4月も下旬。 部署替えになって狂喜乱舞したり東京と函館を満喫したりしてから、もう1ヶ月も経つんですねぇ。1月を起点とすればもう1年の1/3が過ぎようとしているのですよ。
以前ならば「時間が経つのは速いなあ」で済んでいたのですが、この数年は少し焦りを感じ始めていました。
あと何回、この季節を迎えられるのだろう?
あと何年、バイクに乗れるのだろう?
あと何度、長距離ツーリングに行けるのだろう?
エトセトラエトセトラ・・・
でも運が良ければ数年後、「あの時あんなことを考えていたけど、そんなに気にするほどのことでもなかったなぁ。今になっての方がよほど心配だよ。」と思っているかもしれません。
たぶん今は「心配できてしまう」余裕があるのでしょう。心配のネタを無理やり探せてしまう、みたいな?
そんなことをするヒマがあるのなら、先のことを恐れるのは最低限にしておいて(9:1ぐらい?)、楽しみがあるときはその楽しみを我を忘れて骨までしゃぶるつもりでいたほうがハッピーなのかもそれませんね。「悪いことが起きるだろうから今は楽しめない」ではなく、「悪いことが起きるだろうけど、それはそれとして今はとりあえず楽しんどく」というスタンスでいようと思います。
さあ、遊ぼうか。
第8回はどこにしようかと考えまして、北国の続きということで新潟について書こうと思います。
ワタシにとっては、新潟って微妙なところです。知っていたことといえば、
北陸地方の大都市
田中角栄の地
ぐらいでしたからねぇ。
それでも東北地方や福島に行く時の前進基地としてお世話になりました。行くまでのルートは
・北陸道
・信州から R18 で上越経由
・関東から R17 で長岡経由
の3つです。北陸道利用が一番多かったかな。
そうやって訪れるうちに、少しずつ新潟体験が増えてきました。
福島に行く途中、新潟県中越地震の被災地を保存している旧山古志村(現長岡市)に立ち寄ったことがあります。
この村は錦鯉と闘牛で有名なところです。
その地震が引き起こした山崩れや地すべり、道路寸断などで「陸の孤島」となり、一時は全村避難の状態にまでなりました。
このあたりは日本有数の豪雪地だったはずです。厳しい自然とともに生きてきた人々であっても震災は専門外。動揺も大きかったと思いますが、そんな中でも彼らは村の誇りと言われていた錦鯉と闘牛を復活させました。越後人の意地と根性によるものでしょうか。すごいなぁとしか言いようがありません。
また、少し足を伸ばして村上へ行ったこともありました。鉄道写真を取るためでしたが、ついでに「人形さま巡り」もしてきました。3月上旬でしたがまだ寒く、人形が飾られている店などで暖を取りながら歩きまわったことを覚えています。
今でこそ店や家庭で飾られている雛人形などを一般公開するイベントはたくさんありますが、訪れた当時はまだ珍しかったので、その家の人と話しながら見学するというのは新鮮でした。「四国から来た」と言うと、手厚いもてなしを受けたのもいい思い出です。
街を歩くと鮭がぶら下がっている風景を目撃! 知識では知っていたものの現物を見るのは初めてだったので、「ああ、リアルにこんなことをやってるんだ」とプチ感動しました。
で、毎回恒例の食べ物についてですが、新潟といえば
です。店名は失念してしまいましたが、小千谷で食べたことは覚えています。駅のすぐそばだったかな、そばだけに(失笑)。
「ふのり」をつなぎとして使っているだけに、なんともいえないなめらかさ。蕎麦とはまったく異なる食感でした。味がどうのこうのいうのではなく、噛み応えと喉越しを楽しむものなのでしょう。そういう意味ではなかなか興味深い食べ物でした。あ、マズいというわけではありませんよ。新潟へ行くことがあればもう一度食べてみたいと思わせてくれるものでした、念のため。
タレかつ丼もおいしかったですねぇ。
甘辛しょっぱいタレとカツ、ご飯のトリオがきれいなハーモニ-を響かせます。卵とじやソースがかかっているものと違って、このタレが食欲をそそります。くどくないので、この写真のものならもう1杯はいけます。もっと全国展開してもよさそうですが、インパクトには欠けるのかな?また食べたいですねぇ。
あと、写真はないのですが、燕三条駅そばの龍華亭で食べたラーメンもおいしかったです。半分仕事で新潟を訪れた時、ホテルのそばに店があったのでふらっと寄って、初めて「背脂チャッチャ」のラーメンを頂きました。見た目は脂っこいのですが、食べてみるとその味は「食べるとしっかり、後味すっきり」という理想的なもの。偶然入ったのですがさすが有名店、ホームラン級のアタリでした。
もうひとつはみかづきの「イタリアン」。このお店はチェ-ン店で、私が食べたのはこれまた燕三条駅のそばのイオンの中の店。艦これ漫画(「吹雪、がんばります!」)で知り、一度は食べてみたいと思っていたのでワクワクしながら注文し、出来上がるのを待ちました。で、出てきたものは
「中華麺(?)を炒めたものにミートソ-スがかかっている」
という不思議な一品。正直な感想は
「これ、焼きそばじゃね?」
でした。
なぜにこれが「イタリアン」という名前なのでしょう???
新潟のナウなヤングが女性を口説くとき
「今日のディナ-はフレンチじゃなくイタリアンにしようか」
と言うとみかづきに直行となるのでしょうか?
で、お味ですが、見たまんまです。ミートソ-ス味の太麺焼きそば!
でもこれってジャンクっぽいだけあって、部活帰りの高校生が好きそうですね。ファーストフ-ド店に立ち寄るノリで行くのではないでしょうか。もし私が高校生なら通い詰めること間違いなしです。
最後にもう一軒、印象に残っている店は、直江津にあるラーメン店
です。一部のバイク乗りにとっては聖地ですね。店主は不愛想だし(ごめんさない)店構えはこんなだし(ごめんなさい✕2)、そういう人気先行型のお店だと思っていた(ごめんなさい✕3)のですが、さにあらず。
とにかくうまい!!!
特にスープ。緻密に丁寧に作っている感がありました。さてはあの店主、職人ですな。
ここも是非もう一度行きたいお店です。
目を引く観光地があるわけでもなく、行きやすい場所にあるわけでもない新潟県(ごめんなさい✕4)。ですが、行くとなれば細かいところを徹底的に楽しみたいと思わせてくれる県です。自前の交通手段で行くとすれば年の2/3ぐらいしかそのチャンスはありません(ワタシは雪道が怖いので)が、最後に行ったのは4年前。そろそろ再訪してもいいかなと思っています。かつては江戸よりも人口が多かった土地。なーんか歴史的な穴場スポットもありそうですしね。今から情報収集をしておきます。
ではまた。