先日、北海道行きの直前に壊れたブ-ツが修理できるかどうか聞くために販売店に行ってきました。可能性に賭けて一応現物も持って行って聞いてみたのですが・・・
ワタシ:すめません、以前こちらで買ったブーツですが、修理はできますか?
店 員:どこのメーカ-ですか?
ワタシ:(袋から出しながら)シンプソ・・・
店 員:あ、それ、うちではやってないです。
以上。
う-ん、まあムリだろうとは思っていたのですが・・・。言い方・・・。
そのブ-ツについての情報や代替案、代用品の紹介など、もう少し客側に歩み寄って、専門店ならではの情報を出してくれてもいいんじゃないかと思いました。
対面販売のメリットは、「地に足の着いた情報提供」と「アフタ-サ-ビス」だと思っています。ネット情報では得られないリアルな生身の人から得られる実体験的な情報や買ってからの安心保証があるからこそ、多少値が張ってもわざわざ店舗まで足を運び購入するのです。それがわかっていない店がいかに増えたことか! そりゃインタ-ネット通販の店に客を取られても文句は言えませんな。
イナカのバイク用品専門店ならではの、殿様商売の姿を久しぶりに見ることができました。しばらくは行かないでいいかな。行くのはセールの時だけにしよう。
北海道ツ-リング、4日目です。
8/21
5時起床。長距離ツーリングの時は気分が昂って寝つきは悪いのだが、いつも通りに起きられた。歳のせい? 老人の朝は早いというし。準備はあえてゆっくりと。早く出発したいとあせる気持ちを落ち着かせてチョンボを減らすための有効な手段だと思っている。
6時出発。しかし外は一面の濃霧で5m先すら見えないため、ペースを上げられない。ゆっくり行けという天の配慮か。
いつもなら西進して海へ出て北上というコースだが今年は内陸の道を使ってみよう。
新十津川へ抜けて R275 。北秩父別までずっと霧。北竜のひまわり畑に寄ろうかとも思ったが、この霧ではなぁ。てことで素通り。
この道沿いの家の造りは北海道ならでは。玄関を開けるとすぐ歩道。普通なら数メートルの間隔があるのだが。この「いきなり感」の不自然さは他所で感じることはできないものだ。北海道ではよく見かけるが、どんな意味があるのだろう? 除雪の手間を省くためかな?
幌加内でそばの花を鑑賞。この時期ではもうだいぶ減っているが、場所によっては白い絨毯が楽しめる。
途中、鹿と遭遇。前走車の前に飛び出してきた。危ういところで衝突は免れたが、すぐにもう一頭出てきた。鹿は連続して飛び出して来るというのは本当なんだなあ。気ィつけとこ。
さらに北上し朱鞠内湖へ行ってみる。ここはワタシのソロキャンプデビューの地。大雨が降って散々だったが、今となってはいい思い出。
美深で R40 に合流し、稚内へ向かう。が、オトンルイ風力発電所の林立するプロペラは今年が見納めというのを思い出し、途中から D119 にスイッチ。日本最北の水田を見てからそのまま日本海側へ。
R232 、 D106 と走り北海道ならではの風景を堪能。写真もたくさん撮れた。風が強かったが、走行には問題無し。
日本最北の無人駅、抜海駅を見学する。ここって乗降客いるのかな?見に来る人は割といたが。
ミルクロード経由で
R40 を北上するが、まだ13時。宗谷岬に行っとくか。
Tシャツなどの自分土産を買って
稚内市内に戻りウロウロ。
4時過ぎに今日の泊地北乃宿へ。
ご主人はワタシを覚えていてくれた。珍しいバイクと苗字はこんな時にはありがたい。リピーターがもらえる利尻昆布がかなり大きなものになっていたのもうれしい。旅装を解き早速風呂へ。
ここの湯は温度は高くなくぬるつるなので、長く浸かれる。疲れと緊張がほどけていくのがわかる。十分楽しんでから部屋に戻って荷物の整理。
そうこうしていると夕食。毎度の海の幸オンパレード。
風呂よし飯よしのいい宿だ。部屋に戻り、今日の反芻と明日のプランニングをして就寝。
本日の走行距離:397.5km
本日の振り返り
R275 はいい道でした。緩いカーブが続いたと思ったら景色のいい直線路が現れたりして退屈しません。原生林の中、白樺林の中、畑の中と、風景のバリエーションも豊富。途中から霧も晴れ、いい天気になったこともあり、ライディング中は恍惚状態になって気持ちが完全にもっていかれました。
交通量の少ない道ではクマとの遭遇が怖かったですが、シカとリスとキタキツネに出会っただけでした。今回のこのルート選択ははからずも大正解となりました。
北海道に来たらつい最北端と最東端へ行ってしまいます。日程的に可能なのだからいいのですが、最近ではそんなシンボリックな場所にこだわっているようではまだまだ北海道ツアラ-とは言えないのではないかと思うようになってきました。宗谷岬と納沙布岬に対する執着を捨てた時、はじめてもっとディ-プな北海道の旅を味わえるのではないでしょうか。でも行っちゃうんですよねぇ、つい。
ではまた。