paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

ちょっと福島へ その2

12月に東京に行く予定で飛行機の予約もしていました。先日ANAよりメ-ルが来て、欠航になったとのこと。で、振替で1週間後(往12/26、復12/28)にズラせるか調べたところ、帰省シ-ズンなのにガラガラ。御徒町の常宿も空き部屋ありでした。これ幸いにと予約しましたが、年末の人の移動の少なさを実感しました。
 
 
ドライブレポ-ト2回目です。
 
 
11/22
 
6:00 起床、7:00 出発。車は夜露でびっしょり。最低気温は1℃。給油してK57へ。紅葉の残党と冬枯れのコンビネーションが素晴らしい。これぞ山里の初冬。しみじみ走る。

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途中のバス停 デュラン・デュランみたいな?
 
途中道を間違ったが、おかげでいい写真が撮れた。結果オーライだ。

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絵画的ですらある
 復帰してK112へ。だが標識はK36。どゆこと?この道はなかなかハード。ヘアピン、ブラインド、悪路面、落ち葉の四天王がそろい踏み。バイクなら「地蔵」になること必至のチャレンジングな道だ。でもこんなところにも空自の基地が。

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おつとめ、ご苦労様です
 
途中、第一原発を撮影して富岡駅へ。

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福島第一原発遠景

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JR富岡駅近辺


周辺にはアパ-トがたくさんできている。住民はかなり増えたようだ。

富岡港をまわるとその周囲は大工事中。第二原発がよく見えた。

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家の跡

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打ち捨てられた、船?

 

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福島第二原発遠景

ここからはできるだけ海沿いを北上したが、どこも工事中。第一原発を迂回し、昨日来た双葉町産業交流センターへ。目的はなみえ焼そばをたべること。少し早い(10:30)が混むよりマシ。特大(2.5玉)をペロリ。うまし。お土産としても購入。

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具はもやしと豚バラのみ 麺はほぼうどん 味付けはソ-ス でもうまい!
 さらに北上。請戸漁港へ。当然ここも大工事中。去年まではまだ津波被害の跡がたくさん残っていたのだが、復旧が本格化したらしく、港以外は囲いができていて入れず。請戸小学校にも近づけず。

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福島第一原発遠景(請戸漁港近辺より)
北上し、浪江、小高地区を走る。海沿いは大工事中。内陸部は昨年より廃墟が減っており、残っている家屋には少しずつ人が戻ってきているようだ。

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でもまだこんなところも多いのが現状

路面は荒れているところがまだ多く、サスをごっつんごっつん底付きさせながら走る。バイクで来た時は気付かなかったのだが。
 
このあたりで13時過ぎ。続きは5月の再訪の時のためにとっておいて、今回は道を楽しみたいので暗くなる前に来た道を戻る。常に速い先行車がいたのでペースが上がってうれしい。お宝ショップに寄ってから(ボウズ)宿へ。郡山駅まで行き、近くにあるお宝ショップに行ってから(ボウズ2)駅ビルでお土産を買い、今日の予定終了。夕食は道の駅で購入した「ずんだロール」パン。なかなかうまし。
 
本日の走行距離:328.3km
 
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海沿いはどこもかしこも工事中で、「巨大な堤防、内陸側に寄せられた道路、その間の広い緩衝地」という景色が続いています。そのような、新しく作られる風景が増えると同時に、廃墟や残骸といった、数年前までは普通に道端にあったものは加速度的に無くなってきています。このことだけを見ると外部の人は「復興は順調に進んでいるのだな、もう大丈夫だな」と思ってしまうのも不思議ではありません。
 
でも、社会インフラが復旧されて以前よりも良いものになったとしても、被災者の精神的ダメ-ジまでが消えるわけではありません。想像を絶するほどの喪失感や絶望感が深く記憶に刻まれていることでしょう。「モノは直しました。リセットしてゲ-ムを再開してください」というわけにはいかないのです。今はまだ、外部の人が「復興が進んでいる」と気軽に言えるような状況にはなっていないように思えます。
 
最近、災害の恐ろしさを後世に伝える「伝承館」が各地に建てられてました。街の人たちの「こんな被害はもうこれっきりにしてほしい」という警告と反省の気持ちが伝わってきました。
 
 
続きは今度。
では。