ちょっと引っ張ってしまいました。9月のひとつ目の連休の最終日の様子です。どうぞ。
5 時起床。昨日の足の痛みが残っているので、揉んだり引っ張ったりのストレッチをしながら準備する。今日は急がないので 8:30 チェックアウト。いいねえ、朝にこんなにゆったりするのは。なんとも贅沢な気分だ。外に出ると気温は高くないが空気はじっとりしている。涼しくなるまではあと数日かかるらしい。
9 時すぎに駅のコインロッカーに荷物を入れ、身軽になってから行動開始だ。店が開く時間が近いので人がたくさん出ている。山手線に乗るとこれも休日なのに満員。こういうところに「東京」を感じる。
恵比寿で下車して東京都写真美術館へ。
しまった、いい映画をやっていた。出演者である故むのたけじ氏の人の考えに一時はまっており、「詞集たいまつ」を含め彼の著作物はほとんど持っている。言葉の歯切れの良さ、忖度のない表現、視点を変えた意見にはよく励まされたものだ。ぜひこの映画を観たいのだが、飛行機の時間に間に合わなくなる。下調べの不十分さが露呈してしまった。東京って行きたいところが多いのでいつもならもっと調べておくのだが、前日の体調不良のためそれが中途半端だったようだ。次回はもっと早くから準備に取り掛かるよう気をつけよう。今回は展示だけだな。
3 F の展示は「見ることの重奏」。写真を見るということを改めて考えさせられる展示だ。撮る者の意図、観る者の感想、批評家の評価という 3 つの多様な要素を含むのが「写真を見る」ということらしい。でもこれって後付けの結果論じゃないのかなあ。撮ってる時って他の二者のことなんか考えてるの?ワタシの場合、感性と持っている知識や技術をちゃんと使えているかどうかしか頭にないのだが。もっと精進が必要ということか。
2F の展示は「にっぽんの里山」。予備知識も期待もないまま観たのだが、とてもよかった。田舎に行けばどこにでもあるような山村風景を、加飾なく最大限に印象的に写している。里山は自然ではなく人工のものだが、その風景に創造者である人間が登場する作品もある。これらの写真は、まるで生活が作り出した自然の美にひっそりと人間や野生生物の存在感が彩りを添えている作品だった。単なる風景写真ではないな。こんな写真、撮れそうで撮れないんだよなあ。
B1 は「光と動きの100かいだてのいえ」。見る前はお子様用展示だと思っていたが、なかなかどうして。錯覚や眼の機能を逆手にとった原始的な映像表現展示であり、見えたものにはカラクリがあって実は全く異なるものであったり見せ方ひとつで違うものに見えたりと、とても興味深い作品群だった。しかし同時に、「そうとしか見えない」= 「そうである」と思い込んでしまう危険性を我々はもっているんだよという警告が含まれているようにも感じる。
結局 3 時間滞在した。中身の濃い、充実した時間だった。
さて、一応巡回でアキバへ行っとくか。途中の神田駅で発車する時のメロディが「お口くちゅくちゅモンダミン」だった。え、前からそうだっけ?でもなんで?
秋葉原に着いた。外国人が地べたに座っておにぎりを食べている。日本が安い国になってしまったので、外国人観光客もそれなりの人が入って来ているのだろうか。爆買い騒ぎ初期の頃の傍若無人、マナー無視、通路でとおせんぼ、声量MAX の人が増えた。インバウンド頼み、もういいんじゃないか?
遅い昼食を食べるため、いつもの萬里へ。
数分待って入店した。14 時前でも満員なんだな。この店はインバウンドの影響はほとんどない、オール日本人客の今どき珍しい店だ。メニューも日本語表記しか無いしね。うるさくなく、高くなく、盛りもいい。萬里さん、そのままの君でいて。
さて、食べたら巡回だ。価格暴騰は収まらず、悪いことに駅前の店舗に限らなくなっていた。以前は駅から離れると比較的常識的な価格だったのだが、今ではどの店も満遍なく高い。さらに安いものを扱わなくなっているので高価格感はひとしお。
レンタルショーケースも同様だ。どこからか安く仕入れてバカ高く売っている。明らかに転売ヤーの仕業だな。奴らのせいで、日本人にはなかなか手が出せない価格帯に入ってきている。「アニメは日本の文化だ」と言っている国民の中に、その文化財を海外に流出させようとしている者がいる。こんなやつ、もう逮捕でいいんじゃないか?そんな中で中国人家族で娘がJKコスプレの一家がいた。親も公認か?ここまで日本文化が浸透しているのなら、フィギュア等の爆買いも仕方ないかな。日本人、カネ持ってないし。
結局アキバで手に入れたのは薄い本を 10 冊あまり。これはいい買い物だったかな。このコーナーにも外国人が増えた、特に 18 禁のエリアに。彼らは日本人と同じかそれ以上の熱意で物色していた。お求めやすい価格のままだし夏コミの新作も多いので、よりどりみどりなのだろう。日本人と肩を並べてお気に入りを探すさまは見ていて微笑ましい。こういうジャンルには国境はないんだなあ。グローバル化を目の当たりにした気分だ。
さて、17 時を回った。買い物も済んだので混む前に空港へ行こう。
モノレールに乗る際、次発を待つために赤いラインに並んだら、知らないオバチャンに「ちゃんと並んでください!」と注意された。先発乗車組とは色分けされているということを知らなかったらしい。説明すると「あっ」とだけ言って行ってしまった。自分が間違ったことを認めて謝罪するのは歳を取るほど難しいといわれるが、そのとおりだな。自分も気をつけよう。
空港ではラウンジでコーヒーを飲みながらブログを書いて時間を過ごしてから、バスに乗ってサテライトに移動。3 連休最終日だけあって満席になっていた。家族連れが多いが、夢の国帰りではなさそうだ。みんなどこへ行って来たのだろう?
飛行機はやや遅れて離陸し、無事着陸。駐車場ではどこに停めたのか忘れていたので探すのに手間取ったが、なんとか見つけて帰宅した。
さて、読むのが楽しみだ。
本日の歩行距離:6.75 km
ではまた。