paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

出張へ 2024/7/2

出張に行ってきました。私が若い頃は東京くらいまでは行っていたのですが、今では経費削減のため、一部の例外を除いて県外への出張はほとんどムリ。なので行くのは県内ばかりになってしまいました。

 

見知らぬ土地へ行って仕事をするという非日常が好きだったので、物足りなさを感じるだけでなく、県内出張は規模も小さいためそこでの仕事は見るだけ、聞くだけのものばかりなので退屈極まりないのです。これも仕事の一部ですからしょうがないのですが、本業とは別にそんなことにわざわざ時間を費やさなければならないので、今ではすっかり出張嫌いになってしまいました。

 

でも今回は違います。行き先は「島」。もうそれだけで気分は右上がりになりました。

 

 

船着き場(「ターミナル」とは呼べない)に着き、

昔ながらの切符売り場 なごむ・・・


乗船券(「チケット」とは呼べない)を買い、

支払いは現金のみという潔さ

乗船。

乗船のアナウンスはナシで三々五々乗り込む 

 

こんな小さなフェリーに乗るのは久しぶりです。岡山へ渡る航路で乗っていたフェリ-(現在は廃止)の半分以下の大きさで、まさに島民の足といったところです。こんな船旅もいいものだと、北海道行きの代わりだと思って楽しみました(悔)。

船室内 瀬戸内国際芸術祭の時はいっぱいになるそうだ

出航!

すれ違う時は汽笛を鳴らすのがお約束

瀬戸大橋遠望

本島に入港

ここからも瀬戸大橋が見える

約 30 分のクル-ズで島に到着です。

着岸 下船の案内もナシで三々五々降りる

島側の待合所

 

船着き場周辺はそのまま映画やドラマのロケで使えそうな景色です。船から降りた主人公が大きな声で「久しぶりー」と言って手を振りながら駆け寄ってくる、そんなシ-ンが目に浮かびます。

 

さて、目的地までぶらぶら歩いて行きます。途中、島風情漂う風景があちこちで見られました。

仕事そっちのけで歩き回りたくなる

 

 

で、仕事に取り掛かりました。他の地域でも参加したことがあるイベントだったので、既知のことを確認するだけのありきたりのものになって退屈するかと思っていたのですが、今回はなかなかに実のある話し合いになり、つまらないしがらみや過度な配慮に気を遣うことなく様々な意見交換ができていい勉強になりました。3 時間余りの滞在でしたが、もっと長くてもいいなと思えるくらいの充実感があり満足です。

 

 

帰りはひと仕事終えた解放感からか、来た時以上にキョロキョロしながら歩きます。往路では気付かなかったのですが、この島には半日ぐらい写真を撮りながら歩き回りたいと思わせるようなフォトジェニックな光景がたくさんあるのです。今度プライべ-トでふらっと来てみましょうか。でも見慣れぬ余所者が一眼レフ抱えてうろうろしてると、不審者だと怪しまれるかもしれませんね。うーむ、悩ましい・・・。

 

 

さて、港に着くと

へ-、やっぱりテレビにも出てたんだ

船着き場屋内 なごむ・・・ 有名人もたくさん来ているようだ


帰りの船が待っていました。今回はフェリ-ではなくボート(?)です。

ちっさ! まさにアシがわり

 

帰りの船は御覧のように小型なので、瀬戸内海だというのに揺れる揺れる。酔いやすい人は船室に入らずに外にいた方がいいでしょうね。

豪快な波しぶき 時々船体が跳ねた

再び瀬戸大橋

 

経由地に寄り

里浦港(牛島)

お客を乗せたらタッチ・アンド・ゴー。停泊時間は 1 分もなかったと思います。まさに島人のアシですね。

 

さあ、戻ってきました。

この船に乗っていると大きく見える

向こうに見えるのが往路で使っていたフェリ-

カジュアルさ満点


往復 1 時間の船旅でしたが、船体のサイズ的には初体験だったのでなかなかに楽しかったです。

 

 

今回思ったのですが、島というのは不思議なもので、海を隔てて離れていると同じ行政区にあっても流れる時間や空気が違います。他の地域との交流が少ないので、独自の文化や風習が残っている、残さざるをえなかったという事情があるからかもしれません。それが積み重なって少しずつ世界線がメインランドとは違ったものになっていったのでしょう。この「微妙に違う違和感」って不思議さも感じられておもしろいです。でも橋でつながっちゃうとその違いが感じられなくなるんですよねぇ・・・。利便性を取るか独自性を取るか、難しい問題です。

 

 

では。