paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第6回 山形

さん・れん・きゅう!

 

ですが、次の週末からの遠出のことで頭がいっぱいだので、連休があると気づいたのはつい最近のことでした。

 

な-んかソンした気分ですが、倹約できたと思って諦めます。今年度の仕事も一段落したので、のんびりだらだらして過ごしましょうかね。

 

 

 

今回は山形篇をお送りします。

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及位(のぞき)駅 読めませんよねぇ~

 

 

学生時代には山形には行ったことがありませんでした。どうも遠いというイメ-ジがありまして。当時は茨城に住んでいたのですが、感覚として地元の四国からの距離で考えてしまっていたのです。

 

ではなぜ山形によく行くようになったのか? それは学生時代の友人がいたからです。仲が良かったので、東北ツ-リングの途中によく泊めてもらいました。

 

彼は親と一緒に住んでいたので、夕食と朝食を出してくれたのですが、それが

うまいっ!(煉獄さん風にどうぞ)

 

地元の田舎料理なのですが、絶品でした。あんなうまい料理は他所で食べたことがありません。ウデなのか素材なのか水なのか、うまさの理由はわかりませんが、とにかく

うまいっ!(煉獄さん風にどうぞ)

 

でもそれより美味いものをお母様は出して下さったのです。それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメ

です。

 

「いただきます」と礼儀正しく言ってから、お茶碗を持って箸で一口。

うまいっ!(煉獄さん風にどうぞ)

 

なんだったんでしょうね、あのうまさは?それまで私が食べていたコメは本当にコメだったのかと思ったくらいの衝撃を受けました。聞けば「余目産」だとおっしゃる。余目のコメと言えば、「美味しんぼ」に出てたんじゃなかったっけ?そりゃうまいわけですわ。

 

「こんなおいしいものを毎日食べられるなんて、お前は幸せだなあ」と彼に言うと、母親は喜んでどんどんコメと料理を出してくるわ、父親は父親でなぜかライバル意識を燃やして蕎麦を打ち始めるわと、美食の集中砲火を浴びました。

 

食事の最中も楽しく会話をさせていただきましたが、彼の家族同士での会話には入れませんでした。なぜなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聞き取れない

からです。茨城弁をマスタ-していたので、東北訛りには少しは対応できるかと思ったのですが、庄内弁には歯が立ちません。WRXSTI で F1 マシンを追いかけるようなものです。なのでそんな時には友人が通訳してくれました。我々は日本人のはずですが。

 

いや、もしかしたら私に聞かれてはマズイことを話していたのかも・・・?

 

 

他の山形での「うまい体験」は、麦切りです。

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向こう側の白い麺 「養助」とあるので稲庭うどんなのか?


うどんのようなものですが、もっと細くてなめらかです。何とも言えない上品な味わいで、常日頃ワイルドなさぬきうどんを食べているワタシには新鮮で食べてしまうのが惜しく、チビチビと食べました。

 

 

あとはそばですかね。私が食べた店は天童の「水車生そば」でした。

 

駅近のビジネスホテルで泊まった際、おいしいものを食べさせてくれる店を尋ねたところ、教えてくれた店です。

 

ワタシ  :「何がオススメですか?」

テルマン:「どれもおいしいですが、ボクは「板そば」か「鳥中華」が好きです。」

 

蕎麦屋なら蕎麦でしょう!板そばとやらを食べてみるか。

 

ということで、行ってみました。メニュ-を見るとやはり「板そば」がイチオシのようでしたが・・・ん?「そばがき」って何だ?

 

恥ずかしながら、この時まで「そば」というものを食べたことがありませんでした。なにせうどん文化の地で生まれたものですから。

ラーメンよりもうどん、そうめんよりもうどん、そばよりもうどん

という、ほぼ一党独裁体制状態なのです。蕎麦屋なんか、豊田市にある日産ディ-ラ-みたいなもんです。

 

なので、「そばがき」なんて見たこともないし聞いたこともありません。メニュ-に写真もなかったのですが、旅に出て気が大きくなっていたのか、

ワタシ:「すみません、板そばとそばがき下さい!」

とオーダ-。

 

少し待っていると、まず「板そば」が登場です。

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よ-し、いっただっきま-す! と、うどんと同じ要領で箸でガッとすくい、ダシにつけて口に・・・

 

ずぞぞぞ・・・ん、噛み切れん・・・

 

何重にも折った紙を口に入れた気分でした。幸いにして他の客が周囲にいなかったので、一度口から撤退させて数本ずつ口に入れ直して、よく噛んで食べました。

 

冷静に食べてみると、

うまいっ!(煉獄さん風にどうぞ)

 

「麺は噛まずに喉ごしを楽しむ」という食生活で育ったワタシにとっては、「麺をしっかり噛む」というのは異文化体験でしたが、初めて知った蕎麦の香りと味を楽しむことができました。この時以来そばが好きになり、県外ではよく食べるようになりました。

 

途中から「そばがき」参上。

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「??? これはなんでしょう???」

初めて見た時、これが何かわかりませんでした。運ばれた品をじーっと見るワタシに気を遣ってくれたのか、店員さんが説明してくれて、やっとそばがきというものとその食べ方を理解しました。

おそるおそる一口食べてみます。

うまいっ!(煉獄さん風にどうぞ)

 

こちらの方が蕎麦の香りと味がストレ-トに出ています。いや、本当においしかったです。このそばがきも好きになってしまい、今でも訪れた蕎麦屋のメニュ-にあれば必ず注文します。でもこの店ほどおいしいそばがきには巡り合っていないんですよねぇ。

 

 

もう一つおいしかったものは、果物、その中でもです。

 

東根の直売農園に立ち寄った際、試食で食べた桃に驚きました。

うまいっ!(煉獄さん風にどうぞ)

 

甘さと水気のバランスが素晴らしく、あまりにもおいしそうに食べているワタシに「もうひとついかがですか」と勧められ、結局一つ丸々食べてしまいました。実家に一箱、知人に一箱送ったのですが、彼らも絶賛の嵐。知人宅では家族で奪い合いになったそうです。それから数年間、山形へ行くたびにその農園で桃を買いました。

 

 

夏に行った時はフェーン現象で異様な暑さでダウン寸前になり、秋に行った時には山火事かと思うくらいの紅葉に出迎えられました。冬にも行ってみたいなと思うのですが、友人から地吹雪の恐ろしさを聞いて尻込みしています。四季のメリハリのキツさはありますが、ワタシにとっては驚くくらい美味いものに出会えた県なので、数日滞在してもっといろいろ食べてみたいと思わせてくれる地なのです、山形という所は。

 

 

 

ではまた。