paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

日本紀行 第3回 岩手

さて、日本紀行の第3回、岩手編です。

 

ここでトラブルが発覚しました。

 

写真がありません!

 

保存していたであろう、HDやDVDを探し回ったのですが、どこにも見当たりませんでした。見つけられなかったのは岩手だけではなく、他にも数県分ありました。

 

頭の中には記憶として残っていますが、モノとしての写真がなくなっているのはショックです。もうしばらく探してみようと思いますが、今回はとりあえず記憶を手繰り寄せながら文面でのみ岩手の思い出を語っていきます。

 

 

 

リアス式海岸」をイヤになるぐらい実感

小学校の時にこの言葉を習いました。先生が「海沿いの海岸線がギザギザなんだぞぉ」と教えてくれたのですが、四国の小学生にとっては岩手は最果ての地。そんなところのことなんてど-でもい-やと思っていました。ですが歳を重ねてちょっと人間がマシになると、それを確かめるためにバイクで走ってみたくなったのです。

 

初めて岩手に寄ったのは青森からの帰り道でした。その時にこの部分を南下したのですが、直線ではないだけに距離がハンパない!走行距離は増えているのに地図上ではあまり動いているようには思えないほど。そのうち天気が荒れだして豪雨になり、雷が轟音と共に海にバンバン落ち始めました。そんな光景を見るのは初めてだったので、この long & winding road のことは「キツイ、怖い」道として心に刻まれました。さすが日本第二の大きさの県、スケ-ルもでっかいなあと思った次第です。

 

 

宮沢賢治先生

高校の時に「雨ニモマケズ」を暗唱するのが課題に出たので、その作者として覚えていました。彼の記念館や関係する場所をいろいろと回ってわかったことは、花巻の人は今でも彼を身近に感じているということでした。単なる過去の偉人ではなく、今でも自分たちに影響を与え続けている先達といった感じかな?

 

花巻農業高校へ行った時のことです。敷地内に「羅須地人協会」の建物があるので訪れたのですが、校内で作業をしている先生に「すみません、宮沢賢治の建物は・・・」と声をかけると、彼は背筋を伸ばしてこちらをキッと睨み、「宮沢賢治先生の建物は・・・」と返答しました。ヨソ者が呼び捨てにするというのを許せなかったのでしょう。配慮不足の自分が恥ずかしくなってその場で謝罪すると、その後は気さくにいろいろなことを教えてくれました。ちょうど夏休みだったので、学校に来ていた生徒さんも交えて花巻の偉人についていろいろと話ができたのがよい思い出となりました。

 

 

わんこそば

20 年以上前かな、一度だけチャレンジしました。場所は宿で教えてもらった東家。この日は朝食を少なめに摂り、空腹を感じる昼過ぎにお店に到着しました。さて、戦闘開始!

 

お椀15杯で1人前分なので、100杯ぐらいは軽い軽い。

 

注文して間もなく、お姉さんがわんこそば部隊を引き連れてお出ましになりました。そばを入れたたくさんのお椀をお盆で運んできて、「はい、どんどん♬」という掛け声と共にワタシのお椀に放り込んでくれるので、リズミカルに食せます。持ってきたそばがなくなると「少々お待ちください~」と言って次のを取りに行き、こちらはたくさんの薬味を頂きながら待つという流れなのですが、ここで注意が必要です。

「薬味食ってる場合じゃねぇ!」

おいしいのでついつい箸が進んでしまいますが、肝心のそばが食べられなくなります。ワタシは薬味を完食してしまい、これでしくじりました。50 杯に近づくくらいから急に胃が限界を訴えかけ始めましたが、お姉さんは容赦ナシです。「はい、どんどん♬」という詠唱と共にワタシのお椀にそばを放り込みます。涙目でお姉さんに訴えかけると、「お椀のフタを閉めないとそばは入り続けますよ~」というアドバイス

 

次の投入の際にやってみました。

食べる → お椀を置く → 空いた手でフタをt「はい、どんどん♬」→ そば in お椀(驚)

 

いつのまにか、そばが入っていました。お姉さん、マジシャンか?

 

でもどうやってフタをすればいいのか? 左手にお椀、右手に箸。ではフタは?私には手は2本しかないのだが・・・?

 

あらかじめフタをお椀に半分かぶせ、口から離すと同時にスライドさせて終わらせるというギリギリの戦法が通用したのはその4杯後でした。

 

結局 57 杯で試合終了です。「これ、多い方ですか?」と聞くと、「女性の平均値ですね(笑)」と返されました。

 

この日はこれくらいで勘弁してやりましたが、次こそは100 杯目標にリベンジマッチをしたいと今でも思っています。

 

 

盛岡冷麺

真夏のツーリングだったので、夕食は熱くないものにしたいと思い盛岡駅前をうろついていたところ、「盛岡冷麺」の文字を見つけました。その時のワタシは「冷麺=冷やし中華」だと思っていたので、店の前にバイクを停めて店内へ。待つこと10分、目の前に置かれた丼を見て「?」

 

「なんだ、こりゃ?湯気は立っていないから熱くないラ-メンか?でもうまそうだ」

 

と思ってたっぷりと箸ですくい、口へ。「ずぞぞぞz・・・・????」

 

口いっぱいに含んだことを後悔しました。「か、噛み切れん・・・」

 

恐るべき弾力性のある麺でした。何とか頑張って食しましたが、驚きのあまり味はほとんどわからないままでしたので、翌日に再チャレンジ(違う店)。さぬきうどんとは次元の異なるコシのある麺、いいダシが効いているスープ、涼感を感じるトッピング、そして最後に甘みを提供してくれるスイカががっちりタッグを組み、とても美味しかったです。店によってスープや麺の弾力性が明らかに違うので、岩手に行った時は食べ比べをするまでになりました。ワタシの好みでは、宮沢賢治イーハト-ブ館近くの喫茶店で食べたのが一番おいしかったです。

 

 

 

岩手の思い出は他にもたくさんあります。

 

龍泉洞の中で平衡感覚を失ってしばらく動けなくなったこと

国道沿いにある花巻空港を見て、道からの距離に驚いたこと

遠野の街を走り回っているうちに不思議な感覚に包まれたこと

 

などが挙げられますが、残念ながらどれも 10 年以上前のことで最近は行けていません。東北ツーリングに行かなくなったというのがその原因です。

 

 

5月のゴールデンウィ-クには福島に行っていますが、足を伸ばしても日程上宮城までしか行けません。せめて連休がもう1日あれば・・・(今年は実質4日)。9月に5日間ぐらいのシルバ-ウィ-クがあれば行こうとは思っているのですが、いつになるやら・・・。でも、その時までわんこそば 100 杯クリアできる健康を維持しておこうと思います。

 

 

ではまた。