paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

ちょっと福島へ その1

コロナ患者が急増しています。そのような状況下でお出かけをするかどうか正直悩みましたが、消毒・マスク着用・三密回避を厳守して「恐れる」のではなく「用心して」行くことにしました。諸般の事情により、バイクではなく車でのお出かけです。


以下、レポ-トです。


11/20,21

全集中で仕事を終わらせ、フェリーターミナルへ。

 

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乗船待ち

待ち時間の間に、買っておいたパンで夕食。乗船すると船室は2割の入り。ガラガラだったのでよく眠れた。途中、自分のイビキで起きること数回・・・。

 

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本州上陸


到着後は高速に乗り東へ。この時間帯(深夜0時~)は空いているので、淡々と省エネ走行をしても邪魔にならないので気楽。


5 時過ぎに足柄SAで給油。ガソリン代は地元より40円増し(悲)。東京に入り、高速3号、C1 を経由し、6号へ。小菅JCTあたりで大渋滞になったので、一般道に逃げ、改めて6号へ入り直し常磐道。でもスムーズに走れるようになったのは谷和原ICぐらいから。3連休の初日なのでいたしかたなし。

北上し、いわき勿来でout。R289 を東進し R6を北上。K15 に入り、三崎公園へ。震災のあった年の夏、初めて福島に来た時、この高台から下を眺めてあまり被害がなかったんだと思ったものだ(数分後、それは大間違いだと気づいた)。

 

北上し、いわき震災伝承みらい館に立ち寄る。ここに行くまでには道に迷ったが、それでも行く価値はある所だった。できればもう少し展示を増やしてほしいが。

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いわき震災伝承みらい館


この建物の横にあった中学校が、ワタシが毎年福島に来ることに深く関係していた建物だった(この話はまたの機会に)ことを知り、驚いた。風景が変わり過ぎて全く気づかなかったのだ。毎年ここを走っていたのに。

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いわき震災伝承未来館近辺。学校の校舎があった所は防潮林と堤防に




さらに北上し R6 からも北上。もう全線バイクで通行できるので、GWに走る予定だった所を通過し、双葉の東日本大震災原子力災害伝承館へ。

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東日本大震災原子力災害伝承館

 

被災後の生々しい状況がよく分かった。マスコミが報道しているのとは少し違うよう
で、とても興味深かった。隣接した双葉町産業交流センターの屋上から周囲を見ると、荒地が広がっている。この地域は長い間立ち入り禁止だったので、復興はこれからなのだろう。

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双葉町産業交流センタ-

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上方より東日本大震災原子力災害伝承館を望む

 

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周囲の風景



大震災の勉強を終えると14時を回っていたので、また北上し「とんかつ大甕」で遅い昼食。前回同様「ほっき飯」を食べようと思ったが、店の名前からして「とんかつ」に自信があるらしい。では、とジャンボカツ定食を注文したが、出されたものを見て後悔した。超デカいカツにコメ約2合。写真ではわからないが、カツの厚みもスゴイ。ただ、あまり脂っこくないので思ったより食べやすい。が、この量!昭和生まれにとって食事を残すのは悪。おいしく、でも頑張って完食。ごちそうさまでした。

 

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しばらくはトンカツ、ノ-サンキュ-



今日の予定をコンプリ-トしたので宿に向かう。R6 を更に北上して R115 に入り西進。いつもなら R4 まで走り南下するのだが、今回はスマホのナビの力試し。なーんか複雑なルートを提案してくる。ではそれに乗ってみよう。

 

暗い山道を右へ左へと指示を飛ばしてくる。騙された気になって従って走ると、ちゃんと宿に着いた。退屈な幹線道路を走るよりよっぽど楽しかった。でも、自分でこの
ルートを走れと言われたら、覚えていないのでムリ。これがナビの欠点。

 

2泊する宿は今年も「ホテルアルファワン郡山東口」(来年も予約済み)。お代は計¥5330で、地域共通クーポン¥1000付き。ありがたやGoToキャンペーン。

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ホテルアルファワン郡山東

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ホテル前のライトアップ 「楽都郡山」の文字 「楽都」とは??

 

部屋ではまったりとして、0時ごろ就寝。

走行距離:976.8km

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2つの伝承館を見て、一般に言われていることとは違う事実があったということを知ることができたのは大きな収穫でした。その中でも、救援物資は奪い合いになって弱い立場の人の下には十分行きわたらなかったということには衝撃をうけました。「被災しても譲りあって助け合っていた、これが日本人の美徳だ」というふうに聞いていたのですが、そうではない所も実際あったようです。

あれほどの大災害なのですから、「みんながみんな礼儀正しく節操をもって」というのは不可能なのは当たり前。それなのになぜこんな美談が流布されたのでしょう?事実を直視し、それを清濁併せ呑む覚悟がなければ次に生かす教訓にはなりえないし、なにより被災地の人たちがこの美談のせいで「被災者はこうあるべき」という像に縛られてしまうのではないかと危惧します。

 

マスコミさん、情報の伝え方には十分な配慮とひと工夫を。

 

 

続きは今度。

では。