paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

ちょっとお出かけ・・・のはずだった(下巻)

8月15日は終戦の日でした。毎年この時とばかりにテレビが特集を組んでいることに抵抗を感じていましたが、今年はそれも少なかったですねえ。パリ五輪、地震、台風といったトピックがあったからでしょう。それでも NHK だけはきっちり編成に入れてきましたね。さすが視聴者からカネをとっているだけあって、スポンサ-の顔色を窺いマンネリのバカネタを垂れ流す民放とは違います。擁護するわけではありませんが、こんな我が道を行く放送局があってもいいんじゃないでしょうか。あ、テレ東もあったか。

 

終戦の日とは、過去の事実(「過ち」とは言えない)を客観的に直視する日、そこで亡くなった方々に思いを寄せる日、そしてその方々に今の日本の姿を胸を張って見せられるかを自省する日だと思っています。でも周りを見渡しても・・・。相変わらず太平洋戦争はアンタッチャブルネタなんでしょうね。意見を堂々と言えない、議論もできないなんて。「平和が大事!」とか言っておきながら深くは知らない、考えない、考えたくないっていうのは戦前・戦中の状況と同じです。日本人って実は同じ轍を踏みたいのでしょうか、それともアタマの中がお花畑なんでしょうか?平和を享受することと、それを守り続けるための学び・自覚・覚悟は表裏一体であるべきだと思います。

 

墓参りに行ってそんなことを考えました。お祖父さん、そちらから見て今の日本ってどうですか?

 

 

さて話は変わりまして、前回の続きです。

 

待ち時間の間に営業の人と車談義をしていたところ、サービスの人が

「車検、難しいかもしれません。すみませんが車の所まで来ていただけますか」

と言いに来ました。まるで大した病気ではないと思って付き添ってきた病院の待合室から、難しい顔をした看護師さんに呼び出されてしまったような気分です。これはイヤな予感しかしません。

 

ピットで説明されたことは、

・サスペンションア-ムのほぼすべてのブッシュにヒビが入っている

・ミッション部分からのオイル漏れ

・ショックアブソ-バ-からのオイル漏れ

・ブレ-キディスクのゆがみ

・ヘッドライトのくもり

ということです。

 

車検を通すためにはすべてを交換する必要はありません。が、遅かれ早かれ修理は必要です。ざっと見積もってもらうと、最低でも 40 諭吉 栄一(なんか言いにくいなあ)の金額がかかるそうです。さらにそろそろ欠品パーツが出てきており、ヘッドライトなんて残数が少ないので買っておいた方がよいとまで言われました。片方で 10 栄一 ですって・・・。

 

今回の車検で全て直すと最低でも 80 栄一、前回の車検でも同じくらいかかっています。ということは、現在のところ 13 年目になっている WRXSTI は 2 年後の車検でもパーツの欠品を避けるために同じくらいの金額がかかることが予想されます。

 

ううむ、ちょっとそれはなあ・・・。店内に戻って考えてみましょうという営業の人の言葉に助けられた気分でピットを後にしました。

 

 

店内に戻るとその営業マンが、「ニイチャン、ええ娘がおるで」と言わんばかりにファイルから1枚の印刷物をこっそり出してきました。そこにあったのは WRXSTI 最終型(2020 年式)!中古で出たそうで、掘り出し物のようです。そのお値段は

450 栄一!

 

確かにそのお値段ならバーゲンプライスだと思いますよ。2 リッタ-タ-ボで 4 WD のマニュアルミッション車というクルマは、希少性もあって市場での価格は高騰中ですから。一瞬心が動きましたが・・・

 

 

ただ、ねぇ・・・。 3 年落ちの車としては絶対的に高価だと思います。現在の WRXSTI には 13 年乗りました。ということは単純に計算してその中古を買っても寿命は 9 年ということになります。それまでには欠品パーツも出て来るでしょうから、遅かれ早かれまた同じ問題に悩むのは目に見えています。

 

日本車って壊れないけど長く乗るためにはかなりの出費が必要なんですよね。BS11「名車再生!クラシックカ-ディ-ラ-ズ」という番組を見ていつも思うのは、海外ではアフタ-パ-ツが充実しているんだなということです。これはうらやましいですね、10 数年前程度の車のパ-ツなら簡単に安価に購入できるのですから。

 

海外の車は不具合が出ることが多いので、直して乗るのが当たり前。だからアフタ-パ-ツも豊富だしメーカ-も部品を供給しています。でも日本車は壊れないので、壊れた時が買い替え時期ということなのでしょう。さて、長持ちという意味での耐久性があるのはどちらなんでしょうね?

 

 

また、維持費の問題もあります。ワタシは退職まであと 4 年と数カ月。退職後も同じ車を乗り続けるとなると、収入が減る分負担が大きくなります。消耗品やガソリン代を考えると、今と同じような使い方で WRXSTI を所有し続けるのは難しいでしょう。かといって乗る頻度を減らすバイクを降りるという選択も非現実的です。

 

なので WRXSTI の話は(血の涙を流しながら)辞退しました。

 

 

でもやっぱり

マニュアル車に乗りたい!

長距離走行もこなしたい!

・スポティ-なクルマがいい!

・でもお値段は常識的なものじゃないとダメ!

 

というぜいたくな悩みがあr・・・

 

あるじゃあないか、このディ-ラ-にも!

BRZ S

 

ということで、ものは試しと BRZ の商談をしてみました。オプションや WRXSTI からの移植の取り付け料金のすりあわせ、下取り価格の交渉で約 2 時間。金額の記載ミス等(ディスプレイオーディオの移植料が ¥70,000?! これ絶対わざとだよな)もあり、すったもんだがありましたが、無事(?)商談が成立してしまいました。店は翌日からお盆休みだったので、その日のうちに決めておきたかったのでしょうね。

 

金額的に納得できたのでこの商談に不満はありませんが、突然この日に WRXSTI を手放すことが決まったという意外性と、新車購入に OK を出して清水ジャンプをしてしまう 思慮の浅さ 思い切りの良さに自分でも混乱しており、今でもあまり実感がわいてきません。でもルビコン川を渡りながら賽を投げてしまったのです。ここはうじうじ考えていても仕方ありません。納車は 10 月になるということなので、それまでは WRXSTI に変わらず楽しく乗っていこうと思っています。

 

 

昨年のバイク購入に続き、今年もワタシの通帳が火を噴こうとは・・・。あ、でも WRXSTI と TIGER EXPLORER も 1 年のズレだったっけな。呼んじゃうのかなあ。

 

さてこれからの生活、倹約倹約。

 

 

では。