paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

WRXSTI 車検その後

この前まで気温が高かったのですが、最近それが一気に下がっています。まるで気温の変化に無頓着な人間に襲いかかる急降下爆撃機のようです。

 

こうなると困るのは服です。朝は寒くても昼ぐらいになると暖かくなり、気温のメリハリがきつくなるので、どの服を着るか迷うことが多くなります。なので最近ではアンダー、インナー、アウターの3つの服を重ね着することで気温の変化に対応するようになりました(今更感)。

 

ただバイクに乗る服装の時にはそういうわけにはいかない場合が多いです。この季節では気温差に加え走行風の冷たさもあるため、普通の服以上に気温変化に対応するものでなければいけません。安全性を考えるとアウターはゴツいものになるので、アンダーとインナーは比較的薄め。でもバイクを降りて歩くとき、アウターを着たままだと暑く脱ぐと寒いという状態になることが多いのです。なので、最近流行りの高機能ウェアを組み合わせてなんとかしのいでいます。頼りにしてるよ、ワークマン!

 

バイク乗りにとって、気温変化への対応というのは永遠の課題なのかもしれません。電熱服や電熱グローブというのもありますが、それは導入する予定はありません。「アタマを使って楽しみながら工夫して不便さを克服する」という余裕をもう少し楽しみたいのです。第一、そこまで寒いのならクルマを使えばいいじゃんと考えるのが、あまのじゃくなワタシ。

 

 

さて、WRXSTI のリフレッシュ改修後のお話です。

 

 

ディーラーで返却される時に担当の方は、「エンジンマウントとミッションマウント、両方共劣化がかなり進んでいました。交換したので乗り味はかなり変わると思いますよ。」と言っていました。雑誌等でもそう書いていたのですが、どれほど変わるのかというのは想像もつきません。まああの金額を払ったのだから多少は変わってもらわないと困るな、と思う程度でした。

 

 

駐車場から出て本線に入ってからすぐにその変化は感じられました。クルマの動きが「すっきりした」感じだったのです。その週は通勤にのみ乗っていたのですが、その漠然とした印象は変わらず。

 

で、週末出雲へ行った時、いろいろと試してみることにしました。市街地、高速、ワインディングとステージも豊富。隙のない試走ができそうです。

 

「見せてもらおうか、改修後のWRXSTI の走りとやらを。」

 

 

・市街地(気のせいかもしれませんが)

1 週間乗った感想と同じです。スタートする瞬間の車体の動きがスムーズになりました。また、車線変更の際に僅かにハンドルを切ると、ヨーが以前より早く出て、ロールを待たずに変更完了してしまいます。かといって直進安定性は犠牲になっていません。

 

 

・高速道路(気のせいかもしれませんが)

直進安定性は以前より向上しました。微修正をする必要がないので精神的に疲れません。でもロードノイズは少し大きくなり、ステレオのボリュームを少し上げなければいけなくなりました。

 

 

・ワインディング(気のせいではないと思います)

減速感は変わりませんが、アクセルの踏み始めの加速感はスムーズになりました。タメもなくドンツキもなく、「すっ」と加速します。大きく踏み込んだ時には違いが分かりませんが、「あと10km/h ほしいな」というぐらいの時の加速感は明らかに違います。

 

コーナリングの感覚も変わりました。これまでは

ステアリングを切るーヨーが出るロールが出るー回頭が始まる

という繫がりだったのですが、今では

ステアリングを切るーヨーロールがが出る出るー回頭が始まる

というタイミングとなり、ロールがヨーから遅れるタイミングがかなり短縮されたので、旋回開始が明らかに早まりました(市街地走行時とは印象が逆ですが、高荷重になるためでしょうか?)。なので、ブレーキタイミングを遅らせることができ、更にコーナー脱出時の加速もスムーズなので安心してアクセルを早く大きく開けられるので、コーナリングの平均速度が上がりました。

 

ハーシュネスも変わりました。路面のうねりや突起を超える際、以前は

ドンドンドン

というふうに衝撃を感じていましたが、今では

ドンド...

程度に収まっています。車体の振動や挙動の後の「オツリ」の動きが激減したので、安定感が増しました。

 

 

以上、まるで高性能なショックアブソーバーに交換したような変化を感じて自分でも驚くと同時に、高いカネをかけて交換したのに無駄だったと思わずにすんで胸をなでおろしておりますです、はい。

 

 

2つのマウントを交換したことでの車体の動きを簡潔にまとめると、「もともとシャープだったものが、そこからさらに雑味が抜けてソリッドなものになった」と言えると思います。そう体感できるほど変化を感じられたということは、それだけエンジンやミッションを支えていたマウントが傷んでいたということでしょう。やはり10年18万kmがクルマに与える影響はデカいということがわかりました。

 

 

走りの質が変わった(戻った?) WRXSTI に惚れなおしました。これからももっと走りに連れ出そうと思います。とりあえず来年の「北海道ドライブ自走プラン付き」にはつきあってもらいます。

 

 

ではまた。