と思いまして、日曜からおでかけして紅葉を探しに行きます。各予報サイトではまだ十分な見頃ではないようですが、色づいた景色を見られるだけでもいいかな。
植物の、春の生命力を感じさせる色や夏の力強さを感じさせる色もいいのですが、秋の色は一味違います。
うまく言えないのですが、
狂ったように鮮やかな、それでいて最期の大きなため息のような色
収束する前の刹那の煌きのような色
が、これから迎える冬に対してささやかな抵抗をしているように見えるのです。
この時期は、その最後の踏ん張りを見届けるためにあちこち出かけています。今年はどんな「有終の美」を見られるか楽しみです。
さて、備忘録の補足です。
交換後、サービスの人が言うことには
ECM ユニットの形が変わっていた。それに合わせて付属の台座の形も変わっていた。すなわち新旧では互換性はない
とのことでした。中のプログラムを変更するだけじゃないんですね。ガワまで変える必要性ってあるんでしょうか? もしかしてまだ隠していることがあるのかも、と疑心暗鬼になってしまいます。
不具合の原因の結論としては
スロットルポジションセンサ-からの信号が ECM に振動やノイズと勘違いされ、エンジンが止まるというもの。つまりは ECM が過剰に反応したため、大事をとって燃料の噴射を止めたという、ただのコンピュ-タのカン違いでした。
このおバカな ECM はどこ製だ?と思って調べると KEIHIN でした。え?吸気系だけじゃなかったの?大元も?
後日東京モータ-サイクルショウへ行った時、KEIHIN ブースにいた社員さんに聞くと苦笑いしながらも同じ答えが返ってきました。交換して今も乗っているが大丈夫だろうかと聞くと、「トラブル以前は出荷前検査は抜き出し方式でしたが、今は全数検査を行っているのでもう大丈夫、安心して乗って下さい」と言われました。そういう問題か?
ただ KEIHIN としても責任を感じているのか、以前は新開発した燃料噴射システムをトライアンフとKTMに導入したとブースで宣伝していたが、リコ-ル後はKTMのことだけになっていました。「世界初」のシステムだけにトラブルが出てくるのは当然ですが、ハツモノにケチがついたのでトライアンフを外したのでしょう。企業イメ-ジのこともありますし。ワタシとしては直してくれたので問題ないし、そんなに気にするほどのことではないんじゃないかと思うのですが、そうもいかないのでしょうね。
しばらく乗って改めて感じたことがあります。
ひとつめ:アフタ-ファイア-が減った
交換前はアクセルを急に全閉すると結構ハデに「パンパン」と鳴っていましたが、交換後は「パン」程度になりました。燃調が変わったのでしょう。
ふたつめ:アクセルのツキが良くなった
アクセルを開けた時に「ドカン」と来る感覚が減り、スム-ズさが増したような気がします。マップを変更したのかもしれません。
おそらくこれらはトラブル対応策ではなく、単なる年次改良によるものだと思います。ちなみに燃費は変わっていません。
よく考えてみると、日本のリコ-ルに合わせて対応部品を使ったのなら、ワタシの Tiger は日本仕様になったのでしょうか? もしそうならレギュラ-ガソリンも使えるのでは? 倹約のために試してみようとは思うのですが、ヤブヘビになりそうでやっていません。
このトラブルには悩まされましたが、解決したので現在に至るまでワタシの愛車としてよく働いてくれています。
バイクの入退院が繰り返された数か月間は不安や辛さを感じていましたが、同時に得るものもありました。中でも大きかったのは、海外の関連記事を読むことで多くの知識を得ることができたということです。例えば、ダイアグノ-シスを使わずに、特定のスイッチを特定の回数押すことでメータ-にエラ-コ-ドを表示させることができる、いわゆる裏ワザを知ることができたこととか。実際に赤男爵でサービスマンの前で実演すると「おお!」と驚かれました。ちょっと優越感。
日本の、それも正規ディ-ラ-でない店で不人気車を購入した身としては、愛車の情報が入ってこないというのは大きな不満でした。Tiger Explorer のフォーラムはこの不満を一気に解消してくれるものだったので、その後も膨大な記事を暇さえあれば(無くても)読みふけっていました。
そんな中、気になる記事を見つけてしまいました。
続きは今度。