paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第4回 秋田

土曜日に月一恒例ラーメン詣でをしてきました。

 

凍結の恐れがある山道を避けて、海沿いを雨中ドライブ。無事王王軒に着きました。オミ君大暴れの中、県外ナンバ-が行くと嫌がらせされるかなあとドキドキでしたが、店の前に並ぶ車の半分以上が県外ナンバ-。みんな、勇者だなぁ。

 

こちらのお宝ショップも久しぶりでしたが、お買い得商品を発見! 総勢14個のフィギュア(ちょこのっこ)を我が家へお迎えすることになりました。

 

今月は行くのはムリかなーと思っていたのですが、行けてよかった・食べられてよかった・買えてよかったの3拍子でした。満足満足。

 

 

 

第4回です。宮城にするか秋田にするか迷いましたが、北からということで秋田にします。ではどうぞ。

 

 

秋田には車で1回、バイクで6回行きました。

 

車で行ったのはある運動競技の試合に出るためでした。車に荷物を積んだまま出張に行き、業務が終わる (16:00 ) と同時にスタ-トです。新潟まで高速、その後は山形まで下道を走ってまた高速を使うという、お金モッタイナイルートを使いました。途中で仮眠をとりつつ走ったので、着いたのは 16 時でした・・・。

 

チ-ムメイト達は試合前日のレセプションに出かけましたが、酒が飲めないワタシはパス。代わりにアニメショップへ直行し、フェア中だった「銀魂」のグッズを買い漁っていました。

 

試合の結果? ははははは・・・はぁ~。

 

 

バイクで行く際の目的は、ほとんどが東北地方の周遊です。夜に自宅を出発して、とりあえず新潟で一泊、山形で一泊した後に秋田入りしていました。

 

 

ワタシにとっての秋田とは????

 

「・・・・・」

 

「ほとんど何も思いつかない!!!」

 

 

というのが行くまでの状態でした。正直、青森へ行くまでの通過点としてしか思っていなかったのです。

 

でもまあ、八郎潟

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八郎潟で見つけた「北緯40度 LINE」

や、

 

鳥海山

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FZS1000S FAZER と共に なつかしいなぁ・・・

 

は学校で習ったことがあるので行きました。でも毎回行きたいところではありまs(略)。

 

 

麵食いの私としてはここは押さえておきました。

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稲庭うどんの「佐藤養助商店」

うどんはうどんですが、「手打ち」ではなく「手延べ」。なので、素麺に近いのかな?真夏に行ったということもあり、「冷やがけ」で食べてみるとうまかったですねぇ。ここには何回か行きましたが、たまには温かいうどんも食べてみたいと思っているまま現在に至ります(汗)。

 

あとは、まんが美術館に寄ったり横手焼きそばを食べたり、笹川流れを見に行ったりはしましたが、今一つインパクトに欠けまs (略)。

 

 

ある年、山形の友人に「明日秋田に行くけど、なんか面白いものある?」と聞くと、「西馬音内盆踊りがあるそうだ。イイらしいよ。オレは行ったことないから、もし行くんだったら情報をくれ。」と言われました。

 

ワタシは盆踊りは好きではありません。最近は「盆踊り」というより「盆ダンス」。お盆に行うという趣旨を忘れ、己のパフォ-マンスを観衆に見せるコンテストと化している場合が多くなっています。実際、今の盆踊りの形は「軍隊の観閲式」よさこいソ-ラン」かのどちらかに分類されてしまうんじゃないでしょうか。

 

なのであまり気乗りがしませんでしたが、まあせっかく教えてくれたことだし、一応行ってみるか。

 

 

そもそも「西馬音内(にしもない)」って読めませんよね。友人から聞いただけだったので迷子になりましたが、なんとか到着しました。

 

ひとつめの発見:西馬音内のある羽後町は、二次元キャラでの町おこしの元祖

街を歩くとあちこちに萌えイラストのポスタ-があり、かなり驚きました。当時ここまでやっている所は無かったですから。お米の「あきたこまち」の袋に二次元キャラを描いたところ、飛ぶように売れたのが始まりだとか。JA さん、鉱脈を掘り当てましたね。マスコットストラップやいろいろな絵師さんが描いたポスタ-も販売していて盛況のご様子。ワタシですか?ええ、もちろん買いましたとも、全種類

 

ふたつめの発見:そばがうまい

うまいです、それもかなり。信州系の「たおやかなうまさ」ではなく、東北系の「輪郭の太いうまさ」です。でもお値段は常識的というのがうれしいですね。会場に早めに着いた時は、街歩きがてらそばの食べ歩きを楽しみました。

 

みっつめの発見:西馬音内盆踊り。この良さを一言で表す形容詞はない!

ワタシの知っている盆踊りは、人々の賑わいや子供の大声、屋台から出る発電機の音や呼び声などの中、スピ-カ-から大音量で流れる音楽に合わせて2時間ほど踊るというものでした。つまり、夏祭りの主役は「飲み・食い・買い」であって、盆踊りは結婚式での上司のあいさつ程度の位置づけです。

 

でも西馬音内盆踊りは違います。あくまでも踊りが主役です。小休憩をはさみながら4時間ほど踊り続けるのです。初めにそれを聞いた時は、「2時間ぐらい見て引き上げよう。人も多いので人酔いするだろうし。」と思っていました。

 

が、踊りが始まると一瞬で引き込まれました。音楽(生演奏!)にあわせてたくさんの人が踊っているのですが、すり足の音がはっきり聞こえるぐらい静かなのです。踊りに関係する音以外が全くないからでしょう。数分経った頃でしょうか、涙が止まらなくなりました。幽玄・様式美・もの悲しさ、エトセトラエトセトラ。ワタシの感情の奥底が、そんな言葉の集合体に思いっきりひっぱたかれた感じ・・・かな? 気付いた時は2時間経っていました。

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西馬音内盆踊り

 

あまりにも熱心に見ていたワタシに、隣の席の人が声をかけてきました。その方は毎年観に来ているということで、見所や楽しみ方、観るのに良い席などを教えてくれたりして、盆踊りの後半は踊りを観つつ会話も楽しみました。踊りが終わった後「飲み」に誘われましたが、横手まで帰らなければいけなかったので、残念ですが辞退しました。

 

でも「また来年!」とあいさつして別れ、翌年には「こんばんわ!」とあいさつすることができました。

 

 

ここの盆踊りは「日本三大盆踊り」の一つ(おわら風の盆・郡上踊り)と言われていて、この踊りを踊るために県外からも人が来るらしいです。なので盆踊りの期間中は、客も含めて町の人口が10倍になるそうな。

 

ただ、チケットを買うのはやや難しいです。無料席もありますが地べただし狭いので、踊りをじっくり堪能したければやはり有料席です。ただ問題は、個人席ではないということ。チケットは「長椅子一脚」とか「ブロックひとつ」単位での販売ですから、おひとりさまは一緒に買ってくれる人を探さなければなりません。例えば長椅子一脚は4人分。なので他に3人探すということになります。チケットを買う行列の中でそれらしい人を探す、いなければ大声で「誰かいませんかぁ?」と言ってみるなどのアグレッシブさが求められます。

 

 

西馬音内盆踊りのためだけに秋田へ行ってもいいかなとも思うのですが、この時期 ( 8/16,17,18 ) には北海道へ行くようになったのでご無沙汰しています。ダブルヘッダ-はきついですしね。

 

いや・・・、行けるか・・・?

 

 

ではまた。