバカしいですねぇ。
前回の続きです。
オ-トバイ、まして大排気量車は高い買い物ですから、本当ならじっくり調べてから買うべきなのでしょう。しかし、「まあ、前乗っていたバイクの焼き直しなんだから、変わらんでしょ」と軽い気持ちでささっと契約書にサイン。
後から調べてみると、
・馬力は少し低下
(私的感想)まあ、初期モデルはパワ-の出し方に無理矢理感があるので、乗りや
すくするために馬力曲線を緩やかにした(人はそれを「熟成」と呼ぶ)のだろう。
少し残念。
・重量増加
(私的感想)え-、やだなあ。230kg超えちゃったよ。
・Fタイヤを 17インチに
(私的感想)確かに16インチは癖が強かった。しかしその「癖」は「味」でもあ
り、個性が減るのではないか?
・リアタイヤサイズ拡大
(私的感想)馬力が下がったので必要ないのでは?
・ブレ-キが対向ピストンに
(私的感想)フロントが4ポッド、リアが2ポッドに。カワサキは初期制動が強い
タイプが多いから、あまり強力にすると扱いづらいのでは?
ということでした。どちらかといえばネガの気持ちが大きかったです。買い替えたのはちょっと失敗だったかなと、この時は思っていました。
1か月ぐらいたって、お店から「できたよ-」の電話。うれしかったのは確かですが、これまでほどはテンションが上がりませんでした。
お店について説明を受けても、わかりきったことばかり。またがった姿勢から見える景色は、まごうことなき Ninja からの眺め。ややハンドルが広いかなという程度。
「新鮮味がないなぁ。諭吉を100人以上召喚したのに・・・」
「前乗ってたのも Ninja だから大体のところはわかりますよね。でも全くの別物ですよ。」
という店の人の声を背に、一般道にコ-スイン。
別物でした。
ネガだと思っていたことが、すべてポジに感じられました。数値上の馬力は下がっていても、一般道では全く違いを感じません。むしろピックアップは良くなったように思えます。フロント 17 インチ化はリアタイヤの拡幅と相まって Ninja A2 をはるかに超える安定感と安心感でコ-ナリングを楽しませてくれます。ブレ-キに関しては、絶対的な制動力が高いうえに、かけ始めやリリ-ス中のコントロ-ルもはるかに容易になりました。
結果:超楽しい!!!
すぐガソリンを満タンにして、カラになるまで走り回りました。
技術の進歩はすごいものです。ガンダムからガンダムMkⅡになったような感じです。
いや、乗ったことはないですけどね。
でもそれ以上に、むやみに数値上の性能を上げずにパフォ-マンスそのものの向上を図ったカワサキの姿勢に脱帽です。猪突猛進型だと思っていたのですが、割と細かいところにも気を配れるんですね。カワサキ君は不良だけど気を遣うこともできる、昭和の漫画の主人公のようなヤツでした。私の知らない所で雨に濡れた子犬を助けているに違いありません。
弾丸ツ-リング、街乗り、お買い物、何でもござれの新たなるオ-ルラウンドプレイヤ-の登場です。メインステ-ジをツ-リングとし、この Ninja で宗谷岬から佐多岬まで津々浦々楽しみました。
30,000 km 走行時にはリアサスのヌケが気になったのでリアサスをオ-リンズに交換。
いつもの道で感じるうねりを軽くいなし、荷重がかかるとコシのあるストロ-クで踏ん張る感じは、さすがオ-リンズ。10人ほどの諭吉が召喚されたのもうなずけます。
結局10年間乗りましたが、仕事もあったので走行距離はさほど伸びず、70,000 km でした。
続き、もう一度 Ninja についてです。
では。