6 月も半ば、いよいよ北海道ツーリングの足音が耳元で聞こえる時期になりました。準備はほぼ完了。いつでも行ける状態です。ロケット打ち上げのシークエンスで言えば、格納庫から出され発射台にしずしずと近づいている途中の段階といったところでしょうか。その準備とは
・宿
11 泊分の予約は全て終了。早く決めたので財布への負担はそう重くないし、その後にやっていた他に安い宿がないかという比較も終わりました。その結果、昨年と同一の宿もいくつか生き残ることができていましたので、「久しぶりぃ♪」と思いながら投宿することになるんでしょうね。なんか旅慣れた感じがしてカッコ良くないですか?
・バイク
昨年、タッチの差で納車が間に合わずバイクで行けなかった分、ワタシはやる気マンマンです。きっと GSX-S1000GT も同じ心境でしょう。GW の福島行きも余裕でこなしましたし、最近では燃費も良くなっています。
さらにはトップケースを 55 L のものに換装することでビーストモ-ドEXとなり、フルパニアでの積載量は 120 L を超えるのでシートバッグは不必要。なので今年はバッグ固定用のベルトを交換する必要はないかと。タイヤも前後交換し、7 月にはツーリング前点検を兼ねた 12 ヶ月点検に出すことによって期待の信頼性も高まり、出先での心配事も減らせます。もう盤石の構えと言ってもいいでしょう。
・仕事
どうやら休めそうです。同僚には多少迷惑をかけますが、その分はお土産を奮発する(熊缶・鹿缶・トド缶)ということで勘弁してもらうつもりです。それでもダメなら、「いや、去年からもう予約していたもので」というのを殺し文句として使うつもりでしたが、その必要はなさそうでひと安心です。こんな言葉、ワタシの職場で下手に使うと人間関係ぶっ壊しますからね。
・フェリ-
往路の便は 6/18 に予約です。太平洋フェリ-は「早割」を廃止したので金額は上がりますが、時間と疲労度を考えると他のフェリ-を使う気にはなりません。予約開始時間と同時にスマホで入力できるよう練習もしました。その副産物として赤男爵会員割引も見つけられたので、今回はツイてると言っていいでしょう。
というものでした。
さあ、行くぜ待ってろ北海道! もうワクワクが止まりません。
と思っていたら状況が急展開!
2 週間ほど前から母親の痴呆が急に激しくなってきました。物を置いてもその場所を数分で忘れたり、自分がしゃべった事の記憶がすぐ飛んだりすることが珍しくなくなり、挙句の果てには家の中の物が盗まれたと言って何時であろうが電話がかかってくる、ワタシが金を盗んだと疑う、泥棒が入ったと言って警察を呼ぶという行動が出るようになったのです。
それでも年齢( 92 )を考えるとある程度は仕方ないことだし身体の方は今は問題がないので、ワタシが不在の間の行動についての注意書きなどを用意して目立つところに貼っとけばいいかなと思い、そのままワタシは北海道ツーリングの細かい予定を立てていました。
警察が来た翌日、実家のお隣さんが心配してわざわざワタシに電話をかけてきてくれました。
「何でも頼ってくださいね、遠慮せず相談してくださいね」
という温かい言葉に、こちらは「ありがとうございます」と「すみません」と言うのが精いっぱい。今更ながら「ご近所」のありがたみというものを実感しました。
でも同時に、「頼れるからといって息子のワタシがこの状況をほったらかしにして2週間もツーリングに行けるか」、と考えると「いや、ないわー」ですよね。もしなにかあってもすぐには帰ってこられないし。本州ならまだしも、北海道ではちょっと・・・。ということで、
今年の北海道ツーリングは中止
としました。
「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の心境です。まあ、しょうがないか・・・(大粒の涙)、8/20 から 8/30 の宿、全部キャンセルしなきゃな・・・(号泣)。
コロナ時には2年連続で行けなかったのですが、その時よりも今回のほうがショックは大きいですね。今の職場から動くことができなければ来年の北海道行きも絶望的だし、今回のキャンセルを皮切りに今後の息抜き企画が全滅するかもしれないからです。代わりの企画はといえば親の介護。ギャップ、大きすぎ・・・。
大丈夫かなあ?やっていけるかなあ?ツーリングのワクワク感から急転直下、鬱状態に。まさに「人生はジェットコースター」です。でもなんとか乗り切って神サマから祝福をいただきたいと思います。頑張れワタシ、負けるなワタシ、来年の北海道ツーリングを励みに!
では。