先日の週末、いつものように徳島へラーメン&お宝探しのおさんぽツーリングをしてきました。今月分のラーメン(@王王軒)も美味しかったし、お買い得の小さめフィギュアも数個手に入れられたし、天気も良かったしで充実していました。
ふとオドメーターを見ると、前回の交換時からだいぶ距離を走っているのに気づき、赤男爵へ。店長さんと少し話してからタバコを2本灰にする頃に作業終了。
「作業代 ¥1000 になります。」
おお、ここにも値上げの波がぁ!
「あと、すみませんが・・・」
はい?
「ちょっとぶつけてしまって右ウインカーが根元から折れてしまいました。今は接着剤でガッチリ留めています。部品を発注して交換します」
なんですとぉ?!
倒したわけでもないのに、ぶつけただけで折れるのでしょうかね? 写真の通り、このウインカ-ステ-には柔軟性はあるはずなんですが。でもまあ、やってしまったものは仕方ない、無料交換で直してくれればいいや。ここで文句を言ってもどうしようもないですしね。とにかくパーツが来たら連絡してもらうことにしました。
しかし不思議なのは、接着剤についてです(根本の白い部分)。ウインカーの根元はウインカー自体を支える上に振動に耐える・逃がす必要があるため、かなりの負担がかかります。それなのにあの短時間で乾燥し強度を出す接着剤って何でしょう??? 交換作業の時に聞いてみます。
で、本題です。やっと・・・、やっと夏の北海道ツーリングの話題、最終回です。4ヶ月前の話なのでもう発酵しているかもしれませんが、最後なのでお付き合いください。
上巻は「よかったこと」についてだったので、下巻は「残念だったこと/失敗だったと思うこと」
について述べてみようと思います。
・立ちゴケ
とうとうやってしまいました。誰に文句を言うこともできない、完全に自分の責任です。Fブレーキディスクにロックをつけていたのですが、その外し忘れでスタートと同時に強制停止、からのバランスを崩して「ガッシャン」でした。
発進前に、いつもその鍵を入れているバッグのポケットを目視で確認したのですが、他のモノの下に隠れていて見つけられませんでした。なので「今回はロックをつけていなかったんだ」と思い込んでしまったのです。ちゃんとFディスクの方を見るべきでした。
倒れる時っていろんなことを考えますね。
「お?をおっ?」
→ 「あ、足がついた。ガンバレ、ワタシの左足!」
→「いや、無理だ。このまま踏ん張リ続けるとワタシが怪我する!」
→「脱出!」
という流れでとっさにバイクから飛び降り、ゴロゴロと転がった背後で「ガッシャン」という悲しい音が。
幸か不幸か、地面が土+砂利だったことで全体的な衝撃は吸収されたものの、車体左側はダメージを喰らいました。せめてもの幸いだったのは、身体に重大なダメ-ジを受けなかったことと、他の車に迷惑をかけなかったことです。
このような転倒は ZZR1100 以外では何度も経験しているので、そう珍しいことではなかったのですが、Tiger Explorer では初めて、さらに自分で起こせなかった上に出先で身体(腰)を痛めてしまうということをやらかしたのも初めてだったので、かなりのショックでした。
限定解除試験(現:大型二輪免許試験)の事前審査で「引き起こし」というのがありました。完全に倒れたバイクを起こせなければ本試験を受けられないというもので、その関門を突破した人間としては、「自分の力で起こせないバイクは乗るべきではない」という強い刷り込みを意識してしまうのです。
自分の不注意から招いた転倒でしたが、同時に自分の肉体的限界をはっきりと自覚させられました。もうこういう重量級のバイクを扱えなくなったんだなぁと思うと、修理費( 6 諭吉オーバー)による財布の痛みだけでなく、なんともやりきれない気分を味わいました。「こけん、事故らん、捕まらん」の「3ん」がコンプリ-トできなかったという情けなさより心に刺さっています。
ということで、新しいバイクを注文しました。
