paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第9回 富山

こちらは蒸し暑い日々が続いています。暑さ寒さは何となりますが、高湿度の対処法は難しいです。まとわりつく湿気が鬱陶しくてしょうがありません。でも今はまだ序の口。あと半月もすれば本格的に湿気との戦いが始まります。水分も空中に漂わず、いっそ雨になってくれればいいのに。

 

ワタシの県では毎年のように渇水が起こり、今年もダムの貯水率が低いようです。この湿気、なんとか雨になって川に入っていってくれないかなぁ。

 

 

 

新潟の次は関東甲信越地域のことについて書くつもりでしたが、北陸の続きとしてワタシの中で雪のイメージが強い県からにすることにし、富山・石川・福井の順に書いていきます。

 

 

では、富山について。

 

富山県も、行った割には宿泊をしていない県です。「北陸の雄、新潟」と「歴史と観光の県、石川」に挟まれ、どうしてもイメージが不足していました。それでも出歩くのが好きなワタシとしては放っとくわけにはいけません。期待以上に、行ったら行ったで楽しむことができました。

 

 

初めて富山で泊まったのは20代の終わり頃。夏に車で訪れました。仕事で行ったのですが、宿は先方がとってくれた宇奈月温泉。名前は聞いたことがありましたが、行くのは初めてでした。時間が無くて(一応仕事で行ったので)有名なトロッコ列車には乗れませんでしたが、温泉は満喫できました。8月だったのでもっぱら露天風呂に浸かっていましたが、すこしぬるめの湯が気持ちよかったのを覚えています。

 

連日の激務のあとの露天風呂は天国でした。そこからくるあまりの開放感から、入浴中に外に向かって同僚と仁王立ちをし、道行く人に手を振っていたことは極秘事項です。

 

 

また、5月のGWの翌週に立山に行ったことがあります。連休の後なら空いているだろうと思って行った長野ツーリングのついでだったので、登ったのは富山側からではありませんが。

 

駐車場にバイクを止め、扇沢駅のバス乗り場へ向かいます。始発より1時間前についたので、早く来た皆さんはまだ車の中で睡眠中。しめしめと思って乗り場へ一番乗りするとすぐに次のお客さんが。

 

その人は常連さんらしく、その日は上まで登ってからスキーで滑り降りてくる(!)予定とのこと。ワタシが立山初体験というのを知って、ベテランらしく貴重な情報を下さいました。

 

 

1.急げ!

「長野側からはバスやケーブルカーなどを使い室堂まで行くが、その交通手段は先へ行くほど乗車定員が減る。なので始発で行くのなら全て始発で行かなければ、次の便の客と一緒になり積み残しになる可能性がある。そうなると到着時刻は加速度的に遅くなってしまい、目的地滞在時間も短くなってしまう。また乗り継ぎを考えて、乗ってからも出口に近いところに立っていたほうが良い。」

 

2.走れ!

「乗り継ぎ場所は降りたところからすぐのところだが、1ヶ所だけは黒部ダムを挟んだところにある。ダムをゆっくり歩いていくとツアーの添乗員に抜かれてしまう。彼らはヘタすれば数十人分のチケットを持っているので、先に行って手続きをされると満席になり、個人客が乗れないこともある。」

 

3.観光は帰りに!

「キレイな景色や土産物屋もあるが、そこで止まると続いてやってくる客の群れに飲まれてしまい、到着が遅れて少ししか目的地で滞在できなくなる。なのでまず自分の行きたいところまで行って十分楽しんだあと、帰りに寄り道すればいい。帰りは来るときの逆なので乗車定員は増えてくるのだから、最終便に乗るのでなければあまり心配しなくて良い。」

 

 

これらのアドバイスに従いながら、始発のバスに乗車してから目的地に到着するまで、交通機関内ではその人の隣にずっと立っていました。行き慣れているだけあって、降車口での場所取りの仕方、降りてから次の乗り口までの効率的な行き方は無駄がなく、順調に先に進めました。

 

さて、問題の黒部ダム

 

この時はバイクで行っていたので、ライディングブーツを履いていました。バックルを少しゆるめ、ダッシュかます添乗員を警戒しつつそのベテランさんとダムの上を全力疾走しました。

まだ誰もいないダム上を、なかなかいいペースで走り抜けるオッサン二人。

傍から見ると変に思われたでしょうねぇ。でも朝っぱらからいい運動になりました。

 

そんなこんなで最終地点に到着。アドバイスをくれた方は「じゃあ気をつけて」とだけ言い残し、さっさと去っていきました。やだ、イケメンすぎる!

 

 

さあ、室堂についたぞぉ!

 

これだけ雪が残っているということは・・・

 

おお、見ることができた!

雪壁の回廊です。観光パンフレットで見たことがある景色が眼前に!

 

実は駐車場に青白のバスが止まっているのを見て、

この色のバスがこの景色の中を走るとちょうどマッチするのでは?

と思い、ダメもとで30 分くらい待っていると、偶然やって来ました。

上の写真がそれです。

超満足しました。

 

1時間ほどこの辺りの景色を満喫したあと、土産物屋を冷やかしてから戻ります。

 

途中で、半島からの観光客がその国の国旗を雪に立てて記念撮影をしているのを見かけました。「立山は我が領土」とか言っているのかなぁ。よその国に自国の国旗を堂々と立てるなんて。非常識な奴らがいたもんだ。

 

まだ早い時間だったので、戻る行程は余裕がありました。アドバイスに従って、黒部ダムを散策してダムカレ-を食べたり、土産物屋を覗いたりして観光をしながら

よくこんなデカいものをこんな山中に作ったなぁ・・・

 

長野側へ帰りました。今度は富山側からアタックしてみたいと思っています。

 

 

 

また、大学のバイクサ-クルの OB 会で五箇山へ行ったり

白川郷より落ち着いて散策できます

 

BMW 軍団の中で異彩を放つ FZS1000FAZER の雄姿  

 

おわら風の盆」の実演を見に行ったり

本番も観たいなぁ

 

するなどして、富山にもちょくちょく行くようになりました。

 

派手さはあまりない県です(失敬!)が、それだけに BC級 の見所はありそうです。そんなスポットが大好物なワタシは現在情報を収集中です。高速道路の土日の二輪割引もあることだし、再訪してみましょうか。本場の「ブラックラーメン」の食べ比べをしに行ってみるのもいいなぁ。

 

 

 

ではまた。