羽田空港での事故に遭われた方々、少しは落ち着かれたでしょうか。一生の中で一度あるかどうかという経験をなさっての動揺というのは想像を絶するものがあると思います。それでもとりあえず命が助かったことには「よかったですね」というメッセージを伝えさせていただきます。
この事故に関してネットニュースを賑わせているのは、事故原因とペット問題です。前者に関してはこれからも専門家チームによる調査が進むことでしょう。個人に責任を帰するのではなくシステムを見直すきっかけになるものであることを期待します。
私がイマイチわからないのはペット問題です。機体の貨物室に取り残されたペット2匹が逃げられなかったということで、なぜ客室に入れられないのかという問題提起を多くの人がしていました。でもたとえ客室に入れられても緊急時には置いて行かないといけないということを知らないんでしょうかね?
「いや、これはペットではなく家族だ」と言い張ってケージを持ち出すことで、全体の避難を遅らせて犠牲を増やす バカ 一部のペット愛好家対策でしょう。実際コレは国際ルールとして決まっています。それなのに「かわいいから」「このコは人に迷惑をかけない」「動物虐待だ」と言って自分の言い分を通そうとする態度は傲慢としか言いようがありません。
この事故で海上保安庁の 5 名の方々が亡くなりました。それには触れず、ペットが 2 匹亡くなったことを大騒ぎしているマスメディアや意識高い系の人々には、胸糞悪さを感じます。せめて時期を考えるべきでしょう。それとも一秒でも早く人とは違う視点で発言して注目を浴びたいのですか? 浅ましいですね。
新春上京、2 日目です。どうぞ。
1/7
6:30 起床。もともとこの日は日光へ雪景色の写真を撮りに行く予定だった。ところが出発前日にライブカメラを見ると肝心の雪がない。そういえば去年もそうだったなあ。なのでこの企画はボツになり、一眼レフを持ってきていない。バッグが軽くなったので、まあ良し悪しかな。歩き回ったのに昨日の疲れは残っていない。
今日は美術館と博物館に行こう。まずは森美術館へ行く。開館は 10 時なので、朝食を摂ってから
8 時過ぎまで部屋でだらだら。とはいえ貧乏性のワタシはじっとしていると落ち着かない。もう行くか。
1 駅分なので徒歩で秋葉原駅に向かう。 総武線の高架沿いに歩くのは下町っぽい街を見ることができて楽しい。
20 分くらいで駅に着いて、そこから日比谷線で六本木まで行き、美術館へ。
開館 10 分前ですでにたくさんの人が。そのほとんどが東京卍リベンジャーズ展を見にきた人。大人気のコンテンツだからなあ。
現代はタイパやコスパが最優先事項となり、窮屈で味気ないものと感じられるようになった。なので SF 要素が加味された天衣無縫なヤンキーの生き方というのは、現代人にとってはある意味ロマンであり憧れなのではないだろうか。そう考えると多くの人の支持が得られるのも納得できる。
だが昭和時代にヤンキーが周囲にゴロゴロいるのが普通というリアル体験をし、彼らの実情やその後を知る者からすれば、ヤンキーは若さが作り出す一種のファンタジーに過ぎない。現実と仮想の区別がつきにくくなった今、この手のコンテンツが人気を集めることには不安を感じる。
ちなみに私たちのエコロジー展にはあまり人が来ていなかったが、
その分じっくり観ることができたので良かった。行ったり来たりしたりインスタレーションを全て観たりしたので、3 時間半かかった。
エコロジーといえば、危機感を煽ったり急進的になったりしやすいテーマだが、今回の展示は説教クサく無く、それでも考えさせられるものがほとんどだった。むしろこういうものの方が反発心も起こらず、エコロジーのエッセンスがすっと入ってくると思う。それを狙っていたとしたら、森美術館のキュレーター、只者じゃないな。
次は上野の国立科学博物館へ向かう。
和食がテーマの展示だ。とても充実しており興味深いもので、日本人でありながら初めて知ったことも多かった。
また、地域による食の違いを展示しているのも面白かった。同じ和食でも時代や場所によってこれだけ違うというのを目の当たりにすると、一度味わってみたくなる。
閑話休題〜
全国のお雑煮の比較コーナーでは、香川のあん餅雑煮に対して
「ないわー」
「なんでー?」
「ムリムリムリ」
という率直なコメントが周りからたくさん聞こえてきた。
「何言ってるんだ、香川にはあん餅雑煮うどんっていうのもあるんだぞ。いっぺん食ってみろ、まずいから。」と言いたい気持ちをぐっと抑えたワタシであった。
〜閑話休題
とにかく、国立の施設が本気を出したらこれほどのものができるんだと心底感心した。
残念だったのは、この企画は大人気でたくさんの人が来ていたが、その人数を受け入れるキャパが足りていなかったことだ。入場者が半分ならあの展示方法と動線の設定でいいのだろうが、実際は身動きが取りにくく、じっくりと観ることはできない。
さらに、身近なテーマなので博物館に行き慣れていない客も多く、その人たちは展示物のすぐ前から動こうとしないので混雑に拍車がかかっていた。
今後、科博の職員さんにはもうひと工夫をお願いしたい。
退館して上野公園を歩く。今日もたくさんの人がいる。観光地だから当たり前か。人出が戻っているのが日常になっているのは喜ばしい限り。でもインフルが流行っているのでマスクはまだ必要だな。
昼食を摂っていないので、16 時過ぎだがメシを食おう。この時間だがアメ横の飲み屋はすでに満員御礼。皆さん、好きだねぇ。
その一角にある昇龍に行くとすぐ入れた。
今日もぎょうざライス。ただし「ぎょうざは 6 つ、ライスは大」というパワーアップバージョンにした。いやあ、美味かった。
御徒町駅へ行く途中でみなとやの前を通ると、たこ焼き客ばかりで海鮮丼客はまばら。いかん、こんなに客が減ってくると廃業しちゃうかも。今日はもう無理なので、次来る時は絶対寄ろうと固く心に誓った。
山手線と総武線で浅草橋へ行き、ホテルに戻った。
本日の歩行距離:9.3 km
続く。