paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

Tiger Explorerトラブル備忘録 第2章 その12

先日の出雲ツ-リングで気付いたことがひとつあります。それは

 

乗車姿勢が悪くなっている!

 

ということです。骨盤が後ろに倒れてしまっているので背中が丸くなり、腰や内臓に負担がかかってしまっています。途中から意識して骨盤を起こしてやると、楽になるだけでなく荷重をしっかりとステップにかけることができて、ワインディングもキビキビと走れるようになりました。

 

以前は無意識にできていたことが、筋力の低下によって意識しなければできなくなってきたようです。少しでもバイク乗りとしての寿命を延ばすためにも、自分のライディングの総点検をしてみようと思います。新しい発見があるかもしれません。またバイクに乗る楽しみがひとつできました。

 

 

 

さて、前回の続きです。

 

ネット上で交わされていた Tiger Explorer のトラブルの原因については、ガソリンのオクタン価が低いのではないかとか、プラグの不具合ではないかとかの意見も散発的に出ていましたが、ECM がおかしいのではという意見が大多数を占めるようになっていました。また、インジェクションの不調ではという意見もちらほら出ていましたが、結局それを制御するのも ECM のお仕事。

 

第一、インジェクションユニットは KEIHIN 製。ものづくり大国の製品がそんな不調になるなんて考えられません。 Made in Japan を舐めてもらっては困ります。 どうせコストダウンのために安物の某国製の ECM を使用したのでしょう。 日本の実力を知らない人って、世界にはまだまだいるんですねえ。 ふふん。

 

後に詳細を知って、こう考えていた自分に赤面しました・・・・。

 

 

それからほぼ毎日数時間ずつネットで情報収集をしましたが、他に有力な容疑者はナシ。やはりこのトラブルの犯人は ECM である可能性が濃厚でした。

 

 

そうこうしているうちに、とうとう結論となる記事が出ました。

 

・ヨーロッパにおいてのトラブルに対して、トライアンフECM の無償交換に個別に応じ始めており、そしてやや遅れてカナダ、アメリカにおいても同様の対応が取られる。

・年明けにリコールが成立するらしい。

 

という情報でした。

 

 

これはつまり、トライアンフ本社がこのトラブルを認め、その対応策を見つけたということを意味します。

 

よかったぁ、これでトラブルの恐怖から逃れられる(喜)。

 

 

さっそくこの情報を赤男爵に伝えましたが、日本では正式にその発表が出ていないのでまだなんともしようがないとのこと。

 

えーっ、ドイツから持ってきたんだからヨーロッパ基準で直せないのぉ?(疑)。

 

でもまあ、リコールが発生するのだからトライアンフジャパンも対応してくれるでしょう。ワタシのは並行輸入品なので不安は残りましたが、そこは天下の赤男爵。何とかしてくれるはずです。

 

 

この情報の真偽を確かめるため、正規ディ-ラ-で買ったふりをしてトライアンフジャパンに電話をしてみると、

 

情報は入っている。日本でもリコールを出すのは内定しているが、いつ正式発表するかは未定。ヨーロッパより数ヶ月遅れる可能性があるので、2月くらいになるかも。

 

という返事をもらいました。たぶん代替パーツを多数確保するための時間を確保するためでしょう。  このバイクがそんなに売れたとは思えませんが・・・。

 

 

一応その情報も赤男爵に伝え、静観して待つことにしました。その間ショートツーリングに何度か出ましたが、もれなくエンジンストップがついてきました。でもこの状況とはまもなくでおさらばだと思うと、そんなには苦でなくなるのが現金なところ。

 

 

年明けになると海外では正式にリコール情報が発表され、対象車の車台番号が発表されました。合格発表を見るつもりで自分のバイクの番号をドキドキして探すと、

 

ありました!

 

これにはホッとしましたね。リコ-ル対象になったということは、確実に直してもらえるということを意味します。恋人が患っている難病の特効薬が見つかったようなものです。彼女は治してもらえるのです。

それも無償で! ヒャッハ-!!

 

自分のバイクに実際に問題があったということがわかったのはショックでしたが、これでまだ乗っていられる、安心して楽しめると思うと、どうってことはありません。

 

 

そして改めてトライアンフジャパンに電話をすると、内定した日本でのリコール発表の日を教えてくれました(よく教えてくれたなぁ)。この吉報を伝えるべく男爵サマのもとへ。店側はこのリコールの件も知らなかったし、インジェクションを交換してもエンジンが止まるという状況に疑いを感じていたようでしたので。

 

トライアンフ本社がリコールを発表したこと、ワタシがトライアンフジャパンに電話してリコール発表日を教えてもらったこと、ワタシの車体が該当するということを個人的に調べて行動したということを知って、担当の人は驚いていました。そりゃいちユ-ザ-がここまで調べ上げるとは思ってもみなかったでしょうからね。

 

インターネット上で公表されたリコール情報やそれに関連するページ(全て英語)を印刷して証拠として持って行ったら、「コレは預からせてほしい」と言われました。男爵家の情報として他の顧客にも使うつもりなのでしょう。数少ない 物好き  変わり者 同好の士のためなので、喜んで差し上げました。

 

 

あとは、待ちに待ったリコール情報公表日を待つばかり(ワクワク)

 

 

 

続く。