今日は久しぶりに遊びに出かけない週末です。食事を摂るのと食料品を調達する以外は家の中でこもっていました。
本を読んだりテレビを見たり、夕方ぐらいになって薄暗くなると、睡魔に逆らわずにうたた寝をし t.... 寒い!!
寒さで目が覚めました。つい先日まで「暑い、暑い」と言っていたはずですが。毎年のことながら、時間は我々には気付かれないようにこっそりと前進進んでいたようです。思いもよらぬ所に急浮上した潜水艦を見るようで、驚きと戸惑いを感じました。
そろそろ終盤です。
東京から帰ってきて、赤男爵への強行偵察の計画を立てました。
1.まず FZS のオイル交換をお願いする
2.待ち時間の間、店員と話をして Tiger Explorer についてそれとなく聞いてみる
3.気のないふりをして在庫状況をたずねる
4.「ちなみにいくらになります?」と聞いて見積もりを出してもらう
5.欲しいそぶりを見せず、退店する
たぶん 2 で話が終わると予想しました。販売が開始されてからあまり時間がたっていなかったので、雑誌等でもロクに情報が出ていませんでした。ましてやメジャ-メ-カ-でもない(当時)ので、赤男爵のような多くの車種を扱うような店での販売実績は少ないはず。ならば店員と話しても有益な結果は得られないだろうと思ったからです。
いずれにしても、「買い替えたい」オ-ラや「買うぞ!」鼻息が相手にバレると他のバイクを勧められるのがオチです。
そうなると面倒なので、あくまでも「それとなく」聞くテクニックを駆使します。
もし 2 をクリアしても 3 でアウトになるかもしれません。
輸入車の場合、各国への割り当て台数というものがあります。販売開始から時間が経っていないのだから、販売の主戦場はライバル( BMW-GS )の存在もあって、当然欧州になるでしょう。だから、多くさばける見込みのない商品(失敬)を、こんな極東の国へまとまった数を卸している場合ではないのです。そうなると日本国内でのタマ数は少なく、正規販売店でもない限り在庫なんてあるはずがありません。
どうせ数か月待ちと言われて他のバイクを勧められるのがオチです。
それが嫌だったので「(買い替える)気のないふり」スキルを発動します。
4 も問題でしたね。
当時のワタシのお財布事情では、バイク購入金額は200諭吉まで。車が400諭吉だったので、その半分ということで。こうして自分に縛りをかけておかないと、際限なく散財するのです、ワタシというヤツは。今回のバイク購入計画は価格が大きなネックになっていました。普通に買うと予算オ-バ-です。スペア諭吉、控えの諭吉、隠し諭吉は封印して、見積額が1円でも超えたら買い替え自体をすっぱりあきらめます。
そうしないと「安いのがありますよ」と他のバイクを勧められるのがオチです。
そうならないためにも「ちなみに」ボタンを連打します。
これらさえうまくいけば、5 のように店から颯爽と、風と共に去ることができるでしょう。
つまり、この時点では赤男爵の店には 全く これっぽっちも ほとんど期待していませんでした。新車の外車、それもトライアンフという微妙なメ-カ-のバイクを購入したいというマイノリティ-は相手にされないだろうな、ずっと国産車しか乗れないのかな、今後ほかに欲しいバイクって出るのかな、明日は何を食べようかな、などと不安を感じつつ、ニイタカヤマに登る日を迎えました。
続きは今度。
では。