paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第31回 鳥取

さあ、いよいよ中国地方に入りました。ここからはさらに写真が少なくなります。というのも、

記録した DVD が見当たらないという理由の他に、

・見つかってもパソコンで読み込めない(データ破損?)

スマホに入れっぱなしにしていたので、機種変更の時に初期化

・MOに入れておいたデータがドライブ不調のため読み込めない

フィルムカメラで撮ったのだがネガが見当たらない   etc.

ということのためです。ショックは大きいですが、「これはまた行く口実になるのでは?」と思うと気持ちは右上がりに。なのでこの日本紀行は文章メインで楽しんでいただければと思います。

 

 

それでは本題、鳥取県です。

 

この県の存在を知ったのは小学生の時、漢字の書き取りででした。当時の担任の先生が、クラスの生徒全員が都道府県を漢字で書けるようになることに情熱を燃やしていたので、しょっちゅうテストをやっていました。そのなかでみんなが苦労した県の一つがこの県なのです。どうしても

 

取鳥

 

って書いちゃう。まあ読み方としてはこっちのほうが正しい気がしますが。「愛媛」でも苦労しましたが、大きく書いた手本を見ながら何回も何回も何回も何回も練習すればなんとかなりました。でも 取鳥 鳥取はそういう次元の難しさではなく「思い込み」と「うっかり」レベルでミスをするので、むしろ「たちが悪い」と言えるでしょう。結局全員が正解するには 数週間かかりました。毎日毎日行われる漢字テスト、修行の日々でした・・・。

 

また、社会の授業では当時の担任(上記とは学年が別)の先生が、クラスの生徒全員が全県の県庁所在地を言えるようになることに情熱を燃やしていたので、しょっちゅうテストをやっていました。そのなかでワタシが苦労した県の一つがこの県なのです。どうしても

 

米子!

 

って言っちゃう。まあ知名度としてはこっちのほうが正しい気がしますが。

 

 

こんな感じで鳥取っていろんなトラップがある県なんだなあという刷り込みが入りました。それ以外では特に印象に残ったことはなく、それ故に齢 30 手前になるまで訪れることはありませんでした。

 

それなのになぜ行くようになったかというと、スキーのためです。よく大山国際スキー場に行きました。当時の職場にはスキー大好き人がたくさんいたおかげで、週末ともなれば深夜にクルマに乗り合わせて出発し、早朝に着いて仮眠を取り、リフト運行開始から夕方まで滑ってから深夜帰宅ということをよくやっていました。その中で一番よく行ったのが鳥取なのです。

 

このスキー修行を四国八十八ヶ所的に言うと。ワタシ的には

発心の地:広島

修行の地:鳥取

菩提の地:兵庫

涅槃の地:新潟

ということになります。それほど鳥取にはお世話になりました。そんな生活が 2 年ほど続いたものですから、鳥取という地が身近に感じるようになってツーリングやドライブにも行くようになりました。

 

鳥取市でも泊まりましたが主な宿泊地は米子です。ここは交通の要所でもあるので宿が多く、そこで競争が起こるため宿泊費はリーズナブルでした。最近は外国人観光客も増えているようなので、価格は上がっているんでしょうね。

 

で、行ったところは

 

とっとり花回廊

 行った時期が良かったのでしょうか、どちらを向いても花花花。桜見物の時のように同じ花がずらーっと並んでいるのも壮観ですが、ここのようにいろんな種類の花がたくさんあちこちに咲いている様はまさに満艦飾。わたしはそのカオスっぷりにちょっと引いてしまいましたが、花好きの人にはたまらないでしょうね。

 

鳥取砂丘

鳥取砂丘 この写真だけが見つかりました

行くまでは「まあ、でっかい砂浜なんだろう」と思っていたのですが、行ってみてビックリ!砂というだけのことはあります。デカい!最初はおそるおそる砂に足を踏み入れましたが、慣れてきたところで調子に乗って「あの丘まで走ってくる!」と同行者に言い残してダッシュ。一面砂で単色なので遠近感がつかめていなかったということに気付いたのはしばらく走ってから。丘の部分には近づける気がしません。ぜーぜ-言いながら前かがみになって喘いでいると、近くから同行者の爆笑の声が。本人はかなり走ったつもりでも足場が砂なので移動距離はちょびっとだったのです。かっこわる・・・。

 

ここの砂粒はとても細かいので、靴の中だけでなく靴下の中まで砂が入り込み、払い落とすのに苦労しました。幸い足洗い場を見つけられたので、同じことをやらかした人たちの後ろに並び、無事キレイにすることができました。

 

 

水木しげるロード水木しげる記念館

妖怪の石像が並び、ねずみ男が闊歩するという異世界感漂う街でした。みんな怖くないのかなあ?ワタシは幽霊は怖くないのですが、妖怪は苦手です。だって得体が知れませんもの。壁だの布だの目玉だの、なんでそいつらがしゃべるのか、わけがわかりません。なので、同行者ははしゃぎながら見ていましたがワタシはちょっと及び腰。お約束なので行きましたが、ずっとうつむきがちに歩いていたようです。でも記念館の水木しげる本人についての展示にはいろいろと考えさせられました。

 

 

・倉吉

倉吉は昔の面影を残す街として知られていますがそれだけではありません。ここにはフィギュアメ-カ-のグッドスマイルカンパニー様の工場があるのです。10 年近く前、フィギュア博覧会というものが開催されると聞いて初めて行きました。まず街なかをバイクで徘徊。聞いていた通り、しっとりとして落ち着いた街だったので徒歩で回りたかったのですが、開館時間が迫っていたので急ぎ倉吉博物館へ直行。公共交通機関で来るのはちょっとしんどいところなので客は少なかったのですが、入館すると当時の全種類のねんどろいど(500 体ぐらい?)展示されており壮観でした。大興奮したせいで財布のひもがブチ切れてしまい、建物から出た時にはいくつもの袋をもっていました。TIGER のトップケ-スが大活躍したのは言うまでもありません。この時に初めて「桜ミク」を見たせいもあるかな。そりゃ欲しくなるでしょう!

 

現在では円形劇場くらよしフィギュアミュ-ジアムがその任を果たしています。ここは元小学校の校舎でしたが、現在では二次元系グッズの展示施設として使われています。外も中も見ごたえがある、マニア立ち寄りポイントです。

 

 

とまあ、一般的にはエッジの効いた、キャッチ-な観光スポットは少ないですが(失礼)、だからこそ鳥取を訪れると マゾヒスティック マニアック ツウの旅行者、粋旅人と言われるかもしれません。食べ物だって梨とカニ、えーっとそれから・・・、ま、いいや、美味しいものもある(たぶん)! ゆっくりまわるとじんわり楽しめる、遠赤外線のような県だと思います。かくいうワタシも近々鳥取へ行くつもりです。目的ですか?すなば珈琲でカレ-とコーヒ-を楽しむためですが、何か?

 

 

ではまた。