9月の頭に契約したのですが、納車時期は未だに未定。契約時には「早くて 10 日、普通は半年」と言われました。現在 3 ヶ月が経過しましたが、何の情報も入ってきません。正式に手に入れたら「私的バイク遍歴 12 」を書くつもりですが、さて、いつのことやら・・・。
・事前準備不足
いままで北海道には 10 回以上行っています。でも走るルートはそんなに変わっていないので、立ち寄り場所もほぼ一緒。場所によっては地図無しでも行けるくらいになりました。
そうすることで精神的な余裕が生まれたり、おおよその所要時間がわかるのでゆとりをもって新しい立ち寄り場所を開拓したり知らない道を走ってみたりすることができるようになりました。
でもこれはいいことばかりではありません。北海道ツーリングのことがわかっているつもりになって、前もっての旅の予習を怠るようになり、さらには「いざとなったらその場でスマホに頼ろう」と考える始末。
情報というものは、「得る」→「他の情報と比較・融合する」→「更新する」という流れで扱うべきだと思います。そのプロセスの最後の部分がおろそかになっていました。
この数年、北海道ツ-リングだけではなく他の旅行でも同じようになっているのには危機感を感じるようになりました。「予定を立てない気ままな旅」というのは聞こえはいいのですが、知識というバックボ-ンがなければ単なる「無謀な旅」に過ぎません。実際、「ちゃんと調べていれば行程での無理やあせりが減っただろう」とか「もう少し調べていたらこんな無駄なことはしなくて済んだのに」と思うことがよくありました。
これは今回のツーリングだけでなく、すべての旅行に当てはまっています。その場所のことをわかっているつもりになって油断する、安全策を取り過ぎて新たな試みをしなくなるという、
慢心+マンネリ
の状態になっていて、そのため旅で得られる刺激は少なくなっていたのです。
今回の北海道ツーリングでそれをはっきり自覚できたのはケガの功名だと思っています。今後の泊をともなうツーリング計画立案時には、もっと丁寧さを増やしたシミュレーションをして臨むつもりです。
食べ物
ワタシは「食」にはあまりこだわらない方ですが、やはりその土地ならではのものには惹かれます。なので楽しみにしていたのですが、大部分は空振りに終わりました。
やむを得ない理由によるものばかりなので文句のつけようがないのですが、やはり残念です。希望通り食べられなかったものを挙げていきます。
カレー
・フェリーのまかないカレー(太平洋フェリー)
・フェリーのカレーパン(太平洋フェリー)
・帯広のカレー(インデアン)
・苫小牧のホッキカレー(マルトマ食堂)
甘味
・ソフトクリーム(道の駅おこっぺ)
海の幸
・宿の夕食(船長の家)
これらが今回のツ-リングで「食べたかったのに食べられなかった」ものです。そのぶんセイコマ-トのパンがたくさん食べられたのでいいと言えばいいのですが。でも次回はしっかりと情報収集して、今年の分も食べてやろうと思っています。
来年の展望
来年はクルマで行こうと思っています。でもそれだけでは面白くないので、瀬戸内海と津軽海峡以外はオール自走で行くことを予定しています。
WRXSTI で本州・九州は走っているのに北海道だけは走っていません。なのでいっぺん北海道を見せてやりたいと思いまして。「ビジネスインこやど」の御主人に「根性がなくなった」と言われたり絶品おにぎりが頂けなくなるのは残念ですが、それはまた翌年の宿題としておきます。
とか言っておいて、新しいバイクが手に入ったらそれで行くんでしょうけどね。
そろそろ腰を据えてプラン作成と宿の確保に動くとしますか。
今年の北海道ネタを 12 月まで引っ張ってしまったことは、自分でも驚きです。ある意味、最後までみっちり感のあるツーリングだったからでしょう。喜怒哀楽痛、すべて味わったこの北海道紀行、一生忘れないものになりました。来年はさらにその上を行くものにしたいです(ただし「痛」は除く)。
週末からちょっと出かけますので、次回のアップはまたまたお休みさせていただき、12/14 にはお出かけの様子をお伝えします。
ではまた。